バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

「我が家の子育て日記」(2004.9月〜2005.1月)

2004-09-30 22:57:56 | LIVE★kecotico

「自立しちゃった、5歳児」2004/09/30

先日、来春から通う予定の小学校で「就学前検診」があった。
健康診断と簡単な学力検査が主な内容。
自分の母校である小学校に行き、そこで懐かしの同級生に会えるとあって(○○くんの奥さん、とか発見もいっぱい!)ウキウキしていたのは、何を隠そう私の方。

今の幼稚園は小学校区ではないため「小学校に入ったら友だちがいなくて可哀想かもしれない」と悩んだ時もあったけど、この日の短時間にも友だちを作って仲良く遊んでいたのを見て「大丈夫!」と確信した。

強いて不安(不満とも言う)があるとすれば、講演会で「小学校に入るまでにひらがなの読み書きができるようにしておいて下さい」と講師が言っていたことと、それに大きくうなずく母親が大多数だったことかな。
ウサコは「勉強したい欲」が強くて、勝手に読み書きの練習をし、教えてもいないのに一通りは書けるようになってしまったけど、入学式の日から「黒板の字を連絡帳に写す」ことが当たり前だと言われる昨今の教育事情には異義有り!なので、要望書には「お勉強を一切教えずに入学させますので、どうか最初の授業を早送りすることのないようにお願いします」と皮肉タップリに書いて来た(嫌われそう)。

さてさて、我が家の長女は、5歳にしてすっかり自立しちゃってます。
額田で雑魚寝お泊まりするようになってからか、急速に親離れし、今では1人でお風呂に入り(自分で髪も洗うし、ボディタオルはすすいで搾って干してくれる)、夜なかなか寝つけない時も「ママ、やることあるなら起きてっていいよ」なんて気の利いたことを言ってくれる。
幼稚園の準備も全て自分で用意し「支度できたから連れてって」といった調子。
額田に泊まりに行く時も、下着から着替え、水着に歯ブラシ、タオルも全て用意し、自分のリュックに詰め込んで背負っていく。 「6歳のお誕生日には2段ベッドを買って。一人で寝たいから」と言われているので、一緒に寝れるのもあと数カ月なのかなぁ(ちょっと寂しい)。

一方、2歳児ノンちゃんも、風呂上がりの身体拭きから衣服の着脱(ボタン通しも)も全部一人でやりたがり、裏返しになった洋服はきちんと元通りにし、少しでも手を出した日にゃ、そっくりかえって怒ってしまう。なかなか自我の強い姉妹のようで…。
親離れしたがっている子どもから子離れするためにも、小学生になったら「山賊キャンプ」など色々な体験をさせてやりたいと思っている。
可愛い子には旅をさせろ…親の「心配」を理由に子どもの可能性を潰してはならないと自分に言い聞かせるのである。

あ、そうそう、ひとつ困ったこともある。
毎日入れ代わりで遊びに来るお友達の「おやつのもてなし」も自分でしてしまうため、「それ、奮発して買った国産ストレート果汁のジュースなんだけど」とか「そのオーガニックのお菓子、高いんだけど」ってなものまで大盤振舞してしまい、どうしたものかと悩んでいます(「これは値段が高いからダメ」って露骨に言うのは良くないだろうし…)。

スーパーで売っている駄菓子類を買わない代わりに、家にあるおやつを自由に選べるシステムにしているので「それはダメ」となかなか言いにくいのが現状。少々財布が痛くても、お友達宅でスナック菓子を食べてくるよりはマシなのだろうか…。

ウサコのお絵描き好きは今でも健在で、「おもちゃ箱」主催のお絵描きコンクールでは「気持ちが伝わってくるで賞」を、豊田市の手づくり絵本コンク-ルでは、作品「かえるのおさんぽ」が入選した。
親の喜びとはうらはらに、当の本人は「あの絵本、人に見せないでって言ったのに」「表彰式には行きたくない」と冷めた様子だが…。

たっぷり遊んで、たっぷり絵本を読んだ子は「大器晩成型」だと期待し、目先の成績には期待しないつもりでいる。
「勉強で負い目を感じることは子どもにとって辛いこと」説もあるが、自慢できる「何かひとつ」があれば、人は強く生きられると私は信じたい。

………………

 

「地場産業を活性化させよう!」2004/10/03

「バンビーノバンビーナ隠れ家」現在着工中。
外壁工事が終わり、来週からは内壁工事といったところ。

さて、私の家は「バンビの家」で説明した通り、オーストラリア(メルボルン)地方の家。明治時代の洋館が展示されてる「明治村」(愛知県犬山市)に勉強に行ったりと時間も手間もかけたお気に入りの家である。
当時はとにかく経費を抑えたいのと、趣味に合う家をということの2点を目的で建設したのだが、その後、日本の林業が衰退している話とウッドマイレージについて知った時は、耳を塞ぎたい心境だった。

日本の森林面積は2500万ha、森林蓄積は35億立方メートルあると言われている。
森林面積は国土の70%にも及ぶ世界有数の森林国であるのに、平成7年以降の木材自給率は20%を割っているそうだ。
以前、間伐材講習会に行った時も森林組合の方が「間伐材の使い道がない」と嘆いていた。
人間の手が入っていない山と違い、杉や檜を植林された山は、ただ木が生えていれば良いというものではない。適度に間伐し、山に日光をいれてやらないと全ての木がヒョロヒョロのへなちょこになってしまう。
その結果、土壌は悪くなり、簡単に土砂崩れを起こし、雨水を保水することもできなくなってしまうそうだ。
山は山だけの問題ではなく、「水」「酸素」、「洪水」などの災害、人の生活に大きく関係しているのだ。

今、私たちは日本の材木を使わずに、外国から安い木材を輸入している。
無計画に伐採していく国も多く、結果、森は砂漠化し地球上から森がどんどん消えている。
熱帯地域では1981年から10年間で約1億5,400ha(熱帯雨林全体の約8%)も森林面積がなくなったそうだ。
(日本の異常な「食用えび」の消費も森林破壊を加速させている)

更には、木材を遠く離れた国から輸入するということは、多くのエネルギーを費やし、二酸化炭素を発生させている(木材の輸送距離と木材量を乗じた指標を「ウッドマイレージ」と呼ぶ)。
日本の間伐材は使い道がないのだから、それを割り箸に使えば良いようなものを、わざわざ中国から「漂泊漬け」の割り箸を買っている。
割り箸や料理用菜ばしに含まれている漂白剤の害も深刻である(料理に使えば使うほど、染み出ているそうです)。
日本の割り箸のせいで、中国の山はどんどん削られていくそうだ。
また、先日、中国は炭の輸出を全面的に禁止した。最大の輸出先はもちろん日本。

私たちの家は多くの輸入材を使い、もしかすると森林破壊を加速させ、大量の二酸化炭素を出してしまったのだ。
そんな反省から、今回は国産(できるだけ愛知県産)の木材だけで建てようと思った。
工務店はなるべく近場が良いと立ち寄ったところが、今回お世話になっている「有吉住宅」である。
自然派なご一家で(食材の共同購入「生活クラブ」仲間だった!)社長さんは野球のコーチとして、奥さんも「子どもに良い経験を」と田植えや稲刈り体験などのボランティアもされている。
国産の材木を使おうと精力的に運動されている工務店でもあり、多くのことを学ばせて頂いている。
(環境負担の少ない自然塗料があるということも教えて頂き、それを使用しようと計画中)

先日の台風で、我が家の煙突(薪ストーブ)の先端が吹き飛ばされてしまったが、その時も、ものの5分で駆け付けて、雨の中、2人がかりで穴を塞いで下さったのだ。
それも無償で!!
頼りになるのは遠方の大手工務店ではなく、信頼できる地元の工務店なのだ。
これからは、地場産業を活性化させ、地産地消を第一に考え、地域で互いに協力しあうことを大切にしていきたいと思っている。
この先もずっとこのご縁を大切にしたいと思える、素晴らしい工務店です。

有吉住宅 
愛知県豊田市高上 1-14-8
(0565-80-0771)
ariyoshi@hm4.aitai.ne.jp


「夫が毎日いる暮らし」2004/10/11

昨日は地元のお祭り。
前日までの台風とはうって変わって久々のピーカン天気。
季節行事は大切にしたいと思っているので、張り切って山車を引きに行ってきた。
小学生に仲間入りして道路を練り歩き、紙吹雪を浴びるウサコはご近所の友だちとキャーキャー喜んでいる!
子どもの笑顔を見ることは親にとって何よりの喜びだよね。

「あ~、来て良かった」今年も親子共々、大満足だった。

ところが帰る頃になると魔の手が私の体にじわりじわりと忍び寄ってきたのだ。
そうだった!「ピーカン天気」は私の片頭痛を誘発する危険因子なのだった。
お昼に帰宅した時には既に目の前にチカチカ現象が出ており、だんなに「ヤバイ、来そう」と言うと「寝てていいよ」とのこと


私はいったん片頭痛が発症すると途端に人間らしい生活が送れなくなってしまう。
家事も育児もできなければ歩くこともままならない。
下痢と嘔吐に苦しみ、頭を抱えてのたうちまわる有り様。
結婚後も片頭痛が時々起こることを覚悟の上で私をパートナーとして選んだだんなは、発症した時には全てを一手に引き受けてくれる。

元気な時は「子どもたちに接するみたいに私にも優しくしてよ」だの「もっといろいろしゃべってよ」だの、憎まれ口を叩いてしまうこともあるけれど、病気の時や落ち込んでる時の夫は本当に優しく心強い。
体調の悪い時はそっと寝かせておいてくれたり、普段は大してメールのやりとりはしないけれど精神的に参っている時などで励ましてくれる。
そんな時は「この人が夫で良かった」「一番の理解者はやっぱりダンナだ~」と嬉しくて泣けてしまう。


彼の骨折療養も2ヶ月を過ぎ、今は自宅でリハビリ中。
当初は思い通りに動けないことでストレスが溜まっていた彼と、毎日夫がいること(&プチ介護)に慣れない私は衝突することもあったが、後半はお互いにペースをつかみ、午前中はノンちゃんのままごとの相手(3時間も!)をしてくれたり、夕方には娘2人を連れて(松葉づえで)公園通い。
夕食後には絵本を読んでくれるのでその間に食器を洗うこともでき、まさに二人三脚といった感じだった。
帰宅時間が遅く食卓を囲むことの少ないだんなも、この2ヶ月間は毎食一家団らん。
娘たちはたっぷりと絵本を読んでもらったり密な時間を過ごすことができた。


お店の外装、内装、レイアウトetc…たくさん決めることがある中でいつでも相談できたし、「とよたプレーパークの会」の立ち上げ(HPの作成)に携わることもでき、この怪我、思い起こしてみると全てがグッドタイミング!なるべくしてなった「骨折」なのだと神様に感謝する次第であります。
(会社の方々、すみません)


さていよいよ来週月曜日から仕事再開。
「夫のいない暮らし」再来で、私はやっていけるのでしょうか…(不安)。


「隠れ家、オープンしました!」2004/11/08

ついに「隠れ家」がオープン!

店を出すのはこれで4店舗目。
だから「お花、贈ろうか?」の姉の言葉にも「いい、いい。お店出すの、初めてじゃないし、本当に要らないから!」と重ねてお断りしていたけれど、当日はmeo et mamanのみやちゃんや、友だちが届けてくれたお花を飾ったら「わ~、私、お店を持ったんだ!」と急に実感が湧いてきたのだった。
(お花はやっぱり嬉しいものね!どうもありがとうでした)


約10年前、24歳の時に友だちと始めた古着屋はヨーロッパテイストのお店だった。
うす水色と白をベースにした店内。
電気を灯すと白熱灯がほんわりと黄色くて、友だちと「パリのパン屋さんみたい」と通りからうっとり眺めたことがあった。

子ども服屋では全体を緑色にペンキを塗りイラストと雑貨でポップなイメージに。
それぞれお気に入りではあったが、今回の「隠れ家」は無垢の木の味わいを最大限に引き出し、見た目だけでなく環境にも身体にも優しい造り。
今までの集大成であり、最終的に私の目指すところだったと大満足なのである。


6畳というちっぽけな建物に関わらず、3分の1は占めているであろう、私のアトリエスペース。
今まで夫の寝室に高く積まれていた在庫の品々(地震が起きたらダンナは下敷きだったであろう)や、リンゴの木箱に押し込められていた画材類も全て「隠れ家」にお引っ越し。
お裁縫もお絵描きも、仕事も絵本作りも、この部屋にいれば何でもできる、「隠れ家」はお店でもあり、私の「好き」が収納されたお城でもあるのだ。


この2ヶ月間、塗装から内装工事までとにかく男並み(?)に働いた。
夫が仕事復帰してからは(案の定、不在の日々)全く頼りにならなくて、丸ノコを使って木を切ったり、ホームセンターの木工室に通ったり…。
そう、頭の中は「店、店、店」。
子どもの「ママ、あのね」も半分くらいは適当に相づちを打っていただろうと思われ「さっきも言ったのに、ママは聞いてない」とウサコに叱られることもしばしば。
実母に家事と子どもの世話を任せていたから無理も言えず、次女は夕方になると「4時になったら『お母さんといっしょ』の時間~♪」と放映を待ちわびるようになってしまった。

唯一子どもと向き合うと言えば、pm4時半からの公園通いと、7時からの読み聞かせくらいなもの。
母親が夢を叶えるには、子どもの犠牲はつきものなのだろうか(ゴメンよ)。

それにしても、妻の(半分)趣味のスペースの為に、中根家貯金が底をつく程の大金を使ってくれた夫に今さらながら「感謝」である。
(大丈夫か?中根家。)


「ニュースにご用心」2004/11/12

「私、テレビ見ないから」と言うと「ニュースも見ないの?」と聞かれることがよくある。
できれば子どもの前でニュースは極力見ないようにと、時間があれば新聞を、時間がなければ1面記事とテレビ欄を見てざっと世の中の動きを知るようにはしているが、ここのところ、台風、地震、イラクの日本人拉致事件…と大変な事件、災害が続いていたのでついついニュースを見る機会も多くなった。

すると途端にウサコから質問攻めになる。
「これどういうこと?」
「イラクっていう遠いお国で日本人が捕まっちゃったんだって。そして殺されちゃったの」
「どうして?」「うーん、戦争しててね、日本は助けに行ってるつもりなんだけど、向こうの人は喜んでなくて、日本に『イラクからいなくなって欲しい』って言ってたけど、日本の人たちは帰らなくて怒っちゃったの」
「戦争って何?どうしてむこうの人は喜んでいないの?どうして帰って欲しいの?どうして帰らなかったの?どうやって殺されちゃたの?」
「うーん、うーちゃんにはちょっと難しいかな?」
「ねぇ、分かんない!ちゃんと教えてよ(怒)」


うっかりニュースをつけようものなら、5歳のウサコには「????」なことばかり。
今は何でも知りたがりの時期で、ごまかしもきかない。
「子どもにもニュースくらいは見せた方がいいのでは?」と言われたこともあったが、もし「小学校教諭が生徒にワイセツ行為を」なんてニュースが流れてしまったらどう説明すれば良いというのだろう。
せっかく夢見心地で生活している幼児期に、現実をつきつけるような場面をあえて与える必要はないと思う。


今晩は、たまにはボーッとしようと、子どもを寝かせてからしばしテレビをつけていたら、ニュースやドラマで死に関連するテーマが次々に出て来て、恐くて寝ることができなくなってしまった。
事件被害者家族の眠れぬ日々…(さぞ辛いだろうなぁ。自分がその立場だったら耐えれるだろうか)、家族の病死(家族がいなくなるなんてこと、自分は受け入れられるだろうか)、あれこれと思い始めたら急に心細く、今だ帰路に着かない夫のことまで心配になり、「お笑い番組」を見て気を紛らわしつつ帰りを待った。
目は重たいんだけどな、ここで寝たらきっと夢に出そう…。


今は「死」を考える暇もないくらい、忙しい日々であることに感謝しつつ、夜のニュース番組&重たいネタは厳禁だと痛感したのである。

 

「秋の講演会ラッシュ」2004/11/16

月に一度、土曜日には手作り絵本サークル「あおむしの会」がある。
13日は名古屋の「メルヘンハウス」美輪先生をお呼びして、ダミー本(試作)を見て頂く日だった。


最初は「手作り絵本なんて簡単さー!」と高を括っていたが、いざ自分が「絵本を作る」となると思い通りにできないものだ。
主人公は誰にするか?
どの視点で話を進めていくか?
どういう結末にするか…。

最初に作った作品は、我が子をネタにしたキレイめな話だったので、夫に「無理がある」と指摘されてしまった。
そう、私の得意分野は「ナンセンス系」。
ネタ作りに事欠かない幼児期の子どもを抱えている今がチャンスと、なるべくネタ帳を持ち歩くようにしている。

絵本屋を開いて数十年の美輪先生は、絵本のことも子どものことも知り尽くしているとあって、発想の引き出しをたくさん持っている。
どの作品に対しても「こうすると面白い」「ここは言葉を減らして、絵で魅せるといい」と的確に助言して下さる。
私ももっともっと絵本のことを学びたーい!


翌、日曜日は愛知県高浜市にて行われた松井るり子さんの講演会に参加。
「理想の母」松井さんにお目にかかれる!と気合いを入れていたら、なんと開演の1時間前に到着してしまった(もちろん、チケットNO.は1番さ)。
想像通り美しくて温かく、優しさに満ちあふれた松井さんは本当に素敵な女性で、読み聞かせの声も可愛いらしくて、3人のお子さんたちはさぞかし幸せだろうなーと感涙だった。


この日は「子どもの読書活動~絵本の楽しみを手渡しで」という題目だっただけあって、シュタイナーの「シュ」の字も出てこなかったが、松井さんの絵本に対する読みの深さにただただ、感動しきり。
講演の内容を少しご紹介しよう。

  • 絵本を読むということは好きな人(親、おばあちゃん、先生など)が読んでくれるということに意味があることであり、内容などは覚えていなくても良い。
  • 「どんな本を読む?」と聞かれた子どもの答えは「うちにある本」。図書館などで好きな本を借りて読むのは大人の楽しみ方であり、良本はお家の本棚に。
  • シャーロット・ヴォーグ「でんしゃがくるよ」(偕成社)から…今の子どもは大忙し。虚像の世界を消化できず、苦しい思いをしている。もっと1つの体験をゆっくりと消化していく時間が必要である
  • ミシェル・ゲ「しまうまくん」(徳間書店)から…子どもがかわいいのは安心しきっているから。両親が優しくて温かくて仲良しでいることに勝ることはない。(それができない場合はフォローする大人がいればいい
  • ハワード・ノッツ「かぜはどこへいくの」(偕成社)から…子どもにとっての「良い日」とはイベントに出かけたりすることではなく、案外、何でもない普通の日なのかもしれない。
  • ウィリアム・ニコルソン「かしこいビル」(ぺんぎん社)から…本当の「賢さ」とは、九九やかけ算ができることではなく、誰も助けてくれない時に、自分で考え、何とかして這い上がれる力があることではないか。

最後はテレビの害について。
「集中力が分散できる大人と違って、子どもはそれができないから、目が緊張すると体中の筋肉が固まってしまう。残酷な緊張をもたらすテレビから子どもを守ってあげましょう」というお話。
最近の「夕方のNHK好き」ノンちゃんをテレビの害から守らなくちゃー!と反省しつつ託児室にお迎えに行ったら、大音響、大画面のしまじろうに釘付けのウサコの姿が…。
「ビデオ、3回も見ちゃった~!」せっかくの余韻もぶち壊し。
子どもを預かってもらって不満を言うのも何ですが…どうにかならないものかなぁ、託児室(いつもビデオはつきものなのよね)。
講演会にも「子どもの犠牲」はつきまとうものなのだと覚悟し、しばらくは講演会参加を自粛しようと自分に言い聞かせるのであった。


「CAPを広めよう」2004/12/23

先日、来春通う小学校の「子ども会総会」に参加した。
会計報告と新しい役員決め、新一年生(の親)の自己紹介が主な内容。
新しい出会いに少々期待して出かけたが、穏やかな雰囲気とは違い、例えるなら「公園デビュー」に似た緊張感があった。
聞くところによると、ビジネス&宗教&政党への勧誘も多く、断ったために無視をされたり、親同士の金銭トラブルで警察沙汰にまで発展したケースもあると聞き、少し残念な気がする。

私たちは同じ地区に住み、同じように育児をしている「同志」である。
難しい年頃の子どもたちを抱え、それだけでも悩みが絶えないだろうに、その上に親同士のトラブルに巻き込まれるのは辛い。
子どもが安心して生活できるよう、大人が平和でいなくちゃね。


それはさておき、近年は物騒な事件が多発している。
私のパソコンにも不快な迷惑メールが頻繁に届く。
奈良の事件の後、下校を不安に思い「仕事をしていない親が下校時に交代で付き添うっての、どう思います?」と公園に来ている先輩ママさんに相談してみたら「子どもが嫌がるし、他の親からはひんしゅくだと思うよ」と言われてしまった。

私だってできれば付き添いなどしたくない。
子どもは子ども同士、道草しながら積もる話をしたい時だってあるだろうし、私自身、大人が同伴していたら叱られたであろう数々のイタズラをしたことも大切な思い出なのだ。


でも今はそんな呑気なことを言っている時代ではなく、最低限の安全は大人が守るべきだと思う。
さっそく、この春から通う小学校に電話して下校時の付き添いについて提案したら「そんな話が出たのは初めてです」と驚きながらも「PTA総会などに意見を持ちかけてみます」と言ってくれた。


「自然育児友の会」のメーリングリストで意見を伺ったところ、CAP(http://www.cap-j.net/)の存在を教わった。
CAPとは「子どもへの暴力防止/人権教育プログラム」で、1978年にアメリカではじまり、1985年に日本にプログラムが紹介されたもの(詳細はHPを見てね)。

例えば、私たちは子どもに「知らない人についていってはダメ」「知ってる人でも車に乗り込んだらダメ」と話すけれど、言い方次第では子どもに恐怖心だけを植え付けることになりかねない。
CAPの場合は「○○したらダメ」の否定系ではなく「嫌だったら嫌だと言ってもいいんだよ」「大声を出して逃げてもいいんだよ」「見知らぬ大人に道を尋ねられたら『おかしい』と思っていいんだよ」など、肯定系の話をしてくれるらしい。

寸劇などを交えてのセミナーは面白く、とてもタメになるそうだ。
しかも非営利目的なので出張費用も20,000円~(地域によっても違います)+交通費など、低価格。
就学前対象のプログラムもあるようだから全ての園でCAPのセミナーを開いてくれれば良いのにと思う。
(「卒業記念品」なんて要らないから、その予算でセミナーを開いて欲しいな。それが最大の「記念品」だよね)

皆さんもご自分の通う幼稚園、小学校に提案してみてはいかがでしょう。
CAPに資料請求もできます。

CAPセンターJAPAN (0798) 57-4121


「降誕劇」2004/12/25

キリスト系幼稚園ならどこの園でも「ページェント(イエスの降誕劇)」をするそうだ。
今年年長のウサコも、園のクリスマス会ではページェントを演じた。
12月に入ってからは家でも園でもウサコの頭の中はページェント一色といった感じで、本番までに私たち家族も空で歌えるほどに。
ウサコの役はナレーターと「天の軍勢(羊飼いを馬屋に導く人)」。
ベッドで読む絵本も「クリスマスのものがたり/フェリクス・ホフマン」を選ぶ日が多かった。

「毎日毎日、劇の練習ばかりで、自由に遊ぶ時間があるのだろうか」「先生も厳しいみたいだし…」と少々不満に思っていたのに、当日はそんなことなどすっかり忘れて、どの子も愛おしく、園児の歌はどれも可愛らしく、子どもたちの成長ぶりにまたしても号泣。
半分が歌で構成されているページェント、本当に感動なの!

♪私は小さい羊飼い その夜天に響いてた 天使の歌を聞きました
私は小さい羊飼い その夜天に輝いた  不思議な星を見てました♪

♪遠い東の国の 3人の博士たち 星に導かれて 砂漠を越える
 救い主イエスさまの 3つの宝物 捧げて拝みます 馬屋の中で♪

劇が始まる前、クラスの男の子たちに「うーちゃんのお母さん、今日は泣くなよ。いっつも泣いてるの知ってるんだから!」と忠告されていたのに…。
私はかなり涙もろく、子どもの一生懸命な姿を見ると、たとえ違うクラスでも(違う学年でも)泣いてしまう「名物泣き虫おっかさん」なの。
あぁ、間近に迫る卒園式、一体どうなってしまうのだろう。

さて昨日はクリスマスイブ。
ここ数カ月、忙しくて子どもに全然向き合えなかった反省からも、クリスマスはみっちりつきあおうと決めていた。
夜は今年も教会へ。
神父さんのお話も歌も、ウサコにとっては「知ってる!」ものばかり。
「ここで○○くんが出て来るんだよ」「あ、これあたしのセリフ」と、いつになく大はしゃぎ。
キャンドルの炎をじっと眺めたり、大きな声で歌ったり…エレクトーンの生演奏は心地良く、教会で過ごすイブは至福の時なのだ。

クリスマスプレゼントは毎年「サンタさんが選ぶ」ので本人の希望を聞くことはなかったが、今年は試しに「何か欲しいものってあるの?」と聞いてみた。
そしたら「絵本か積み木か、描いても描いてもなくならないくらいのたっくさんの画用紙!」とのこと(私好みに成長しちゃってるわ…)だったので「ほるぷ こじかコース」「ワクブロック」を選び、枕元から薪ストーブまで45冊の絵本と積み木を並べておいた。
叔母からのクリスマスプレゼントは画用紙200枚、スニーカー、じじばばからは「からすのパンやさん」のパズルとトランプ、「じゅげむ」の絵本、私たちからは蜜ろう粘土。

「本当に絵本や画用紙なんかで喜ぶの?」と半信半疑だった私の姉も、本人と話してみて「ほんと、すっごい満足してるわ」と納得してた。
でも小学生になったらそういう訳にはいかなくなるのかなぁ…。

あ、そうそう、お店を開いて、ヒヤヒヤすることが…。
クリスマスにもらうプレゼントが「隠れ家」に売っていることに疑問を感じている上に、お客さまとの会話「今年のサンタさんはこれにするから、予約していきまーす」の言葉にますます「??」なウサコ。
今回はとうとう「ねぇ、ママ。サンタさんって本当にいるの?」と聞かれてしまった。
クリスマスシーズンは子どもを店に連れて行くのはやめようと、心に決めたのだった。

 

「明けましておめでとう」2005/01/05

皆さん、明けましておめでとうございます。
毎年お正月は、お客さまから頂く年賀状も楽しみの一つなの。
写真を拝見しては「あぁ、○○ちゃんはこんな愛らしい子なのね」「○○くん、大きくなったのねー」なんて一人ニヤニヤしています(不気味?)★
どうも有り難う。

さて、恒例、大晦日は私の唯一「テレビ漬け」の日。
「生活クラブの飲茶セット」(←こちらも毎年恒例。蒸籠で蒸かすだけ)を夕飯にし、片づけもせずにテレビに直行!リモコンは私専用をgetし「レコード大賞」と「紅白」をかけもちで観ている(実母に「テレビばっかり見てないで…」と叱られるのも、懐かしい響き。昔はよく言われてたっけ)。

そこで判明したこと。
いつも夜8時に寝ているウサコも、大晦日は大して眠たい様子もなく普通に翌朝1時まで起きていたの。
てっきり体内時計に「8時就寝」がプログラムされているとばかり思っていたのに、大人が「寝る環境」を整えないと子どもって寝ないものなのかもしれない。
そして、散々テレビを観たので刺激が強過ぎて(笑)もうしばらくはメディアから遠ざかりたい心境になった。

それなのに元旦からは「駅伝中継」がスタートしてしまった。
我が家の旧家族はなぜかみんな駅伝好きで、それを観ることがお正月の風物詩でもあった(私一人だけ、興味無し。だって辛そうなんだもん)。
テレビで放映されている間(2日間みっちり)はひたすら画面に釘付けになっているじーじ&ばーば。
冬休みに入ってからというものウサコは妹の面倒見がとても良く(幼稚園がある日は不機嫌でも、休みの日は優しいの)お人形ごっこや家族ごっこでとてもイイ感じに遊んでいるのに、1階に下りて行く度に遊びが中断し、放っておけば1時間でも2時間でもコタツに隠ってしまう。
そこで「1階に行くのやめてよ」「テレビ観てないでさー、上で遊びなよ」とついつい声を張り上げてしまう私。

テレビ無しの生活に慣れてしまうと、テレビ音は雑音にしか聞こえず、画面にのめり込んでいる子どもたちを見ることすら嫌になる(とはいえ、「隠れ家」をオープンしてからは、夕方のNHKだけは時間を決めて観せることにしたけど。ま、必要悪ということで妥協)。

テレビを止めさせる一番の理想は、禁止することではなく「それよりも面白い」環境を作ることだもんね。
大人にとっては「のんびり過ごしたい」正月も、子どもにとっては日常と何ら変わらない1日。
こんなにみっちりつきあうのも子どもが小さいうちだけだろう!と自分を奮い立たせて、元旦から毎日のように河川敷に通って木登りやボ-ル遊びをして過ごしたのである。

さて、新しい年が始まりました!
今年の4月には次女も幼稚園に入園し、時間に余裕ができるので「おもちゃコンサルタント」の資格を取る予定。より良きアドバイスができるよう自分磨きをします。
今年もよろしくね。


「節約…できない」2005/01/09

結婚したばかりの時、一度だけ雑誌「主婦の友」を買ったことがある。
「いかに節約し、いかに貯金するか」が賢い主婦のように感じて「夫婦2人で食費は月3万円以内」と目標を定めたこともあったがすぐに挫折。
なぜなら、スーパーの特売品に私の欲しいものはなかったからである。
1パック100円の卵だって、100円のマヨネーズだって、100円の上白糖だってどれも買う気にならないんだもの…。


それでも何か節約できるヒントはないかと、図書館で丸山晴美さんの本『その買い物ちょっと待った!』を借りてみた。
食材を食べきる工夫や、生活の知恵なども載っていて取り入れたいと思うことは多くあったけれど、「安いがイチバン!」と解釈できる部分については少し疑問を感じてしまった。
著書には「買い方のコツは保存料、発色剤、着色料、漂白剤などを使用した食品は避け…」と書いてあるけれど、10枚150円のハム(価格参考表から)が安全とは思えない。
安すぎる食材は、原料の質の悪さをカバーするための添加物の宝庫なのである。


母が作る野菜は、超減農薬なので、春先などは毎朝畑に出向いては、虫を素手で駆除している。
こんなに手塩にかけて育てた野菜がもし1束100円の価値しかないとしたらやる気喪失であろう。
農業という、ただでさえ重労働の仕事が、激安の輸入野菜の出現によってどんどん値段が下がったら「農家の跡取り」になりたいなどと思うはずもなく、その結果、農業離れが加速し、田畑は手放され(住宅が建ち)国内自給率はますます下がっていくだろう。
また消費者が「コスト」にしか着目しなければ「安かろう悪かろう」が横行することになりかねない。
だからこそ、私たちは私欲に走らず「健康や環境に配慮した食材」を適性価格で買い、無駄なく食べ切ることが大切だと思う。
しつこいようだが、買い物をするということは「投票」「投資」するということでもあるのだ。


私は家族の健康のためだけでなく、できるだけ生産者の立場に立った買い物をしたいと思っているけれど、実際のところ生活に余裕があるわけではない。
しかも大事なことは食べることばかりではないのも事実。

「足は大事だから、少しでも足に優しい靴を選びたいの」
「おもちゃはね、子どもの成長に一番相応しいものを選んでやりたいの」
「家電製品は値段よりも機能と環境配慮重視よね」
「絵本は財産だから、惜しみなく買いたいな」

あれれ?…気付けば、妥協できるものってほとんど無いかもしれない。
節約することと言えば、外食や娯楽など、心持ち次第で何とでも代用できるものくらい。
だから我が家は貯金もおろか、毎月赤字なんだけどね。

それでも買い物することによって「満足!」「生産者に感謝」と思えるから、精神的にはとても満たされているの。
できる範囲で「賢い消費者」になるよう、一人一人の心がけを大切にしていきましょうね。

 

…………


「我が家の子育て日記」(2002.2月〜4月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/68e3779621db34f3231a10e81314ffaa

 

「我が家の子育て日記」(2002.5月〜6月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/d92d944ca6df74ef5f0c7153b4ed7449 

 

「我が家の子育て日記」(2002.6月〜8月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/6129e297b32a7586d255607efcefab7f

 

「我が家の子育て日記」(2002.9月〜11月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/1f77652b13f925405d439190dd906ffc

 

 「我が家の子育て日記」(2002.11月〜12月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/3ab67243a4a7194564617bf90d35bce0

 

「我が家の子育て日記」(2003.1月〜2月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/e9d8351b8bb954e1605aece940c08aef

 

「我が家の子育て日記」(2003.2月〜4月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/f88c93f4bc85ed344c9669a4ac6b1c90

 

「我が家の子育て日記」(2003.2月〜4月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/736c9f92aae118808932a861a3286127

 

「我が家の子育て日記」(2003.4月〜5月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/85335d4bc0fb02e911d03b6e3d962fe0

 

「我が家の子育て日記」(2003.5月〜7月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/67bac59cbaaf6cd6b7c4f7dd54a34d08

 

「我が家の子育て日記」(2003.8月〜10月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/7041ae1ac8214c526637ab556c8ca44e

 

「我が家の子育て日記」(2003.10月〜12月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/274578788f8a3b7956402af33d171997 

 

「我が家の子育て日記」(2004.1月〜2月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/a401c61f189f79dc819b991cab6cad13

 

「我が家の子育て日記」(2004.3月〜6月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/d11ca2d29a35b79b0f2944cc847b5b30

 

「我が家の子育て日記」(2004.6月〜9月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/67002a64207030a57c4eb93577b7319f

 

「我が家の子育て日記」(2004.9月〜2005.1月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/1a076f957ab6fdc51d583d82ad487cfd 

 

「我が家の子育て日記」(2005.1月〜8月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/f71cda39230c83de35e4852f65b18055

 

豊田市発行のタウン紙「ぴポ」コラム「こだわり自然派子育て」2003.10.20〜
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/81e4a9a8653f0156ef8f6ed8b9272978 

 

我が家の暮らし紹介(2005.3)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/7542984fdb86254272133f8533220c4a

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 


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