バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

「我が家の子育て日記」(2004.6月〜9月)

2004-06-14 22:07:30 | 子育て親育ち

「東京の旅」2004/06/14

先週、2泊3日で東京に滞在した。ウサコの幼稚園を休ませて(子ども2人と託児係ばーちゃんと共に。女総出さっ)3日も家を空けることは勇気がいることだったが、どうしてもヴェレダ化粧品のセミナーには参加したかったのだった。

私は化粧に関しては全く興味のない人間だった。
子どもと頬擦りしたりチューする時間が多いのでノーメイクに勝るものはない、と思っているくらいだ。
それに天然成分でできていて合成添加物が入っていなくて、適正価格であれば、何でも良いと思っていた。
トラブル肌でも敏感肌でもないので、何を使っても問題はない。
ヴェレダの化粧品はカタログに載っているから扱っている、といった感じで特別な勉強をしていたわけではなかった。


ところがここ数カ月、再会する旧友がけっこー「ヴェレダ」を使っている。
「ほら、あんたが言ってるシュタイナーっていう人の化粧品、今使ってるけどいいよ」
「ヴェレダのワイルドローズ、良いらしいねー」
と言う具合に。

遮光瓶が可愛いので、オーガニックに興味のない人にもインテリア感覚でウケているのかも(オイルやバスミルクの空き瓶はあまりにも可愛くて捨てられないの)。
購入して下さったお客さまも、もちろん皆さん絶賛して下さっている。

その「すごく良い」という化粧品を偶然にも販売することとなった訳だし「ここらできちんと勉強しないと」と思った矢先に飛び込んで来た「セミナー」のお誘いだった。

そして、この度、セミナーに参加して、一度に魅了されてしまったのだ。
「ヴェレダ」の全商品はシュタイナーの人智医学とホメオパシーに基づいて作られたものであり、なんと1922年に創立された会社なのだそう(80年もの歴史を持っているのだ!)。
タンポポや牛の糞、水晶などを配合した調合剤を土に混ぜて作られるバイオダイナミック農法で栽培された植物や、野生種が材料となっているので、合成添加物、鉱物油、遺伝子組換え植物が一切使われていないのは当然、栽培も全てオーガニック。
カレンドラベビーオイルの原料となっているカレンドラの花などは20人の庭師の手によって摘まれている。


ひびきの村に滞在している友だちにバイオダイナミック農法について聞いたことがあるが、農産物は雑草と共生しているので機械刈りはできないそうだ。
雑草をかき分けての収穫。
手間暇かかるけれど、収穫された作物は小ぶりながら旨味がギュッと濃縮されていて「大地のエネルギーをいただいてる感じがする」そうだ。
ヴェレダの全商品はそんな栽培方法で手摘みされた花や葉、根などを使った、贅沢な逸品なのである。


このセミナーの後、友だちと夕食をとったが、ヴェレダについて話したくてたまらず(なんと、3人とも昔から愛用者)ついつい熱弁し、そんな自分に我ながら驚いてしまった。


次の日は取引先の「おもちゃ箱」にご挨拶。
「おもちゃ箱」の商品はどれを梱包していても欲しくなってしまい、まさに「娘を嫁に出す」ような心境で発送させていただいている。
そんな天職とも思える仕事も仕入れ先あってのこと。

東京と言えども自然がいっぱいで静かな田園調布にある本社は、いるだけで心癒される空間だった。
お店「香遊」はシュタイナーの暖かみをたっぷりと感じられる空間だったし、そこでは「としくらえみさんの水彩教室」も月に2回開かれているのだ(通いたいよ~)。
担当のTさんもとっても素敵な方で、全てが愛に溢れている感じがしてとても居心地が良かった。

こんなに素敵な商品に囲まれて日々を過ごし、来て下さるお客さまも同じような価値観の方ばかりだろうと思ったらお店を持ちたくなってしまった。
来年度あたりにお店ができたらいいなぁと思っております。


この日の夕方には憧れの「紀ノ国屋・絵本コーナー」(新宿)へ。
豊富な品揃えで、「わー、これ読んでみたかったんだー」「わー、欲しいなぁ」と心の中で呟きながら始終ニヤニヤしている私はかなり不審な人物だったと思う。
絵本が傾いていたり、カバーが取れかかっていればついつい絵本を整頓してしまう。
店員さんに「『うたえほん』を探しているんですけど」と尋ねれば「いもとようこさんのですか?つちださんのですか?」と即座に応えてくれる。
うちの近所の本屋だったら「あそこが絵本コーナーです。あるだけしかないです」という解答でしかないのに。さすが!紀ノ国屋。
感動でした。


子どもたちをばーちゃんに預けての久々の単独行動では、会いたかった人にも会えたし、東京在住の友だち3人と合流して夕飯を食べたり、新婚旅行先のプロヴァンスで食べたクロワッサンの味に再会(田園調布「メゾンカイザー」にて)できたし、東京を十分満喫。
育児を終えればこういう生活が待っているとワクワクしながらも、数時間ぶりに会う子どもたちを格別、愛おしく感じたのだった。

「さだちゃんのこと」2004/07/17

私の大好きなママ友にさだちゃんという人がいる。
喜怒哀楽が激しく出しゃばりな私が「動」ならば、温厚で物静かなさだちゃんは「静」であろう。
性格は反対でも、彼女は私の癒しであり安心感を与えてくれる大きな大きな存在なのだ。


このところの私は多忙で疲れていた。
お祭りの実行委員に立候補し、新しく発足するサークル(「生活クラブ」の地域サークル)の主宰になった。
コラムの締め切りは10日、更には7月末までに完成しないといけない絵本もある。
HPの日記は全く更新できないまま。
ただでさえ夏に弱い私(クーラーで育ったせいか、汗腺が開いていないの。きっと)は暑いだけで萎えてしまうのに、山積みになっている課題を目の前にするととたんに気が滅入っていた。


「えほんよんでー」と子どもが寄ってこれば「寝る前ね。今は無理、無理」と口先だけで返事をし、「ねぇ、○○知らない?」と度々言われるのがうっとうしくて「たまにはテレビでも見ようか」と自ら切り出す有り様。
そんな自分にほとほと嫌気がさしていた。
目の前に存在する自分の子どもにも向き合えないで、どうして周りを見れるというのか。
「楽しいお祭りになるように」「育児環境を良くできるように」との願いを込めて引き受けた事ではあるが、これでは本末転倒である。


そんな私と対照的なさだちゃんの人柄を表す良い例がある。
ウサコのクラスメイトであるMくんのママさん(Oさん)は、お産時の医療ミスで病を抱えることとなってしまった。
それは生涯治る見込みはないとされ、更には先天性の視覚障害も持っている。
極度の貧血により、頭痛と吐き気がほぼ毎日のように襲って来る中で、おだやかに子どもと向き合えるはずはない。
小学区は違うし、小学生になればMくんも自分で友だちを選んで遊べるようになるだろうから、せめて就学前の今だけでも私とさだちゃんでできる限りの手助けをしようと話し合った。

でも最近の私にはその「協力する」時間さえ持てない。
電話で「どう?」と様子を伺うだけで、何も行動に移せない。
「最近、調子悪いみたいよ」と聞いては胸を痛めていたが、私のどこにも余力は残っていなかったのだ。


一方、さだちゃんはいつでもOさんを手助けできるようにスケジュールは余白にしている。
せっせと夕飯を作って運び、Mくんを遊びに誘う。

さだちゃんのご主人は仕事で忙しいので、一人で3人の子ども(1才、3才、5才)を育てている状況なのに、「体調を崩した」と言う人がいれば夕飯を作って届けたり、育児に悩む人がいれば「さりげなく」子どもを預かって親子を引き離したりする。
彼女には「駆け引き」することや「見返りを求める」ことなどは皆無で、無償の愛で周りの親子を受け入れる。
「やってあげる」ではなく「やらせてもらう」といつも謙虚な彼女は、表舞台に立ってしまう私なんかよりずっとずーっと、縁の下で黙々と人助けをしているのである。


「協力するよ」と口に出すのは簡単だけど、それを実践できなければ意味がない。
自分に足らないものは「余力」だと気付き、反省する今日この頃である。
いつも多くのことを「行動」で気付かせてくれるさだちゃん、ありがとう。
心から尊敬しています。



「価値観」2004/08/01

私には心強い育児仲間が大勢いる。
HPやコラムという発信源があるおかげで、同じような価値観の人が集まって来てくれるので疎外感を感じることもなく平和に日々を過ごしている。
メディアに頼らない生活をすることや、食について考えること、できるだけスローで安全な生活を心掛けることが、私たち仲間にとってはごくごく当然のこと。
まだ2才のノンちゃんはもちろん、似た環境で育つ親友を持つウサコも不満を感じずに自然なこととして受け入れているような気がする。


そんな中で、一番の敵は実は家族だったりする。
私には年の離れた2人の姉がいるが、正反対の育児をしてきた彼女たちにとって、私のやり方は「あれはダメ」「これはダメ」の制限だらけの育児に感じるらしい。
ウサコとノンちゃんを心から愛してくれる姉たちは、だからこそ本気で心配してくれるんだけどね。


まだウサコだけだった時代は衝突することもしばしば。
ジブリのビデオを送ってくれ、私が塗装したリサイクル自転車(可愛かったんだけどなぁ)では可哀想だと思ったのか「キティちゃんデラックス三輪車」(音声付きのド派手ピンク!)を買ってくれた。
ミッフィーやトトロのぬいぐるみ、サンリオグッズにドリル、あんぱんまんシールブック…。

「プレゼントをくれるなら文房具か消耗品」に限定してもらうようお願いしてからは物を買うことを控えてくれるようになったが、やっぱり姉たちは今でも「ウサコとノンちゃんが可哀想」と思っている(高校生の姪いわく「けーちゃんが親じゃなくて良かった」と…)。

「友だちと同じもの、買ってあげなよ」
「親に欲しいものも言えず、良い子を装っているんだよ」
「『絵本で十分』なんて本心じゃないよ」
…これが姉たちの言い分。


流行りの物を買い与えてもらわないことや、アニメを知らないことってそんなに可哀想なことなのかな?
小学生の世界はまだよく分からないが、少なくとも今(就学前)はおもちゃの数やテーマパークに行った回数なんかより、木登りが得意だったり虫取り名人の方が子どもの世界では誇らしいことのような気がするんだけど…。
体を思いきり使って、想像力(創造力)を駆使して友だちと遊ぶ楽しさを知っている子は、大して物欲に走ることはないのだと娘たちを見ていて感じる時がある。


旧ソ連の教育心理学者ビゴツキーは人の遊びについて研究し、大人と子どもの「遊び」は全く違うものだと言っている。
「大人の遊び」は休息や快楽、ストレス解消などだが、「子どもの遊び」とは困難に挑戦すること、発達しようとすること(昨日よりももっと高く木登りしたい、もっと上手に自転車に乗れるようになりたい)なのだそう。
自分から何ら働きかけることのない映画館やテーマパークでの娯楽が本当に子どもの望む遊びなのか今一度考えたい。


我が家の場合、だんなが一番の理解者だから平安に過ごしていられるけれど、夫婦間の価値観が違っていたらさぞ辛いだろうなぁと思う(ほとんどの場合、後者だよね)。
「干渉せずに大らかに育児をしている」と評価して下さる人がいる一方で、「制限だらけの育児で子どもは我慢を強いられている」と批判するもいる。
価値観によって全く正反対に評価されるのよね。


孤独に頑張っているママさん、きっと同じような価値観の人がどこかに存在しているはずです。私の主宰するお散歩サークル「おひさまクラブ」を各地で発足しましょう。


「今年の夏休み」2004/08/08

わが夫は仕事中に骨折し、現在、自宅で療養中。
…ってなわけで、子どもと共になが~い、なが~い夏休みを過ごしている。
夏休みと言っても、松葉づえがなければ移動できないし、足を着くこともできない(かかとを骨折)ので自由に身動き取れず、仕事に穴を開けてしまった罪悪感も手伝って、楽しむどころではなさそう。

毎日子ども(+だんな)がいる生活は、3食の準備&片付け、そして2回のおやつ…気付けば食べもののことばかり考えて生活している(主婦はみんな同じなんだよねー)。
それに暑さと子どもの喧嘩が加わると徐々にヒートアップし、時々噴火を起こす母。
できる限り何でも自分でやろうと努力し、文句も言わないだんなだから良いようなもの、もし「おい、お茶」なんていう亭主関白夫だったら、きっと悲惨な夏休みになっていただろうと思う(笑)。

せっかくのだんなの長期休暇(?)を利用して、HPの更新、溜まりに溜まった写真の整理などの仕事をさせてしまおうと計画している鬼妻なのだった。

お世辞にも仲が良いとは言えない我が娘たちも、ここ2日くらいは意気投合した様子でごっこ遊びに花が咲いている。
うさこのアトピーも除霊のおかげか(成長の証か?)かなり改善したのよ。
去年の「お風呂で絶叫」「睡眠不足」が嘘のよう。
「うちの子ってアトピーだったっけ?」過ぎてしまえば今までの苦労は忘れてしまうものなのね。
たくさんのこと、勉強させて頂きました。

相変わらず茅葺屋敷にも毎週のように通い、「ただいま~」と帰るような感覚。
今年の3月まで全くの他人だった額田町の方々が今では親戚以上のような親近感(ご縁って素晴らしい)!


さてさて、「お店を持ちたい」欲がどんどんエスカレートし、今年中にお店を持てることになりそーです。
家の裏庭の小さなスペースに11月ごろ誕生予定のお店は、6畳のちっぽけなアトリエ兼お店、名付けて「(仮称)バンビーノバンビーナ 隠れ家」。
通りからは全く見えず、入るにも躊躇するようなへんぴな場所なのできっと通りがかりの方は来ないでしょう。ははは。

このHPを見て下さる皆さんにお会いできること、楽しみにしていまーす。


「環境問題でできること」2004/08/29

セヴァン・スズキさんを知っていますか。
9歳の時にECOというグループを立ち上げ、仲間の子どもたちと一緒に地球環境問題について学びあう活動を始め、若干12歳にして、地球環境サミットで大人を圧倒するスピーチで拍手喝采を浴びたスゴイ人なのだ。
しかもそのサミットには国連から招待されていたわけでもなく、セヴァンさん自身がサミットの情報を聞きつけて「子どもこそがその会議に参加すべき!」と自分たちで費用を集めてリオまで行ったそう…。

そのセヴァンさんの「地球の危機」を訴えるスピーチでの一部分です。

オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。
死んだ川にどうやってサケを呼び戻すのか、あなたは知らないでしょう。
絶滅した動物をどうやって生き返らせるのか、あなたは知らないでしょう。
そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。
どうやって直すのか分からないものを、こわし続けるのはやめてください。

(全文を知りたい方はhttp://www.sloth.gr.jp/Severn1992.htm

このスピーチは12年前のものだからセヴァンさんは現在は24歳くらい(今現在も様々な環境保護活動で活躍中)だが、この12年間に環境保護は改善しているのだろうか。

地球村(http://www.chikyumura.org/)発行の「地球村通信」によると、オゾン層破壊物質であるフロンガスはオゾン層に到達するまでに15年の歳月を要すると言う。
だから現時点でもしフロンを全廃したとしても今まで15年間に出したフロンは、着実にオゾンホールに上昇し、この先も破壊し続けるであろう。

今まではこういうデータを知ることが恐くて(夜、眠れなくなっちゃうの)深く知ることを拒否していたが、ほんの10~20年先の地球ですら大変なことになってしまうとの記事に直面し、いよいよ「地球がヤバイ!」と最近はかなり焦っている。
そうは思っても、一度贅沢が染み付いてしまった人の意識を変えるのは難しく、「気付いてもらう」きっかけを作ることくらいしかできないが、それさえもどうすれば良いのか現在模索中。
それよりも、まだまだ白紙状態の子どもたちに「気付かせる」ことが環境保護への早道かもしれないと、最近は少しづつウサコに話し始めている。


先日は、毎年恒例の保養所旅行に家族で出かけたが、贅沢三昧の旅館のサービスに疑問を感じつつも、またとないチャンスだと思い、「ペーパータオルは使わないよ。タオルがあれば手は拭けるもんね」「家からハブラシを持ってきたから使い捨てのものは置いていこうね」「バイキングはね、残さないように最初は少しだけよそっておくんだよ。足りなければおかわりすれば良いからね」と事あるごとに話しをした。
その他にも、外食をする時には「My 箸」を持参したり、使い捨ての紙ナプキンを布ナプキンに変えることでゴミを減らす。
ペットボトルのリサイクルには2リットル1本で20円以上のリサイクル料が私たちの税金によって支払われていると聞く。「リサイクルしていれば環境保護している」という錯角に陥りがちだが、多くのペットボトルはリサイクルされずに(膨大な量なので追い付かない)消却処分されているそう。「お茶は家で湧かす」「ジュース類は買わない」ことでペットボトル商品を買うことは減らせるはずである

「子供たちに美しい地球を残すために」
本当に必要なものしか、買わない。
本当に必要なものしか、使わない。
本当に不要なものしか、捨てない。

人を変えることは難しいが、自分を変えることはできます。
子供が変わることを通じて、社会を変えることができます。
子供たちの未来は、私たちが作ることができるのです。
共に考え、共に行動する人のつながり、ネットワークが大切です。(地球村通信)

買い物袋を持参する、必要のないサンプル類はもらわない、合成洗剤は使わない、エアコンは極力使わない、ノンフロン冷蔵庫(代替フロンは×)を買うなど、できることから少しづつ試してみましょう。
子どもたちはそんな私たちの背中をじっと見ています。人を変えることが難しいならば、まだ純真な子どもが意識の高い大人に成長できるよう、一緒に働きかけていきましょうね。


「豊田市にもプレーパークを!」2004/08/29

この度、私の住む豊田市で、児童育成計画について意見が言える絶好のチャンスがある。
わがお散歩サークルが応募したところ、申し込み数が少なかったようで(もったいなーい!)ストレート採用されたのだ。
ところが「座談会のようなものだろう」と甘く見ていたのに、送られてきた概要にはタイムテーブルあり、一般傍聴席まであるとのこと…。
豊田市役所の「こども課」からは11名の方が来て下さるらしい。
ウヒョ~(嬉しいような複雑な心境)。

そうと知ってからは、少なくとも週に1度はサークルのみんなで話し合い、要望をまとめ、書類を作成。
そしていよいよ本番を明日に控えている。


そこでの市への要望の1つに「プレーパーク設立のお願い」がある。
プレーパークとは、どこにでもある既製の遊具が完備された公園と違い、廃材が散在しているような雑然とした遊び場。別名を「冒険遊び場」と呼び、デンマークをはじめ、ヨーロッパを中心に1940年代以降に広がった遊び場である。

ここでは子どもたちの好奇心や欲求を大切にしているので、工具を使って小屋を建てたり、火を使ったり、ダムや水路を作ったり…。
流しそうめんや、野草を摘んで天ぷらにして食べるような企画をしているところもある。(プレーパークについての詳細は、
http://www.otagaisama.or.jp/playpark/whatspp.htm
「自分の責任で自由に遊ぶ」「ケガと弁当は自分持ち」が看板に掲げられているとおり、自由で平等、責任転嫁ナシのフェアな遊び場なのだ。

そして、プレーパークに欠かせない存在として、プレーリーダーがいる。
子どもたちが色々な遊びを展開できるように道具や素材を用意してくれたり、「そんなこと、やめなさい」と干渉する大人たちに「子どもを見守ってあげて」と伝えたりする、子どもの味方であり兄貴のような存在でもある。
「プレーリーダー宣言」感動します。 

先日、名古屋の天白公園の一角にある「てんぱくプレーパーク」に下見&遊びに行ってきたが、想像通り、子どもたちの目はイキイキとしていた。

高~い柿の木によじ登って柿を取っている女の子。
ベーゴマや釘刺しに興じる小学生と大人たち。
釘を火にあぶり、金づちで叩いてナイフを作っていた男の子に「叩くのは片方だけじゃないと、ただのペラペラの鉄になっちゃうぞ」と必要最低限のアドバイスをしていたプレーリーダー。
隣接する山には洞穴や秘密基地が所々にあり、子どもにとっての隠れ家の役割も果たしている。
こんなところで思う存分遊んだ経験は後の財産となるだろうな。

この先もずっと継続できますように。
カンパによって成り立っているため、大赤字で継続の危機だそうです。
名古屋にお住まいの方、どんどん遊びに行って是非、募金&寄付をして来て下さい。
名古屋市に「助成金をもっと出すように」お願いして下さいな。


お住まいの近くにプレーパークがあったら是非覗いてみて下さい。
(全国のプレーパーク 
http://www.ipa-japan.org/asobiba/top.html

子どもにとって何が必要なのか、たくさんのヒントをもらえます。

そしてもし身近になかったら、プレーパーク設立に向けて働きかけをすると良いかも!
プレーパークは行政ではなく住民主体であることに意味があるから、同じ価値観を持つ仲間と「作りたい」意思表示をすることがイチバン大切だと思う。

さて、いよいよ明日がグループインタビュー当日。
数年後、豊田市にプレーパークは存在しているでしょうか。

 

「プレーパークその後…」2004/09/10

去る8月30日、公立保育園が会場となり「グループインタビュー」が開催された。
子どもたちは託児スタッフに預け(ここでは「あんぱんまん」のビデオ上映。トホホ…)市のスタッフがズラリと机を囲む中で、私たちが市への要望を提示した(ちょっと緊張)。
その内容は大きく分けて3つ。


1.育児ビジョンが合う者同士の仲間づくり
2.紫外線対策
3.プレーパーク設立のお願い
各項目、全文

限られた時間を有効に活用できるようにあらかじめ資料を作成しておいたおかげで、端的に要望が出せたと自負している(みんなで頑張ったもんね!)。
公立の保育園、幼稚園を担当している女性職員は、どの項目にも深くうなずき、高く評価して下さったの。
プレーパークについても「ぼくらもこんな子ども時代を送っていたよな」「こりゃ、子どもは楽しいわ」と年輩の職員さんも賛同してくれ、この日は手応えバッチリだった。


それなのに「ここで終わりにしてはなるまい」と翌日、再び要請に行くと、昨日とは打って変わってどうも雲行きが怪しい。
「プレーパーク、難しいですね」
「本当に問題が起きないのかなぁ。信じられない」
「僕らは大きい子向けの遊び場を作りたいんじゃないんですよ(←だから、違うんだってば!)」etc。

「子ども課」といえども、育児経験者や子ども事情に詳しい人が職員となっているわけではなく、聞けば、グループインタビューを担当した男性職員は子どもがいない人や、とっくの昔に育児を終えた(育児なんてしてなかったかも)年輩のおじさん。
「育児のやり方ってそんなに様々なんですか?」ってキョトンとしていたし、私たちの気持ち、きっと理解できなかっただろうな。


そこで「行政に頼ってばかりではダメ…自分たちで行動しないと」と奮起し、9月4日、5日にてんぱくプレーパークで行われた親睦会&シンポジウムに1泊2日(子連れ)で参加してきた。
その会には東京の羽根木で8年間プレーリーダーをしている「のりたけ」さん(同じ年で芸大卒。勝手に親近感が湧いちゃってます。はは)や、横浜で「片倉うさぎ山プレーパーク」副会長のSさん、静岡のプレーパークを設立した方「NPO法人 ゆめ・まち・ねっと」のたっちゃんもいらっしゃって、それはそれは貴重なお話を(朝4時まで!)いっぱいして頂いたのだ。

「子どもにより良い環境を」と同じ指針を持つ同志といった感じで、皆さんとても親切にアドバイスしてくれ、「周りにばかり目がいって、目の前に存在する自分の子どもを見ていない時がある」との私の悩みにも「周りが良くならなければ自分の子どもも良くならない。あなたが周りをみている間に、他の人があなたの子を見ててくれるよ」「子どもは真剣に話し合ってる母親のことが大好きだし、『ママってカッコイイ』って思ってる一番の理解者なんだよ」と励まして下さり 、不安も一気に払拭した。


それにも増して「絶対に豊田にもプレーパークを立ち上げるぞ!」と決意した一番の理由は、親睦会にいた高校1年生のういちゃんがとても魅力的だったこと。
仲間と楽しそうに、時折ウサコたちとも遊んでくれたういちゃんは、 よく見かける「今時」の高校生とは目の輝きがまるで違う。

「他の友だちと話は合う?」の質問に「ディズニーランドに行った話を聞いて『羨ましい』と思った時期もあったけど、私はプレーパークで育ってきて、ここが好きで、ここに集まる人が好きで、お父さんもお母さんも好きだから。自分で火も起こせるし、何でも作れるし、他の子にできないこともいっぱいできる。自分は自分だから」と自信に満ちあふれている。
きっと自分の事が大好きなんだろうなぁ。


聞けばういちゃんは、この日、プレーパークで泥だらけになっている母親を見て、お風呂を沸かしに急いで帰ったらしい(親子の連係プレー!)。
ういちゃんのお父さんも「ういは一人っ子だから、プレーパークの仲間達に育ててもらったんだ」と言っていた。

ういちゃんの話に、寒ボロが立つほど感動(泣)。

ウサコとノンちゃんにもういちゃんのような高校生に育って欲しい。
「 自分が好きで、家族が好きで、仲間が好き」と子どもが思う…これ以上の幸せは他にはないかもしれない。
親の力ではどうすることもできない思春期は特に、信頼できる第3者の存在が必要不可欠だと思っている。

…となると必要なのはやっぱりプレーパーク(とプレーリーダー、それを守る仲間達)なのよね。

近い将来、「(仮称)とよたプレーパーク設立準備会」発足します!

 

「人の欲ってやつは…(怒)」2004/09/14

先日、奥矢作レクセンターの「ファミリーフェスティバル」にご近所の友だち家族と参加した。
あまごのつかみどり(それを串に刺して炭焼き)や小豚の丸焼きなどの大人でも躊躇してしまう催しもあったが、「命をいただく」ことを子どもたちに伝える良い機会かもしれないと思ったのも参加理由のひとつ。


水を張ったプールにあまごが泳ぎ、それを鵜が飲み込んで、鵜からあまごを出すパフォーマンスも有り、子どもたちにも衝撃的だったようだ。
たぶん「鵜」のことは一生忘れないでしょう(笑)。


あまごのつかみどりではウサコも友だちのAちゃんも1匹も取れず「残念だったねー」と言っていた矢先、「たくさん捕れた方は、1匹も取れなかった方にお譲りください。1人1匹は食べられるようにご用意しています」とのアナウンスがかかった。見れば、小学生の男の子などは1人で10匹くらい捕まえており、それならば子どもの分だけでもと思い4匹いただいた。そしてそれをさばいている時、後ろから主婦3人の会話が…。

「こんなにいっぱいあるけど、やっぱりあげなくちゃダメ?」
「いいよ、いいよ。クーラーボックスに入れて持って帰っちゃいなよ」
「せっかく子どもが取ったんだから、そんなの、あげなくていい、いい」
「じゃ、持ってかえろー」

…おいおい、それはないでしょ!?私は勇気を出して4匹頂いたけど(それでも親の分はない)、全く食べられなかった人もいるはずである。
係の人に「お魚ちょうだい」ともらいに行ってはガッカリとうなだれて帰って来る子どもたちの姿も見えていたはずだし、アナウンスは再三繰り返されていたので「知らなかった」では済まされない。


それに、帰りがけのゴミ箱には焼かれて手付かずのままのあまごがどっさり捨てられていた。豚肉も然り。


「生き物の命ををなんだとおもっとるんだ~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
私の怒りは頂点に達した。


家に持ち帰ってグリルで焼いて食べることの何に魅力があるというのだろう。
捕れたての魚をみんなで分け合って炭で焼き、その場で食べることに醍醐味があるというのに。
それに、仮に食べきれなかったといって捨てることはなかろう!
もう、プンプンのプンである。


そんな親の姿を見て育った子はろくな大人にならないぜ(子どもたちよ、反面教師だと気付いておくれ)。
大人がちょっと欲を出したばかりに後で痛手が待ってるぜ~~。
それよりも、多く捕ったものを分ける喜びを与えて、そんな子どもを誉めてあげることの方が、満腹に食べることよりもずっと意義があることだと思う。


もしかしたらかく言う私も子どもを持つまでは「身内主義」だったかもしれない。
自分と身内(友だち)が得することを第一に考えていた時期もある。
でも私たちは、今、人間を育てているんだよ。
その存在が自分達の行動を逐一チェックしているのだよ。

私は子どもを持ち、模倣となるべく大人になりたいと思ったことにより、お互いに助け合い思いやりを持つことの心地良さに気付いたのだ。
例の迷惑な御一行は、子どもを持ちながらそういう思いやりに気付くことがなかったんだね。
くれぐれも子どもに「みんなと仲良く」「食べ物は大事に」なんて叱ることのないようにして欲しい。
それを言う資格はないのだから。

 

…………

 


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http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/a401c61f189f79dc819b991cab6cad13

 

 

 

「我が家の子育て日記」(2004.3月〜6月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/d11ca2d29a35b79b0f2944cc847b5b30

 

 

 

「我が家の子育て日記」(2004.6月〜9月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/67002a64207030a57c4eb93577b7319f

 

 

 

「我が家の子育て日記」(2004.9月〜2005.1月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/1a076f957ab6fdc51d583d82ad487cfd 

 

 

 

「我が家の子育て日記」(2005.1月〜8月)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/f71cda39230c83de35e4852f65b18055

 

 

 

豊田市発行のタウン紙「ぴポ」コラム「こだわり自然派子育て」2003.10.20〜
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/81e4a9a8653f0156ef8f6ed8b9272978 

 

 

 

我が家の暮らし紹介(2005.3)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/7542984fdb86254272133f8533220c4a

 

 

 

 

 

 



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