バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

田中優さんから

2008-01-01 21:19:47 | 田中優&鎌仲ひとみ
田中優さんが新刊を出されました。日記に転載、お知り合いに転送して下さいね!
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田中優+A SEED JAPANエコ貯金プロジェクト編著
「おカネで世界を変える30の方法/合同出版」のご紹介

 ぼくが初めて本を出した「北斗出版」が営業を停止しました。
その本が「どうして郵貯がいけないの-金融と地球環境(1993)」
でした。この「郵貯本」で、それまで一度も批判的に書かれた
ことのない「郵貯と財政投融資」を問題にしました。それが私たち
の反対する戦争や公共事業の資金源だったからです。

 私たちがもしそのまま貯金したまま反対していたとすると、私
たちは奇妙なパラドックスにはまるのです。
 ―ぼくらがダムに反対して、ダムを止められたとする。すると
次の順位の、より悪いダムが登場してくる。だから私たちは今度
はそのダムに反対しなくてはならなくなる。これでは永遠の「もぐ
ら叩きゲーム」だ。その原因をたどると、ゲーム機にコインを入れ
ている自分の貯金が問題なのだ―。

 ぼくがいつも思うのは「構造」なのです。たとえば「食料自給率
が低いから農業を始めよう」とする人がいる。でもぼくが思うのは、
今の農家が食べていける仕組みを作ることのほうが、素人が農
業を始めることより重要だということなのです。

 郵貯本を出版してから15年、いろいろな経験をしました。未来
バンクを立ち上げて、ap bank設立に関わって、経産省のなんとか
会議の委員に加わったり、金融庁との関係から国会に参考人と
して出たり…。でも何より良かったと思うのは、ずっと最前線にい
られたことです。

 今回の本では、おカネの問題に引っかかり続けてきた自分の
思いを多面的に表現しました。執筆はなるべく若い「エコ貯」のメ
ンバーや、実際に活動してきているメンバーに頼みながら。途中
からはあまりにも忙しくなってしまって遅れてしまったのですが、
それでも妥協せずにいい本をめざしました。ぼくはどうしても結果
を重視するのです。読みやすくて具体的で、本質的な問題を切り
込んでいける本でなければ、と。

 執筆してくれた人たちには迷惑をおかけしました。でも自信作で
す。まだ世界にも類書のない、「おカネの構造」を問題にする本に
なったと思っています。原因を追及するからこそ、その対策を描く
ことができるのです。

 本は読んでもらってなんぼのものです。そして得られた知識は、
行動につなげられてなんぼです。「変だな、なぜこんな生き方を強
いられているんだろう」「カネを使っているはずなのに、カネに使わ
れているみたいだ」と感じることがあったら、ぜひ読んでみてくださ
い。新たな仕組みの萌芽を感じてもらえると思います。
(田中 優)

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