小旅行の小部屋

カメラだったり、歩きだったり
基本カメラを使って何か撮る。

8月10日 池袋演芸場上席昼の部 千秋楽

2012年08月11日 | 落語
久々の寄席です。

寄席派なのに、所謂ホールの落語会に2度行っているのがらしくないけどね。

しかも、趣味にカメラが加わり危なく落語鑑賞と言う趣味が弾かれるところだった。

とは言っても、寄席通いを始めた、18年前とは違い、新人発掘意識は減りまくったね。。。

そんな訳で、大看板10代「柳家小三治」師匠がトリの毎年恒例の8月上席に行った。

数年前の落語ドラマによるブームも一応去ったのか、今年は行列は出来ていたけども、大行列には至らず。

程よい立ち見客で満席。

ホント、ブームピークの時は、行列見て諦めたものね。
にわかファン来るな!!と怒りながら帰ったよ。

そのブームのおかげか、落語家の意識が変わったのか、クオリティーは上がった気がする。
まぁ、客が多いほうが俄然やる気が出るのでしょう!!

そんな、千秋楽のネタ。

前座の 市也 一つ目上がり
柳亭  こみち 金魚芸者
ロ ケ ッ ト 団  漫才
柳 亭 燕 路 鳶の夫婦
五明楼玉の輔 宗論
三遊亭小円歌 三味線漫談と深川踊り
柳 家 はん治 背なで老いる唐獅子牡丹
川 柳 川 柳 ガーコン(唄で綴る昭和史)
鏡味仙三郎社中 太神楽
柳 家 小里ん 碁泥
 中入り
柳 家 三 三 雛鍔
柳家 権太郎 蛙茶番
林 家 正 楽 紙切り 伊達政宗・お盆・屋形船
柳家 小三治 天災

でございました。
こみちさん今日は良かったよ。
金魚芸者はじめて聴いたけど、悪くない。
この人は、声が高いから演目を間違えると声で損をする。
この辺は、女流の皆さんが苦労している所なのではないかと思います。
ただ、はまれば男より面白いかもね。

ロケット団さんは良いね。
協会で上がる漫才師さんでは個人的に1番好きです。
このテンポ良いです。
最近チョット指向を変えて来ている感じもするけど、良いです。
安定感半端ない。

燕路師は、トンビの夫婦。
何度か聴いているのだけど、演目不明でした。
が、ネットでいくつかキーワードを入れて調べてみたら、
この演目に当った。ただ、おそらくそうだろう。と言うレベル。
古典かと思っていたら、どうもそうではないらしい。

玉の輔師はお馴染みの「宗論」
よく高座にかけるネタなのか、たまたま自分が行くと宗論なのか分かりませんが、
玉の輔師の宗論はよく聴きます。
デフォルメした作品をさらにデフォルメしたような感じで、良いですね。
宗教にゆるい日本だから出来るネタ??

小円歌さんは大好物です。
この人が上がった後は、毎回三味線習いたい。。。と思う。
でも、実行してないけどね。
踊りをよく披露してくれるのが良いです。

はん治師匠
このネタはご存知の方も多いと思いますが、6代文枝師匠(前三枝)の創作です。
ぼやき酒屋もそうだけど、東京で文枝師の落語を演じる人が意外と多いです。
正蔵さんもやっていたなそう言えば。
良い作品は演者が増えます。

川柳師
膝を怪我をしたらしく、正座ができないので、釈台で足を隠しての高座。
釈台をセンスでパチパチやっていると、
「イイゾ!気分が乗ってきた!」
と、円生直伝の講釈系の噺が出るかと思いきや、
「唄で綴る昭和史」
会場拍手喝采!!
お前等が飽きても、俺が飽きないんだ!!ですって。
でもね、今日は客層が良かったのか、ホントノッてる感じでしたよ。

余談と言うか私見だけど、この時期戦争中の特番とかやるけど、この川柳師とかさん八師とか良い話してくれると思いますよ。TV局さん取材してみると良いと思うよ。

仙三郎社中。
仙花さんが居ませんでした。ちょっと残念

小里ん師
惚けた感じの噺をさせたらピカイチですね。
泥棒ネタの平和な下町の風景(多分)
しかし、碁をたしなむ教養人がなんで泥棒??
そして、なんで泥棒しながら、碁の野次馬をしてしまうのか?
憎めない、愛される落語の世界の泥棒さん(笑)


三三師
雛鍔。柳家のお家芸なのか結構小三治一門の方がやる率高い気がする。
そんな雛鍔。

権太楼師。
マクラが、散歩。
自分が板橋-王子あたりを散歩した話から、ちぃ散歩の話題へ。
んで、加山さんは散歩好きじゃない。様にならないと。。。
絶妙な間と師匠のクシャクシャの笑顔にやられっぱなしでした。
そんな師匠の演目は「蛙茶番」
まぁ、気が付きそうなものですけどね、押し通すのが落語の世界。
頭の中で噺を映像化できる人は笑えます。
TVのお笑い番組だけでは、この噺の面白さに気が付けないかもね。

正楽先生
サラサラっと季節にあった、線香花火。
リクエストは、伊達政宗・お盆・屋形船でした。
いつもながら、見事!!

そして、我らが小三治師匠の登場だ!
前座さんが、お茶を持ってくると、イヨイヨだなぁと思うのは僕だけでないと思う。
マクラは、「水」の話。
痒いのが治る水。
薬事法云々で、販売元直のHPで紹介されず、無関係と言い張るHPを紹介されるとか、
東京の水。フランスの水。
ペットボトルの水、ガラスの水等々水の持論を展開。
いやぁ、師匠の日常の観察力に毎度毎度だけど、脱帽ですね。
そして、天災へなだれ込みました。
師匠の天災は正統派の天災です。
何度も聴いていますけど、ちょっとエッセンスが微妙に変わったりして飽きないですね。

そんな感じの千秋楽でした。


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