図書館で、たまたま三部作全部揃っていたので、また読もうと借りてきました。
田辺聖子の『 言い寄る 』『 私的生活 』『 苺をつぶしながら 』
この新しめの装丁もカワイイですね。
何度読んでも古びない、オシャレな珠玉の恋愛?小説だと思います。
主人公の設定は35歳だったかな、この本が出た当時の30数年前?ではおそらく
ハイミスなのでしょうが、ようやく時代が追いついてきて、まったく違和感もありません。
ヒロインの独身生活、結婚生活、再び一人になった生活をそれぞれ描いてます。
ヒロインは子どもを産んだりはしないのですが、結局、仕事と自由だけは捨てずに
子どもがいなくて寂しがったり、歳を重ねることを恐れたりしない潔さがあります。
そしてもちろん、自分かわいさだけに生きてはおらず、凛々しいのです。