山本馬骨:たそがれジジイの呟きブログ

タイトルを変更して、これからは自分勝手なジジイの独り言を書くことにしました。

貴乃花親方の社会正義

2018-03-12 22:45:10 | つぶやき

 大相撲貴乃花部屋の貴乃花親方が内閣府に告発状を提出したという。週刊誌やTVのニュース、ワイドショー番組などでは大歓迎の事件となるのかもしれない。が、大相撲の相撲そのものを楽しみたい普通のファンから見ると、もううんざりするタイミングでの話である。人々がようやく事件のことを忘れようとしている頃合いに、再びこの世界の闇の部分の話題に人々を引きずり込もうとしている感がする。レスリング業界における告発に続いて、受ける側の内閣府も困惑していることであろう。時あたかも国会の答弁対応やそれ以上に北朝鮮とアメリカの動向などの重要課題を抱える中で、巷の事件も疎かにはできず、全く厄介で迷惑な話なのではないか。

 貴乃花親方という人物はいったい何者なのだろうかと思ってしまう。横綱貴乃花は文句なしの名横綱に見えたのだが、親方となってからのこの人の動きなどは我々普通の相撲好きにはよく判らない。それが先日の暴行傷害事件で、何となくその存在のあり方が解ったような感じになっていたのだが、それが必ずしも明快となっていたわけではない。というのも、この親方は人々が真相を知りたいという時に、殆ど何も語らず、終わったのかと思っている頃に突然登場したりして、真にタイミングの悪い言動をしていると印象付けただけだった。ご本人としてはいろいろ理由があるのだと思うが、それならばもっと早く言えばいいのにと思うだけだった。

 今回も又同様の動きをされているようだ。この方の考えでは自分自身の正義感に基づく行為なのだと思うが、タイミングを外すと最早その正義感に基づく行為も滑稽に見える。今は、昨日の大事件が今日には影が薄れるというほどのスピードの時代の中にあるのだから、過去を蒸し返すような行動はいかにそれが正義に基づくものであっても、人々はさほどの関心は示さないのではないか。多くの人は、「又やってるわ」と思うだけではないか。

 一体この人は大相撲を、相撲協会をどうしようとしているのだろうか。本気で改革しようと考えているのだろうか。よく判らない。単なる敵と考えているようにも見える。既存の組織を改革しようとするなら、現在の様なやり方では、滑稽度を増すだけではないか。

折角始まった三月場所なのだから、余計なチャチは入れずに、だらしない横綱どもが不在で、魅力度が落ち込み始めているこの場所を、本気で盛り上げるような動きをして貰いたいものだ。弟子たちは頑張っているのに、親方がこのような動きでは相撲界は益々ガッカリ度が増すばかりのような気がする。