山本馬骨:たそがれジジイの呟きブログ

タイトルを変更して、これからは自分勝手なジジイの独り言を書くことにしました。

畑も孫も今は躍動期

2015-05-19 05:58:10 | 百姓回帰の話

 4月の末にナスの苗を植え、5月に入ってから直ぐにトマトの苗を植えました。ナスはジャガイモと食用菊の植えてある市から借りた菜園の方へ、そしてトマトは我が家の前庭に造った半坪ほどの菜園に植えることにしました。ナスの方は、一方の畝に千両2号という普通のタイプのナスを9本、もう一方に水ナスを5本と長ナスを4本植えました。計18本は植え過ぎかなとも思いましたが、全てが完璧に生長してくれる保証も自信もないので、ま、これだけ植えておけば、今年の夏の季節はナスには不自由しないだろうと思っているところです。トマトの方は、手作り菜園に中玉の品種を3本とミニトマトを1本、そしてもう一本買い入れたミニトマトの苗は、大型のプランターに植えることにしました。計5本は少し少ない感じがしますが、スペースがないので、致し方ありません。

 植えてから半月以上が経って、ナスの方は18本が全て順調に生長してくれており、6月からは1カ月ほど家を留守にするので、少し早目ですが、しっかりとした支えをすることにしました。その前に第1回目の追肥を行い、万全を期すことにしました。トマトの方は、何時でも観察ケアが出来るので、留守の間は倅たちに任せればいいのですが、この頃は早々に台風などがやって来るので、こちらの方も支柱を立て、しっかり固定して万全を期すことにしました。

  

茄子の畝2本に少し大げさとも思える支柱を作りました。右はジャガイモ、左は生長を始めた食用菊たちです。

  

我が家の前庭の手づくり菜園のトマトたち。植え付けが茄子よりも少し遅れたため、生長が始まったばかりです。

 野山はまさに生命の輝きを放っている時期です。無言の植物たちも躍動の時期を迎えて、目一杯伸びようと意気込んでいるのを感じます。畑の植物たちも負けてはおらず、邪魔をする草々が大きくなりだす前に、何とか自分の足場を固めようと、懸命に生長しているのが判ります。3月の上旬に植えたジャガイモは、大きく逞しく育って、既に花を咲かせています。これらの植物たちの生育を見守るのは何よりの楽しみです。ほぼ毎朝彼らい会いに出かけてゆきますが、畑に行くと同じ思いの同世代の人たちが、我が子たちを見に来ているのを見受けます。菜園の楽しみは勿論収穫の喜びにありますが、この頃はそのような結果よりも、そのプロセスに含まれている様々な楽しみの方が勝って来ている感じがしています。

 今の時期は、ナスやトマトたちは、よちよち歩きが定着し始めた孫と同じレベルか、あるいはもう少し先まで行った躍動開始期ではないかと思って見ています。今まで時間をかけてかったるい動きしかできなかったものが、その枠を外して一気に生長を躍進させるそのような時期なのでありましょう。毎日行くたびに元気が増し、顔つきならぬ葉っぱつき(?)が変わってゆくのが判るのです。

 我が家の孫も今はもうすっかりハイハイを卒業して、よちよち歩きながらも、早足に挑戦するようになりました。躓(つまづ)いて倒れる回数も少なくなりました。今までの2階から1階に移って、親たちは階段転落の危険を回避は出来たものの、新たな危険、たとえば引き戸に指を挟むだとか玄関のコンクリートのタタキに転落して怪我をするとか、それらの予防に頭を痛めているようです。何しろ人生初めての躍動期を迎えている孫には、危険とか安全などという経験意識はなく、転落して初めて痛さや怖さを実感できるのです。経験識ばかりが膨らんでいる親たちは、危険予防のため目を離している隙に、孫が外に勝手に出ないようにと引き戸に突っぱり棒をしたり、防止柵を設けたりして、孫の幽閉作戦を強行しているようです。ま、そのような姿を孫に同情しながら、苦笑交じりに見守っているところです。

 植物たちには、躍動期とはいえ、危険な行動などある筈もなく、ただひたすらに生長し、花を咲かせることを目指して根を張り、己の幹を太くして未来に備えるだけの姿の様です。そのような当たり前のことに何故か感動しながら、毎日畑に通うこの頃です。