山本馬骨:たそがれジジイの呟きブログ

タイトルを変更して、これからは自分勝手なジジイの独り言を書くことにしました。

畑灯篭から1カ月半

2014-06-17 10:00:23 | 百姓回帰の話

 前回から随分と長い間のご無沙汰でした。5月は3週間ほど東北の春を訪ねての旅に出掛けて、あまりの暑さに旅を諦めて戻ったのが月末でした。それから半月が経って、何の変化もない我がジジババブログを時々覗き見て、そろそろ何かを載せなくちゃと重い腰を上げた次第です。

 茄子とトマトの定植、それに食用菊を植えた時は5月の初めで、朝夕は未だかなり冷え込みがきつく、風も冷たかったので、苗を守るために畑灯篭の姿となったのですが、あれから1カ月半が経って、3種の小さかった苗は逞しく育って、茄子は既に収穫を開始しており、トマトもそろそろ色づく実が出始めています。

 しかし、必ずしも順調に育ったとは言えず、一番の失敗はトマトだと思っています。肝心の時に旅に出掛けていて、防風用の覆いは倅に頼んで外して貰ったのですが、その時既に脇芽を欠くタイミングが遅くなっており、倅は全くの未経験者なので脇芽が何なのかを知らず、結局半月ほど経って旅から戻るまでそのままにしていたものですから、トマトの枝は少しも整わずバラけて伸び放題となってしまいました。今、その後の処理に悩まされているのが実態です。植物というのは、人間が何も手を加えないと一体どの様な姿になってゆくのか、トマト一つとっても何か異常さを覚えるほどです。もし脇芽を欠かずに、トマトの思うように好き勝手に放置していたら、やがては枝葉が縦横に膨らんで、トマトとは思えぬような巨大な草に生長する感じがします。そして実の方はかなり小さくなって、実る時期も遅れる感じがします。そのような姿をとことん追求するのも面白いなとは思いますが、今回はそのような遊びは止めて、ちゃんと食べられるようなものを作ろうと、途中の手抜きによる歪みを是正するのに只今力を入れているところです。

 茄子は既に2回ほど収穫をしました。1回に5~6個の収量ですから既に10個以上持ち帰ったことになります。これは一見良さそうな話ですが、実は何かが間違った感がしています。というのも収穫する時期が早過ぎるのです。自分としては、もっと茄子の樹を大きくしてから実がなって欲しいと思っていたのに、まだ成長の途中で実をつけ出してしまっている感じがするのです。これは定植後の追肥のタイミングや量などを誤っていることが原因なのかもしれません。或いは植え付け時の施肥のあり方が間違っていたのかも。課題の残る栽培ぶりなのです。

  

課題の多い茄子とトマトの様子。茄子はこの倍以上の樹の大きさが必要だと思うし、トマトは横枝が多過ぎて上に伸び切れていない。

食用菊は、今のところ順調に育ってくれています。1本180円で買った時は、僅かに10cmほどの丈で頼りなく、これで本当に大きく育ってくれるのかと心配だったのですが、10本が10本共に逞しく生長をしてくれていて、今は丈も30cmを超えるほどになりました。もしかしたら秋には花を咲かせてくれるかもと、期待は膨らみます。しかし、今年は食べることは控えることにしようなどと、今から獲らぬ狸の何とやらなどの思いを巡らしています。しかし、植物も又生きものですから、この後いつ何時どのような災厄に見舞われるやもしれず、油断は大敵です。足しげく畑に通って見守り続けてゆこうと思っています。

  

食用菊のモッテノホカは、思ったよりも順調に大きく育ってくれていて嬉しい。この先が楽しみである。

7月の下旬から再び長期間の旅に出掛ける予定でいます。それまでの間は、畑の生きものたちを精一杯可愛がって面倒を見ようと考えています。中途半端な百姓回帰の姿なのですが、それでも畑に居て植物たちに触れている時は、何故か心休まるのです。