山本馬骨:たそがれジジイの呟きブログ

タイトルを変更して、これからは自分勝手なジジイの独り言を書くことにしました。

「もってのほか」の以ての外の生長と収穫

2014-10-07 21:00:00 | 百姓回帰の話

 又また長いご無沙汰でした。7月の半ば過ぎに北海道の旅くらしに出発し、9月の半ばに旅から戻って以来、このブログはずっと休んでいました。久しぶりに覗いて見たら、何と記事の欄の一番上の方に何やら広告宣伝が入り込んでいました。何だろうと読んでみたら、60日間投稿がない場合にこのような広告が入るということでした。それにしても随分とご無沙汰してしまい、もはや世の中からは忘れられ、見捨てられた存在となっているなと思いました。しかし、我が身の老人が終わったわけではないので、再度チャレンジし直すことにしました。

今日は先ず百姓回帰に関する食用菊の話です。6月の半ば頃に畑灯篭が終わっての畑の状況を報告しましたが、その頃収穫を始め出した茄子もトマトも、今はとうに姿を消して畑は秋の種まきに向かって休養中です。その中で今年の収穫は無理だろうと思っていた食用菊が想像以上の生長を遂げて、今収穫の時を迎えています。植えた時は灯篭の中に身を潜めていた僅か10センチほどの小さな苗が、今は1メートル近くにもなって大きく株を分け伸ばして畝を膨らませ赤紫の花を咲かせています。実に「もってのほか」らしい花の姿であり、傍に顔を寄せると気品のある香りが漂ってきます。

   

もってのほかの一畝。柵を作って止めてあるのだが、それをはみ出してぎっしりと花が群がり咲いていた。(これは9月26日に撮ったものです)

これほど大きくなって、今年の内に収穫期を迎えるとは全く思っても見なかったことでした。今年は辛うじて花を咲かせてくれればいいと願っていただけで、収穫の本番は来年以降だと思っていたのですが、これほどになるとは一体どういうわけなのだろうと不思議に思うほどです。

今日は第1回目の花摘みを行いました。と言っても全部をとるのは難しいほどの豊作で、辛うじて半分ほどの大ぶりのものを摘んだだけなのですが、それでも収量は大型の土のう袋に詰め込んで一杯となりました。元々植えたのはたった5メートルほどの一畝に10本だけなのですが、それが今は膨れ上がって畝を隙間なく花で埋めているのです。

一体どの様にして処理したらいいのか。我が家では摘んだ花は全部ヘタをとってバラバラにします。それを大鍋で沸かした湯にほんの少し塩を入れて3~5分ほど茹で、それを水に晒して冷ましたものをしっかり絞って棒状の塊にし、それをラップに包んで冷凍にして保存するようにしています。こうしておくと3年ぐらいは保存が可能で、食べたい時にいつでも取り出して食に供することができます。食べる時は、冷凍庫から出して半解凍したくらいのタイミングで1センチくらいの厚さに切り、ポン酢や白だし醤油などを掛けて食べます。しゃりっとした舌触りとふっくらとした菊独特の食感があって、酒の肴としてもグーなのです。

今日の収穫だけでも冷凍庫のかなりのスペースを占領することになり、あす以降の収穫では最早冷蔵庫は満杯となってしまいそうで、嬉しい悩みを抱えることになりました。

台風騒ぎが再び持ち上がっています。稔りの秋の最大の敵は台風なのかもしれません。18号は幸いにして自分が住むエリアでは何の被害も無かったのですが、またぞろ同じようなコースでやってくるということですから、今度はより悪質な奴なのかもしれないと、少し気になっています。台風など以ての外の来訪者ですが、我が菜園の「もってのほか」は、19号などがやってくる前にメインの収穫を終えて、向こう2年間くらいはその香りと味を楽しませてくれそうです。

   

菊の花は薬用としての効果もあるとか。食べるのは邪道なのか、それとも食べてしまいたいくらい愛おしい花なのか。自分的には菊の花は食べたい方なのである。