goo blog サービス終了のお知らせ 

アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

クワ(マルベリー)とブラックベリー

2020-05-11 18:03:14 | みんなの花図鑑

西尾市憩の農園に 「鈴成りクワ Morus」と名札の入った桑の木が置いてあった。




私の関心は この桑、ヤマグワなのか、マグワなのか、という点にある。
むかし 養蚕が盛んだったころ、桑の実はよく食べた。あれは マグワのほうではなかったか。




ヤマグワの実は「マグワの果実と比較すると小さい(細く短い)」 (里山コスモスブログ「ヤマグワとマグワ」)




ヤマグワとマグワと見分けは、果実に付いている花柱が長ければヤマグワ。葉だけで見分けることは難しい。(同上)
とすると、このクワは花柱がずいぶん出ているから「ヤマグワ」ということか?
(ヤマグワは 岡崎わんParkにあるのだが、ただいま閉園中で 確認に行けません)



(桑の実が美味いということ以外は詳しくないなあ) (同上)
(^^♪ (^^♪ (^^♪



クワの実は マルベリーと呼ばれる。
マルベリーが出たので、 よく似たブラックベリーを。

このブラックベリーは 4月27日に撮影したものです。




上の 鈴なり「ヤマグワ」は マグワと比べて 果実についている花柱が長いことが特徴でした。が、このブラックベリーは それよりずっと 柱頭がしっかり伸びています。




子房のほうはもう赤くなりかけてるのに、産毛の生えたような柱頭がしっかりついています。 こんなんで、おいしく食べれる柱頭のない果実になるのでしょうか? 心配です。




この房は 子房がまだ緑色だから、果実ではなく 花なんでしょう。




やはり果実ではなく花の段階の状態。 すごく大きな柱頭です。






バイカウツギ、ヒメウツギ - 於大公園

2020-05-11 07:56:51 | みんなの花図鑑

バイカウツギはアジサイ科。 英名を Japanese mock orange というそうです。




Japanese mock orange (日本のオレンジもどき?)とはひどい言いようですが、100年以上前にヨーロッパに渡り品種改良された中では一番の人気樹木らしいです。 mock orange(オレンジもどき?)というオレンジに似た花を咲かせる木がすでにあって それに似ているから、この名で呼ばれたのだそうです。(庭木図鑑 植木ペディア > バイカウツギ)




バイカウツギの花の特徴というと、雌しべの先が4つに分かれていることだと言います。 「雌しべの先」なら 柱頭だろうに、なぜ「柱頭は4裂」と言わないで 「雌しべの先」とか 「花柱の先」というのかは 謎です(´v_v`)




この画像では 一番上に その問題の4裂した「雌しべの先」だけ見えてます。




拡大図。 このバイカウツギは 花冠の底で (写真にははっきり写ってませんけど) 蜜がきらきら光っていました。


つぎは、同じ日、同じ場所で撮った ヒメウツギ。

ヒメウツギは ウツギの仲間です。 (アジサイ科ウツギ属)




ヒメウツギの花とウツギの花(卯の花)はよく似ています。 樹形が株立ちであることもよく似ています。ウツギのほうが大きくなり、咲く時期は ヒメウツギのほうが早いです。
バイカウツギは雌しべの先を見て 識別しましたが、 ウツギや このヒメウツギは こんどは 雄しべの花糸の先を見て区別します。




花糸の翼の形がウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギでそれぞれ違う。ヒメウツギでは、翼の上端が角(ツノ)のように突き出している。ウツギはほぼ四角であり、マルバウツギではなで肩になっている。(松江の花図鑑「ウツギ」)




花後の姿も ウツギの仲間は皆このように 果実が長く残る。




これは 1年前の果実だ。 ヒメウツギが一番多く残っているように思う。