アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ブッドレア - 安城デンパーク

2019-06-25 22:36:19 | みんなの花図鑑

神戸・六甲のドライブウェィで 初めてこの花の名を覚えた。夏休みのことだった。




そのときは 別名の フサフジウツギのほうがふさわしいと思ったが、デンパークでは ブッドレアのほうが似つかわしいように思う(六甲のは 自生している感じが強かったからだと思う)。




それにしても、ネズミモチの花にいた ハナムグリと同じではないか、デンパーク内の至る所にいる。




ブッドレアで画像検索すると、よく蝶がいっしょに写っている。




ブッドレアの花には、好んで蝶が集まるといわれ、別名に バタフライ・ブッシュ があるくらいだ。




トウゴマ - 安城市YZ

2019-06-25 18:14:47 | みんなの花図鑑

細長いヒトデが足をのばして泳ぎ回る。。。どこか海中にいるみたいです。




これは トウゴマの 雌花です。
よく似た感じの雌花の木を最近見てますよね?




そうです、アカメガシワの雌花に似ています。
トウゴマも アカメガシワも トウダイグサ科の植物だったのです。





これは 果実です。

トウゴマの種子から採れるひまし油は、工業用の潤滑油や化粧品の材料として広く利用されており、インド、中国、ブラジルなどで活発に栽培されています。
そのため、栽培を逸失したものが世界の熱帯や亜熱帯地域で野生化しており、一部地域では雑草化して問題になっています。
トウゴマの属名である「Ricinus」とはラテン語で「ダニ」の意味で、この種の形状に由来しています。(ガーデニングの図鑑「トウゴマ(ヒマ)の育て方」)






葉は掌状で深く5~11裂し、縁に鋸歯があります。




キキョウ - 安城デンパーク

2019-06-25 17:44:37 | みんなの花図鑑

先日も取り上げた キキョウの受粉の仕組み。そのときは 雄性期の画像がなかったので、今回は こちらを中心に 再掲して見ます。いえ、何ごとも 反復練習ですよ (´∀`)
上の画像が、雄性期の花です。5本の雄しべが めしべにピッタリ貼りついています。自家受粉しているのかというと、そうではないのです。





おしべは花粉を雌しべの壁につけているのですが、この時期、めしべの柱頭はまだ開いていません。
虫が蜜を吸いに来たとき、雌しべに捉まって 花の奥の蜜を吸おうとするのですが、その止まり木の役目を めしべは果たしているだけなのです。虫が雌しべに捉まることで、昆虫の足や腹に 花粉がより付着しやすい、というわけです。
このように 同一の花の おしべの成熟するときと めしべの成熟するときと 時期がズレていて、おしべが先行して成熟するので、このような受粉の仕組みを【雄性先熟】とか【雄蘂(ゆうずい)先熟】と呼んでいます。




虫がとまって 先端の花粉が 徐々に取れていきます。




やがて、おしべは めしべから剥がれ、ぐったりと? 横たわります。雄性期の終了です。




その後、雌しべが成長し 柱頭が5裂して 雌性期に入ります。腹や足に花粉を付けた昆虫が この雌性期の花にとまり蜜を吸おうとすると、こんどは 虫の体の花粉が 柱頭に付着し 他家受粉が行われるというわけです。




ヒョウタンボク(キンギンボク)‐ 安城デンパーク

2019-06-25 10:56:32 | みんなの花図鑑

スイカズラ科の ヒョウタンボク (花のときは キンギンボクと呼んだ方が良い)の実が真っ赤に熟して、おいしそうです。はい、もちろん 猛毒であることは 何度も聞いております。





日曜日の デンパーク見学会 のときのこと、私は この木のことを説明してもらえると思っていたら、係りの人、無視して? 素通りしそうになったので、こちらから呼び止めて 「ヒョウタンボクの実がおいしそうに実ってますよね~」とガイドを催促したのであります (#^.^#)




係りの人は まじかに見れるように、果実の頭いた小枝をはさみで切ってきてくれた。
ヒョウタンボクの果実は その名のとおり、2つで一組なのだ。まぁ、分離してない実も多いけど。




係りの人から、花のこと(別名キンギンボク 金銀木)といって、白から金色に変わることは お話してもらったが、果実のことは あまり気が乗らないようで 話してもらえないので、
私「おいしそうだけど 有毒なんですよね?」
係りのひと「ええ、有毒ですから決して食べないでください」
といって、参加者全員が手にして一回りして戻ってきた 枝を地面に置いて、次に向かおうとされるので、
私「あー、もったいない! 決して食べたりしませんから、私にください!」(笑)




もらった果実を 家に持ち帰って とくと観察する。
面白いのは それぞれの玉の先に 柱頭の名残りがあることだ。ほんとうの瓢箪なら ウリ と同じで 一方には柱頭の名残り、もう一方の端は ヘタ とか 果柄が付いているはずだ。





両方とも 柱頭が付いているということは では 果柄はどこにあるのか?





手元に 実物があるということは 便利だねぇ
一輪挿しの ヒョウタンボクの果実を 今度は 果柄がよく見えるように ウラから見て見るよ~




2つの実の接合部に向かって果柄が伸びている。ネットで若い果実の画像を検索すると、めしべの子房が果実になったそのしょっぱなから ふたコブの実がついていた(´∀`)








カラタネオガタマ - 安城デンパーク

2019-06-25 09:44:48 | みんなの花図鑑

カラタネオガタマの木が植わっている場所は 園内に少なくとも 2か所ある。
こちらは 今 赤い花が付いていた。
花被片は 12個あるということだが、花弁が6枚あるようにしか見えない。
右手は 花後。これがさらに成長すると 真っ赤な種子ができるということだが、見たことがない(気がする)。
図鑑によると「果実が結実するのはまれ」とか「稀に結実する」とかある。





「花被片が12枚」ということは 花弁6枚、萼片6枚とかじゃないかと、横から観察して見るが、萼片みたいなものは見当たらず。。。





一枚目の花のように 花弁が開いたものは 中のおしべは すでに花粉を放出してしまって おしべは枯れだしている。
この写真のように 蕊に 花弁が被っているときこそ おしべの活動時期なのだろう。




おしべが多数あるのは分かるけど、この花は めしべも多数で、めしべの集団をもちあげる柄が立っているのが、オガタマノキ属の特徴といわれてます。




中央は つぼみ です。毛羽立ってます。
左側は 花後のめしべです。つまり 果実の赤ちゃんです。オガタマノキ属は モクレン科。果実も コブシの実の縮小版みたいなものです。