アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

シルバープリペット - 西尾市憩の農園ほか

2019-06-07 16:46:09 | みんなの花図鑑

西尾市憩の農園にあった シルバープリペット です。まだ小さい(若い)です。でも 花はびっしり。




プリペットの斑入りが シルバープリペット ということですが、ではそもそも「プリペット」とは何でしょう?

【プリペットとは】
・中国及びヨーロッパを原産とする常緑低木。軽やかな印象の葉が密生するため、公園や商業地の植え込みなどに多用される。欧米では生垣として使用されることの最も多い樹種の一つ。
(庭木図鑑 植木ペディア「プリペット」 より)



(ここから 画像は ご近所の生け垣)
・プリペットと呼ばれることが多いため当ページでもプリペットとしているが、正確にはプリベット(privet)である。(同上)





オシャレなイメージで流通しているが、生育の旺盛なネズミモチやイボタノキの仲間であり、性質は野生的であり、かなり強い。(同上)





・刈り込みをせずに放任すれば、初夏に写真のような白い花を咲かせる。ただし、可憐とはいいがたく、花の観賞を目的にするような木ではない。花にはクリと似たような精臭があり、人によっては臭いと感じる。(同上)
かなり手厳しいですなぁ。イボタノキや ネズミモチの花を褒め称える人は マイナーということかな




プリペットの基本データ
【分類】モクセイ科 イボタノキ属
    常緑広葉 低木

【学名】Ligustrum vulgare
【別名】セイヨウイボタノキ (同上)

で、ようやく整理がつきました。
プリペット(プリベット)とは セイヨウイボタノキ。

セイヨウイボタノキ - 愛知県緑化センター



プリペットの 黄色い斑入り品種が 流通名「プリペットレモンライム」
プリペットの 白い斑入り品種が 流通名「シルバープリペット」
あと、黄色班の美しい 「オーレア」なんてのもあるらしい。







ネズミモチ - 安城デンパーク

2019-06-07 12:01:00 | みんなの花図鑑

朝から よく降ります。外に出られません。
これは、ちょっと前、5月22日の撮影です。
ネズミモチの学名は、Ligustrum japonicum。





ハナムグリが 文字通り 花にモグってます。
ハナムグリにも 何種類かいるのでしょうけど、ハナムグリでひとまとめにしちゃっても気になりません。
ネズミモチとトウネズミモチの花の区別が分からないと 気になって仕方がないのに ((+_+))





ハナムグリは 花の何を食べてるのでしょうか? 花粉?
ネズミモチの花粉は、めくれ上がった花弁から 2倍ぐらいの高さに立ち上がった雄しべの先にあります。このハナムグリは 花弁の中に潜っているように見えますから、花粉を食べているのではなさそうです。




このハナムグリもそうです。花粉を通り越して、花弁を割るようにして 花の中に押し入っています。
ネズミモチは 「よく蜜を出す花」だといいます(原宿ミツバチ「ネズミモチ」)。
「夏の間の主要な蜜源であるネズミモチ」という記事もありました。




「ネズミモチは花冠の筒部が5〜6mmと長い」(松江の花図鑑)のが特徴で (トウネズミモチの花冠はネズミモチより少し小さく、長さ3〜4mmの筒状漏斗形)、蜜は筒状漏斗のいちばん奥に入っていると思われます。
ネズミモチの花筒はラッパ型で狭いので、大きなハナムグラは いささか暴力的に 花筒をこじあけていたのだとおもいます。こうなると、ハナムグラでもいいけど、ハナモグラのほうが近い (@_@)