アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ビブルヌム - 安城デンパーク

2019-01-29 22:03:53 | みんなの花図鑑

 ビブルヌム マクロケファラム 'ステリーレ'
 Viburunum macrocephalum 'Sterile'
これが 本当の名前なんですが、長すぎるので、 ビブルヌム と略しておきます。
でも ビブルヌム でググっても、あまり記事が出てきません。
代わりに 「ビバーナム」で検索すると 割かし記事が出てきます。
たとえば
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四季咲きの純白大輪ガマズミ!
  ビバーナム マクロセファラム:ステリーレ 3.5号ポット
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なんて!
樹高 2~3mくらいの木なんですが、それがいま、こんなつぼみをいっぱいつけています。
あまり類推するのはよくないのでしょうが、遠くから見ると、ミツマタのつぼみのようです。



ところどころ、開花しかけています。



冷たい風があたって、花も 縮こまっています。



同じビブルヌムの木なのですが、こんな花が咲いていました。もう 終わりの花ですね。
こんな 通販チラシもありました!
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二期・四季咲き性!ビバーナム
『マクロセファラム・ステリーレ』
 【開花期】4~5月(以後返り咲き)
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【追記】
名前(学名)について 少々 修正が必要なようです。

銘板には

のように 「Viburunum」と書いてあるのですが、
ネットで検索しようとすると、自動で
「Viburnum macrocephalum 'Sterile'」
に読み替えて 検索します!
私個人としては「Viburnum」を 「ビブルヌム」とラテン語 読みするのは正しいと思うのですが、それがローマ字化して 学名を「Viburunum」とするのは 明らかな間違いだと思います。
このばあいは 英語読みして「ビバーナム」としたほうが 返って よかったかな~なんて。。。


ユリノキ - 安城デンパーク

2019-01-29 21:36:01 | みんなの花図鑑

大温室で撮った花は まだあるのですが、名前を確認中ですので、もうしばらくお待ちください。
きょうは 大温室で暖まった後、少し屋外を歩いて 撮った樹木などのほうを 投稿します。
まずは ユリノキの果実。




ずいぶん近づいて 撮影していますが、実は、これは 枝に留まっているものでなく、下に落ちていた ユリノキの果実です。



中心に軸があり、内側から 一枚一枚と 翼果が剥がれていくようです。




なので、一番下の、一番下側の翼果が 最後まで残っています。




夏に咲く花は 葉の中に隠れてあまりよく見えないです。
葉も高いところにあるのですが、葉形が左右対称で着物のハンテン(半纏)に似ていることから、 ハンテンボクとも呼ばれます。



ケッパー - アンジャール・レバノン

2019-01-29 10:01:49 | シリア
<シリアの緑>シリーズ 番外編 レバノンで見た木

シリア時代の写真を整理していて、2泊3日でレバノンに旅行した時の写真が出てきました。
その中の アンジャール遺跡で撮った画像に 遺跡そのものではなく、めずらしい花を撮った画像がありました。
少し色あせてますが、以下のような画像です。

雄しべがすごく長く 銀梅花にちょっと似ています。
下側の花弁2枚が 長く下に垂れているのも特徴的です。
見た感じ低灌木というか、ノイバラのような、半つる性の感じです。
写真はこれ一枚しかありませんが、これだけ特徴のある植物なので、何とか名前を特定してもらえないかと 「このきなんのき掲示板」へお伺いを立てました。
その結果 トルコでこれを見たという方が「ケッパー(Capparis spinosa)に似て見えます。」と回答を寄せてくださいました。

ケッパー(英:caper、学名:Capparis spinosa)は、フウチョウボク科(Capparaceae)の半蔓性の低木、またはこの植物のつぼみをピクルスにした食品。

と wiki「ケッパー」にあります。
あるブログ記事には 「花は単性でバラ色の4枚の花弁を持ち、3月から8月まで開花します。花はとてもゴージャスです。」とあります。
そういえば、この写真を撮ったのは 7月でした。




アンジャール遺跡は、レバノンの東部、ベカー高原にあるレバノン唯一の城塞都市遺跡です。
1984年に世界遺産に登録されました。
ダマスカスとベイルートの中継地点に位置して古くから繁栄し、イスラムの権力者達の保養用の宮殿、モスク、公共浴場などの跡が残る遺跡となっています。ウマイヤ朝のワリード1世の命により、8世紀に建設されたと言われています。




ベカー高原というところは レバノン山脈(地中海側)と アンチレバノン山脈(シリア側)に挟まれた、緑豊かな渓谷で、アラブの英雄 サラーフッディーン なども この地に長く滞在しました。
テルアビブ事件を起こした日本赤軍の軍事訓練基地でもありました。
遠くの雪をかぶった山は レバノン山脈です。




地図に Anjar 遺跡の位置を 黄色い枠で囲って示しました。
Anjar は ベイルート(レバノンの首都)と ダマスカス(シリアの首都)のほぼ中間に 位置してます。




高い木は レバノン杉なんでしょうか。
シリアのパルミラ遺跡などと比べると 周囲に緑が多くて ほっとします。




道沿いのバイパス道路に ポプラの仲間でしょうか、若木が植えられています。



これは レバノンで一番大きい バールベック遺跡です。
両方の遺跡は ベカー高原を源流とし シリア国内を北上し 地中海へと注ぐ オロンティス川沿いにあります。
アンジャールが上流、バールベックが下流側です。




バールベックから 世界第2の鍾乳洞 ジェイタ洞窟(Jeita Grotte)へ向かいます。
展望レストランからの風景です。
ここは ワインの産地でもあります。



ジェイタ洞窟(Jeita Grotte)は 2階建てで、それはそれはすばらしいのですが、撮影禁止で入るときカメラは没収されます。見終わって ロープウエイに戻る坂道で撮ったものです。


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