捕鯨妨害船対処を要請 岡田外相、ラッド首相に

北海道新聞2010.02.21.朝刊総合面
　岡田外務大臣がオーストラリアを訪れています。ラッド首相との会談ではシー・シェパード問題が取り上げられましたが、平行線のようでした。

捕鯨妨害船対処を要請
外相、豪首相と会談


【シドニー共同】
　オーストラリア訪問中の岡田克也外椙は20日午後、シドニー市内でラッド首相と会談した。国連平和維持活動(PKO)や災害対応、地球規模の課題での協力推進を確認、日本の調査捕鯨をめぐり意見交換した。
　会談では、自衛隊とオーストラリア軍が相互に食料や燃料などを提供できる物品役務相互提供協定締結に向けた作業を加速させることで合意。日豪経済連携協定(EPA)に関しては閣僚レベルの交渉で早期妥結を目指す方針で一致した。
　調査捕鯨についてはラッド氏が「理性的な話し台い解決が重要だ」と指摘。岡田氏は同意する一方で、オーストラリアを寄港地としている米環境保護団体シー・シェパードが繰り返す日本の調査捕鯨船への妨害について「断じて許されない危険な行為だ」と厳しい対処を要請した。
　ラッド氏は「暴力的な行動は非難する」としながらも、シー・シェパード船の寄港制限については「法的根拠がない」と難色を示した。
　これに先立つ岡田氏とフォークナー国防相との会談では、第３回日豪外務・防衛閣僚協議(２プラス２)の今年前半の東京開催で合意。アフガニスタン復興支援での協力を確認した。

画像はＨＢＣテレビ情報セブンデーズ・ニュースキャスターの画面から。