ウィキリークス・創設者に逮捕状直後に取り下げ

北海道新聞2010.08.23.朝刊第３社会面
　ロンドン発のニュースですが、オーストラリアンにまつわる記事です。



スウェーデン　米軍機密文書の公開前
ウィキリークス・創設者に逮捕状直後に取り下げ
【ロンドン松井学】
　スウェーデン検察当局が21日、アフガニスタン駐留米軍などの機密文書を公開した民間サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏(39)に対し、強姦などの疑いで逮捕状を出した後、直後に「容疑には根拠がない」として逮捕状を取り下げる騒ぎがあった。地元メディアなどが報じた。
　報道によると、検察当局は「答疑はスウェーデン国内での強姦とセクハラの２件」とだけ説明し、18日までスウェーデンに滞在していたオーストラリア人のアサンジ氏を指名手配していた。これに対し、アサンジ氏はインターネットの簡易ブログ「ツイッター」などを通じ、「申し立てには根拠がない」と否定していた。
　アサンジ氏はまた、ウィキリークスが近くアフガン駐留米軍の機密文書約１万5５千点を公開する予定だったことから、「今回の告発はまったくの妨害行為だ」と指摘。未公開文書は、これまでに公開された文書よりも米軍に与える打撃が大きいとされている。
　ウィキリークス側もツイッターで「われわれは汚いワナに直面するだろうと警告されてきたが、その第１弾だ」と反論していた。