北海道新聞2012.02.27.夕刊第三面
豪首相が党首選勝利
与党、内紛露呈で犬打撃
【シドニー共同】
オーストラリアの与党労働党は27日、確執の続く党首のギラード首相とラッド前首相による党首選を実施し、党所属の国会議員による投票の結果、ギラード氏が102票のうち71票を獲得して勝利した。首相への返り咲きを目指したラツド氏は31票にとどまった。
ギラード氏は約1年半前、ラッド氏を失脚させる形で首相に就任。以来続く権力抗争はいったん収束する可能性があるが、来年までに実施予定の総選挙を前に深刻な内紛が露呈し、与党には大きな打撃となった。ギラード氏は党首選後の記者会見で「時に見苦しかった政治劇は終わった」と強調。ラッド氏も今後は「(次回選挙での労働党の勝利に)全てをささげる」と述べ、共に党内融和に努める姿勢をみせた。ただ、低迷が続くギラード政権の支持率が今後も伸び悩めば、再びラッド待望論が浮上するとの見方もある。
豪首相が党首選勝利
与党、内紛露呈で犬打撃
【シドニー共同】
オーストラリアの与党労働党は27日、確執の続く党首のギラード首相とラッド前首相による党首選を実施し、党所属の国会議員による投票の結果、ギラード氏が102票のうち71票を獲得して勝利した。首相への返り咲きを目指したラツド氏は31票にとどまった。
ギラード氏は約1年半前、ラッド氏を失脚させる形で首相に就任。以来続く権力抗争はいったん収束する可能性があるが、来年までに実施予定の総選挙を前に深刻な内紛が露呈し、与党には大きな打撃となった。ギラード氏は党首選後の記者会見で「時に見苦しかった政治劇は終わった」と強調。ラッド氏も今後は「(次回選挙での労働党の勝利に)全てをささげる」と述べ、共に党内融和に努める姿勢をみせた。ただ、低迷が続くギラード政権の支持率が今後も伸び悩めば、再びラッド待望論が浮上するとの見方もある。