北海道新聞2010.02.26.朝刊国際面
南極海捕鯨5年内廃止
豪、IWCに独自案提出
【シドニー共同】
オーストラリアのギャレット環境相は25日、南極海での5年以内の捕鯨廃止や、世界の捕鯨を先住民生存捕鯨を除き段階的に廃止することなどを求める独自の提案を国際捕鯨委員会(IWC)に提出したと発表した。
提案はIWCが22日に発表した、日本による南極海や沿岸での捕鯨を捕獲頭数を制限した上で認める議長提案と対立する内容。IWCは米国で3月上旬に開かれる作業部会で議長案を協議し、6月、モロッコでの総会で合意を目指すが、反捕鯨国の反発は必至で、議論は紛糾が予想される。
同国の提案は①南極海での捕鯨を5年以内に段階的に廃止②先庄民生存捕鯨を除き、世界中のすべての捕鯨を適当な期間をかけて段階的に廃止③調査捕鯨の廃止-など。IWCの議長案作成に至る協議について「商業・調査捕鯨廃止を求める側に対し、あまりに多くの譲歩を強いている」と批判している。
議長案はすべての捕鯨をIWCの管理下に置き、捕獲頭数の制限を条件に10年間の捕鯨を認めている。沿岸捕鯨再開だけでなく、科学研究目的の「調査捕鯨」として南魎海で行ってきた捕鯨を限定的に認める内容で、オーストラリア政府は反対姿勢を表明していた。
南極海捕鯨5年内廃止
豪、IWCに独自案提出
【シドニー共同】
オーストラリアのギャレット環境相は25日、南極海での5年以内の捕鯨廃止や、世界の捕鯨を先住民生存捕鯨を除き段階的に廃止することなどを求める独自の提案を国際捕鯨委員会(IWC)に提出したと発表した。
提案はIWCが22日に発表した、日本による南極海や沿岸での捕鯨を捕獲頭数を制限した上で認める議長提案と対立する内容。IWCは米国で3月上旬に開かれる作業部会で議長案を協議し、6月、モロッコでの総会で合意を目指すが、反捕鯨国の反発は必至で、議論は紛糾が予想される。
同国の提案は①南極海での捕鯨を5年以内に段階的に廃止②先庄民生存捕鯨を除き、世界中のすべての捕鯨を適当な期間をかけて段階的に廃止③調査捕鯨の廃止-など。IWCの議長案作成に至る協議について「商業・調査捕鯨廃止を求める側に対し、あまりに多くの譲歩を強いている」と批判している。
議長案はすべての捕鯨をIWCの管理下に置き、捕獲頭数の制限を条件に10年間の捕鯨を認めている。沿岸捕鯨再開だけでなく、科学研究目的の「調査捕鯨」として南魎海で行ってきた捕鯨を限定的に認める内容で、オーストラリア政府は反対姿勢を表明していた。