オーストラリアで山火事死者135人

　読売新聞2009.02.10.朝刊
　さすが読売、特派員がいるのですね。


オーストラリアで山火事死者135人
【ウイットルシー(豪南東部ビクトリア州)＝岡崎哲】
　オーストラリア南部ビクトリア州で７日、大規模な山火事が発生し、連邦警察当局によると、９日夜までに135人が死亡した。山火事による死者数としては同国史上最悪。死者は230人に達する恐れもあるという。
　地元メディアによると、同州の延焼面積は約33万ヘクタール、焼失家屋は750棟以上に達した。約4000人が家を失うなどして、公共施設に身を寄せている。
　同州北部では９日夜になっても、30か所以上で延焼が続いており、ボランティアを含む4000人が消火にあたっているが、火勢は衰えを見せていない。陸軍部隊のほか、タスマニア州など他の州からも消防隊員が派遣され、夜通しで消火活動を続けている。
　気温47度にも達する記録的な猛薯などで、空気が極度に乾燥していたことが火災拡大につながったとみられる。だが、一部では放火も疑われており、ラッド首相は「大量殺人者だ」と厳しく非難。警察当局は、被災地一帯に検間所を設け、住民や消防関係者以外の出入りを規制する措置を取っている。