「 白鳥とコウモリ 」 東野圭吾
新聞の記事を見て、昨年の7月に図書館に申し込んでいたのがやっと届きました。私の後に予約待ちが60人。早く読まなくちゃ。
500ページ越えの分厚い本で、1日50ページのノルマで読み始めましたが、1日100ページ読めました。 息子も読むと言うので交替で。
先に読んだ方は内容を話さない。読み終えた分は意見交換。推理したり、感じたことを話し合いました。なかなかこれが楽しくて面白かったです。
~~~~~~ネタバレあり
新聞より、、、遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件が解決――のはずだった。1984年愛知。2017年東京の二つの事件。
父が人を殺した事実が信じられない息子と、父が殺された理由が分からない娘。
偶然知り合った二人は、事件を調べ始める。終わった事件だと、動かない警察上層部。違和感を感じ協力する担当刑事と共に。
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1984年に殺された灰谷には一切同情はしませんでした。根っからの悪人というのもいるんだなと思いました。
いつの時代も、人を騙してお金を巻き上げる悪者がいます。捕まるのもいるけれど、のうのうと逃げ切るのも。
上手い話には絶対のらないこと。それでも悪人は役者が上で、寂しいお年寄りや弱者に言葉巧みに優しく接近してくるもの。私も気を付けないと。
読み終わって、感じたのは、倉木達郎が車の事故を保険会社に報告していれば、こんなややこしいことにはならなかったと。
警察も、勝手に転んだようだと推測しているのに、会社に報告がどうのこうのと弱みを見せるから、お金を取られて、いいように使われて。イライラしました。
殺人現場で発見者になった時も、警察に見たことをちゃんと言っていれば、誤認逮捕や自殺や第二の殺人が起こらなかった。
関係者が辛い人生を歩むことがなかったはずで、倉木さんの二度の間違いが悔やまれます。
弁護士や検察の事件の後始末がこんなものだったのかと分かりました。裁判では、事件が解決して筋道が通れば、多少のその他の細かいことは考慮されない。
弁護士を殺した犯人の動機が、今さらながらで弱いなと思っていたら、まさかの動機で驚きました。
加害者家族も、被害者家族も、辛い一生を送ります。 今の時代、瞬く間に拡散します。 安易に周りは詮索したり、批判するのはどうかと思いました。
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