24日間の入院中に、小説18冊と劇画7冊、4コマ漫画と女性まんが誌を12冊読みました。 漫画12冊は80歳のおばあさんにプレゼント。
あんなに家では朝から晩まで見ていたテレビも離れてみると別に見なくてもよく、オリンピックもニュースだけ。野球だけは見ました。
そんな訳で暇で、本ばかり読んでいました。
食事は粗食でしたが、しっかりカロリーを計算してあり、トイレと洗面歯磨きとリハビリ以外動かないので、体重が1キロも落ちなかったのが残念でした。
「 終末のフール 」伊坂幸太郎
短編連作集
2冊とも息子に貰った本です。
あらすじ
8年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから5年が過ぎたころ。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。
余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。
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地球滅亡となれば、逃げるところがない。私にとっての8年後はあきらめもつくが、若い人たちにはあまりにも残酷。
世界中の学者や賢者が知恵を絞って何か切り抜ける方法を探し出してくれるのではと期待するけれど。
仲たがいしていた家族が仲直りを考えたり、子供のなかった夫婦が新しい命を授かったり、それぞれの家族が人生を考える。最後の瞬間まで、どう生きるか。
「 バイバイ、ブラックバード 」 伊坂幸太郎
あらすじ
星野一彦は、何者かにあのバスでどこかへ連れ去られる。その前に5股していた恋人たちに別れを告げることに。
監視役の繭子と共に、1人1人に別れを告げに出かける。
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監視役の女はブロンド髪のハーフ。身長が190cmで体重200Kgの大女。アブドーラ・ザ・ブッチャーに瓜二つ。
塗りつぶされた辞書を持っていて、小さい箱に入った耳かきで時々耳掃除をする。
話し方などを読んでるうちにマツコ・デラックスさんを思い浮かべてしまいました。( ごめんなさい )
5人の女性とのそれぞれの出会いとその後の付き合いが書かれていて、5股といってもドロドロしていなくて、いい関係でした。
廣瀬あかり、霜月りさ子、如月ユミ、神田那美子、有須睦子。それぞれを訪ねて大女と結婚するので別れてくれと、別れを告げに行きます。
そして、バスに乗せられ連れ去られます。 あのバスは、何処へ行くのでしょう? 作者はあえて明らかにしなかったようです。
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巻末に作者のロングインタビューが載っていました。この小説は「 ゆうびん小説 」という方法で出されたそうです。
双葉社の編集者から、太宰治の未完の「 グッド・バイ 」を完成させませんかと、提案されて書いた小説だそうです。
「 何人もの女性と同時に付き合っていた男が、その関係を清算するために、全く恋愛関係になかった女性の協力を得て、1人ひとりを訪ねて歩く 」話だそうです。
未読なので、読んでみたいです。
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