あすかパパの色んな話

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【競馬】宝塚記念も暗雲!? オルフェーヴルが背負った「十字架」

2012年06月23日 08時25分42秒 | 競馬の話題

天皇賞(春)では、トップから大きく離れて4コーナーを回ったオルフェーヴル。そのまま伸びずに11着と惨敗した。

オルフェーヴルの宝塚記念出走に、ようやくゴーサインが出た。レース本番数日前に行なわれた最終追い切り終了後という、まさにギリギリのタイミングだった。

 今年の競馬シーンの断然の主役と期待されながら、阪神大賞典、続く天皇賞(春)と続けて期待を裏切った。阪神大賞典では3角手前で逸走し(2着)、前走の天皇賞(春)では11着に惨敗した。

 にもかかわらず、宝塚記念のファン投票では2位のトーセンジョーダン(宝塚記念は不出走)に、2万5000票近い差をつけて断トツのトップ。レースに出れば当然、1番人気か、1番人気を争うほど支持されるだろう。

 そこで、今度は期待に応えられるのか……。そう考えて、出走には慎重の上にも慎重を期した陣営の姿勢は理解できる。

 一方で、宝塚記念のような注目度の高いGIで、主役としての期待を最も大きく集める馬が、ここまで出否の判断を持ち越すというのも、なかなかないことである。

 陣営にとってやっかいだったのは、前2戦の敗因が、能力面はもちろん、仕上がり具合など、体調の問題ではなかったからではないか。

 オルフェーヴルの強さについては、今さら詳細に記すまでもないだろう。史上7頭目の三冠馬となり、有馬記念でも古馬最強クラスを一蹴した昨年の戦績を見れば明らか。年明けには、あるトップジョッキーから「日本の馬ではあの馬には勝てない」という声さえ聞かれたほどだ。

 体調面についても、オルフェーヴルほどの馬ならば、常にピークである必要はない。「8分でも勝てる」のがこのクラスの馬で、前2戦とも体調面はそれくらいのレベルにはあった。今回も同様で、もし体調面に問題があるのなら、日頃の調教の動きなどからわかるはず。少なくともここまで出否の判断を持ち越す必要はなかった。

結局、主戦の池添謙一騎手が、以前行なったインタビューで語っているように、オルフェーヴルはもともと「気性面に難しさのある馬」なのだ。阪神大賞典の”迷走”ぶりや、天皇賞(春)のみじめな負け方は、まさにその気性面の「難しさ」が顔をのぞかせたことを示している。つまり、前2戦の敗因はその大半が精神面にあり、それがどのように改善されたかは外見からは判断しにくい。ゆえに、出否の判断がここまで延びたのだろう。

 では、オルフェーヴルのその精神面は、この間の調教で本当に改善されたのか?

 その点で、美浦のある競馬関係者から、気になる話を聞いた。オルフェーヴルは”禁断の木の実”を食べてしまった、というのだ。

「”禁断の木の実”というのは、阪神大賞典の向う正面で先頭に立ったこと。オルフェーヴルはもともと行きたがる馬なんだけど、その気持ちを、負けを覚悟で抑え込んで、終(しま)いの脚につなげようとして強くなった。言い換えれば、オルフェーヴルをオルフェーヴルの好きなように走らせなかったことで、結果を出してきた。なのに、阪神大賞典ではオルフェーヴルの好きなように走らせてしまった。あれで、オルフェーヴルが『これでもいいんだ』と思ったとしたらどうなるか……。次の春天でガッチリ抑え込まれたら、反抗したくもなる。そういう気持ちがまだ残っていたら、今度の宝塚記念でも同じことが起こらないとは限らない。だから、あれは”禁断の木の実”だったわけです」

 競馬では、GI級の能力があって将来を嘱望された馬が、何かの原因で突然走らなくなる、ということはよくある話。そういうとき、敗因を聞かれた関係者が決まって口にするのは、「走る気が戻ってこない」という言葉だ。

 オルフェーヴルが今、そのような状況にあるかどうかはわからないが、阪神大賞典の逸走に、天皇賞(春)のあの惨敗ぶりを重ねると、そうなるかならないかの岐路にいるのではないか、と想像することはできる。

 もちろん現実的には、宝塚記念は天皇賞(春)より距離が短くなるうえ、阪神大賞典後に課された調教再審査も今回の調教過程ではなかった。いずれも、オルフェーヴルにとってはプラス材料で、その分はファン投票第1位の期待に応えられる可能性は高まったと言えるだろう。

 ともあれ、宝塚記念はオルフェーヴルにとって、2度の敗戦後の「3度目の正直」となるのか、あるいは「2度あることは3度ある」のか、注目される。(スポルディーバ Web)



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