あすかパパの色んな話

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【競馬】躍進必至のネオ、ステイ産駒。3年目のディープ産駒に分厚い壁!?

2012年06月30日 19時17分42秒 | 競馬の話題

ディープ産駒のラウンドワールドを蹴散らして、デビュー戦を快勝したネオユニヴァース産駒のトーセンパワフル。

この春の3歳クラシックでは、ディープインパクト産駒の強さばかりが目立った。

 牝馬の桜花賞とオークス、牡馬の皐月賞とダービー、計4つのレースで3勝して2着3回。馬券圏内の3着までに入った12頭のうち、8頭までがディープ産駒だった。まさに「ひとり勝ち」と言える勢いを見せた。

 種牡馬3年目の今年は、産駒数117頭。1年目(147頭)、2年目(137頭)よりやや数は少ないものの、相変わらず繁殖相手には名牝級がそろった。セレクトセールで3億6000万円と、一頭だけ抜けた高値をつけた、母エアグルーヴの牝馬(馬名未登録)をはじめ、期待値の高い馬はここに書き切れないくらいいる。

 実際、例年より1週早く始まった新馬戦でも、その初日(6月2日)に、ドリームパスポート(皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞2着)を半兄に持つラウンドワールドがデビュー。そのレースでこそ3着に敗れたが、次の未勝利戦を鮮やかに勝利して、早くも「クラシック級」との評価を集めている。

 もともとディープ産駒は、秋以降のデビュー組に大物がいると言われ、この時期にデビューする馬は、能力や将来性よりも、仕上がりの早さが買われることが多い。つまり、素質的に「横綱級」「大関級」と評価される馬は、この時期、今後のデビューに備えて黙々と調教に励んでいる。にもかかわらず、早くもこれだけの馬が出てくるのだ。それだけ見ても、ディープの3年目産駒の層の厚さとレベルの高さがうかがえる。少なくとも、2年目産駒が作り出したクラシックロードを席巻する勢いは、3年目の現2歳世代で、さらに増すことはあっても衰えることはないだろう。

 だが、今年は「ディープのひとり勝ちは許さない」といったムードが感じられるほど、他の有力種牡馬たちの産駒も、なかなか見どころがある。

その筆頭が、ネオユニヴァース産駒。2歳戦が始まる前、「今年はいい」と競馬関係者やPOGファンの間でも評判になったほどだ。

 なにしろ、ネオユニヴァースは初年度からアンライバルド(皐月賞馬)、ロジユニヴァース(ダービー馬)という2頭のクラシックホースを出しているが、今年の2歳馬は、その2頭がクラシック戦線で頭角を現したあとに、種付けされた世代だからだ。現2歳の産駒数は、前年度より約80頭も多い191頭におよび、その数字から種付け時の人気の高さがうかがえる。そして、それだけ有力馬が控えている証でもある。

 興味深いのは、先に紹介したディープ産駒のラウンドワールドが3着に敗れた新馬戦。そこで人気を二分したのが、ネオユニヴァース産駒でロジユニヴァースの全弟にあたるトーセンパワフルだった。結果は、トーセンパワフルの完勝。むろん、この1戦で、この2頭の勝負づけが済んだとは思わないが、「ディープの独走に待ったをかけるのは、ネオユニヴァース」という評判が、ただの評判だけではないことを示す一戦のように思えた。

 他にも、ディープ産駒同様、挙げればきりがないほど期待馬はいるが、強いて一頭挙げるとすれば、種牡馬ネオユニヴァースの名を世界に知らしめたヴィクトワールピサの全妹にあたる、母ホワイトウォーターアフェアの牝馬(馬名未登録)。この馬の注目度もかなり高い。

 ネオユニヴァース産駒に次ぐのは、ステイゴールド産駒だ。

 今春もゴールドシップが皐月賞を制して、ディープ産駒のクラシック全勝を阻み、ダービーでもフェノーメノが2着に食い込んでディープ産駒のワンツーを阻止した。産駒としてのディープの独走を封じている実績では、ステイゴールドが№1だ。しかも、三冠馬オルフェーヴルを出したという実績は、ディープをもしのぐ。

 そして今年の2歳馬は、ネオユニヴァースと同じように、産駒数が多いことが最大の強調材料となる。昨年の48頭に対して、今年はほぼ2倍の95頭。現役時代のイメージから、どこか半信半疑だった種牡馬としての評価が、ここに来てかなり強固なものになってきたということだろう。

 種牡馬としての成績は、必ずしも産駒数に比例しないとはいえ、数が多ければ、成功の確率が高くなるのもまた事実。その点では、48頭の現3歳世代から、皐月賞馬とダービー2着馬、さらにはオークス3着馬が出たのだから、産駒数が倍増した現2歳世代からはどれだけの馬が出てくるのか、期待は膨らむばかりだ。

 なかでも注目は、やはりドリームジャーニー、オルフェーヴルの全弟にあたる母オリエンタルアートの牡馬(馬名未登録)。これまで、母オリエンタルアートには6頭の産駒がいるが、そのうち父ステイゴールドはドリームジャーニーとオルフェーヴルのみで、2頭とも超A級馬となった。「奇跡の配合」とも呼ばれるこの組み合わせから、三度”大物”が輩出されるのか。興味は尽きない。

ネオユニヴァースやステイゴールドとはちょっと違った意味で期待されているのは、スペシャルウィーク産駒だ。近年の産駒の成績は冴えないものがあるとはいえ、今年は「大物出現か!?」といった噂が絶えない。

 というのも、スペシャルウィークは、コンスタントに走る馬は出さないものの、時にとんでもない”大物”を出すという傾向にあるからだ。それも、産駒初のGI馬となったシーザリオがオークスを勝ったのは2005年で、牡馬をも蹴散らして日本競馬シーンの主役となったブエナビスタが桜花賞とオークスを制したのは2009年と、”大物”が出るのは奇しくも4年置き。来年2013年がちょうどそのサイクルにあたり、現2歳世代からその”大物”出現の可能性があるのだ。

 シーザリオとブエナビスタの共通点は3つ。牝馬であること、母の父がノーザンダンサー系であること、関西の厩舎が管理したこと。ざっと産駒を見渡すと、2004年と2005年のエリザベス女王杯で連続2着した母オースミハルカの牝馬(馬名未登録)がそれに該当するが、はたして……。

 その他、アグネスタキオン、ダイワメジャー、さらにはキングカメハメハ、シンボリクリスエスなど、種牡馬リーディング上位組の産駒にも期待したい馬がいっぱいいる。

 特に種牡馬として、ディープの最大のライバルとして注目されてきたアグネスタキオンは、3年前に死亡したため、今年の2歳馬はいわゆるラストクロップ。デビューを控えた147頭には大きな期待がかかっている。

 産駒には、走る馬ほど常に故障の危険がともなうという弱点はあるが、ダイワスカーレットやディープスカイなど活躍馬は多数。今年もズラリと良血馬がそろっていて、最も注目されているのは、皐月賞馬キャプテントゥーレを兄に持ち、社台レースホース(一口馬主クラブ)の募集価格1億円の高馬、母エアトゥーレの牡馬リジェネレーションだ。

 さらに、初年度産駒のデビューを見ることなく、今年1月に急逝したチチカステナンゴの産駒も面白い。社台グループが、非サンデーサイレンス(SS)系の種牡馬として期待して輸入しただけに、産駒には、母ダイワスカーレットの牝馬ダイワレーヌなど、SS系のGI馬を母に持つ良血馬がそろっている。

 ともあれ、今年の2歳馬は、現3歳世代に劣らぬ強力なラインナップをディープ産駒がそろえれば、その独走を阻もうとする他の種牡馬の産駒もなかなかの強力布陣。それぞれ血の”宿命”を背負った注目馬も多く、『ディープvs非ディープ』の熱きバトルを含めて、今年から来年にかけてのクラシックロードは見どころの多いものになりそうだ。(スポルディーバ Web)



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