あすかパパの色んな話

日々の暮らしの中で思ったことを書き込んでいきます。
今までのように写真、競馬の予想、スポーツネタも続けていきます。

上半期総括 秋はジェンティルドンナ、混戦の牡馬も一閃か

2012年07月02日 06時36分05秒 | 競馬の話題

3歳牝馬クラシック第2弾のオークスを快勝したジェンティルドンナ(右)。夏を越して、新たな女傑伝説を生むか楽しみ=5月20日、東京競馬場

 6月24日に阪神競馬場で開催された第53回宝塚記念(GI)で中央競馬の上半期を締めくくった。春のGI戦線は、1番人気馬がことごとく敗戦。NHKマイルCのカレンブラックヒル、宝塚記念のオルフェーヴルの2頭だけ。それだけ実力が拮抗していることの証しか。その分、GIの売上高(宝塚記念除く)は前年の9・3%増の1517億2602万5300円という売り上げに表れた。

 特に、3歳牡・牝馬戦線では、今年も“牝高牡低”の傾向が顕著に表れたと言えまいか。

 オークスを勝ったジュンティルドンナは、桜花賞に次ぐ牝馬2冠。しかもレースレコードの2分23秒6で、2着のヴィルシーナに0秒8差をつける圧勝劇だった。チューリップ賞こそ熱発明けの影響もあって4着に敗れたが、牡馬との混走だったシンザン記念を牝馬として13年ぶりに勝った能力は本物だった。

 かたや牡馬は、皐月賞がゴールドシップ、ダービーは皐月賞3着のディープブリランテと分かれた。ゴールドシップは皐月賞の前走が共同通信杯。2カ月レース間隔があき、過去に共同通信杯から直行馬が皐月賞を勝った例はなかった。開催された中山競馬場が稍重の荒れた馬場で、内側のタイムが伸びない状況だった。最終コーナーを回って各馬はコースの荒れていない外側に進路を取ると、ゴールドシップだけ開いた内側を突く内田騎手の頭脳プレーで栄冠を勝ち得た。

 ダービーは高速馬場となった東京競馬場。この日も先行した馬の前残りの傾向があった。4番手を追走したディープブリランテは坂を登り切った残り200メートルで逃げ粘ったトーセンホマレボシを抜くと、そのままゴール。距離の不安をぬぐい去る結果となった。中団後方を追走した1番人気のワールドエース、2番人気のゴールドシップは最速の上がり33秒8で追撃したが、ともに0秒2足らずの4、5着に敗れた。ワールドエースに騎乗した福永は「調子はよく、スムーズに走っていた」というのに「ジリジリの感じ。それほどの伸びではなかった」と首をかしげていた。2着には弥生賞6着で、青葉賞を勝って出走権を得たフェノーメノが入り、レースごとに主役が入れ替わる“群雄割拠”の状況だ。

 すると、秋の牡馬クラシック3冠目となる菊花賞はどの馬がくるかは全く見えない。ディープブリランテには血統的に3000メートルは長すぎる。ダービーを勝ちきれなかったゴールドシップ、ワールドエースが巻き返すのか。それとも新たに夏競馬で成長した馬が台頭するのか。実力均衡だけに馬券的にはおいしいかもしれない。

 一方、3歳牝馬路線。オークスでジェンティルドンナと、ヴィルシーナとの勝負付けは明確になったか。0秒8差は大きい。母系の血統的から距離の自在性に疑問が持たれていたが、オークスの圧勝でその不安も払拭されただろう。すると2000メートルの秋華賞(10月14日)、2200メートルのエリザベス女王杯(11月11日)はこなすとみる。秋はローズS(9月16日)から秋華賞に進む予定だが、オークスの走りで3歳世代で最強ではないかという声も聞く。さらに、牝馬路線だけでななく、女傑列伝に新たに名を連ねる可能性も期待したい。ブエナビスタが引退した後、“女傑”の称号を受け継ぐ馬が今のところ出ていないだけに期待感は募る。(産経新聞)


最新の画像もっと見る