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イギリス生活 写真でつづる英国

イギリスでの生活を写真を交えながら
2年間お付き合いありがとうございました。一旦ブログを閉じさせていただきます。

モロッコ旅行記 第7日 魅惑のラビリンス マラケシュ

2007-02-04 08:35:58 | 旅行
今回の旅行で一番心に残ったことは、砂漠でもなく、マラケシュの街でもありませんでした。

それは屋台で見かけた何気ない光景。


P1100714


繁華街からはなれて、ローカルの人たちが行く屋台街で晩ごはんをたべていたときのこと。

自分たちが座っていたテーブルの横には、マラケシュにすんでいると思われるモロッコ人の20代と思われる若者が2名で食事をしていました。

しばらくして、汚れた服を着て荷物を持ったおばあさんがちょっと離れたイスに腰掛けました。

おばあさんは何を注文するわけでもなく、かといって物乞いをするわけでもなくずっと座っています。


P1100721

自分たちも気づいてはいましたが、何も考えず自分たちの食事が出てくるのを待っていました。

すると若者の一人が自分が食べていたサンドイッチ(アラビアパンの中にケバブが入っているもの)を半分にちぎって、おばあさんに分け与え、そして自分が飲んでいたコーラも半分にしておばあさんに「分け与え」ていました。

それが自然な行動であったこと、そしておばあさんに「分け与え」ていた時の若者の自然な笑顔がとてもすばらしかったのです。

場末の汚い屋台のことですのでその若者も決して裕福なわけではないでしょう。

おそらく、自分とその若者がどちらがお金をもっているかといえば自分の方でしょう。

でも自分にはその若者のように自然に「分け与える」という行為ができたとは決して思えません。

豊かさとか貧しさとかは何のことをいうのだろう?何が決めるんだろう?

そういうことが頭の中を駆け巡っていた夜でした。




(皆さん気になるでしょうから説明を入れておきますと、焼き鳥はめちゃめちゃうまかったです。)


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10 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (さなえ)
2007-02-04 09:23:17
そいうことに気づいた管理人さんも素敵です。女性は産む機械だから1人頭で頑張れというトンドモ男ばかりではないと嬉しくなりました。
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自己犠牲あるいは奉仕について (yuta)
2007-02-04 23:23:16
 ASIS2005さん,こんばんわ。豊かさってお金がたくさんあるということではないんだなと改めて実感しました。切願必遂といった院長先生は,看護学校の生徒さんに,奉仕の精神と宗教的反省,そして自分の頭で考えろと常に教えていたそうです。この記事を読みながら,こころに浮かんできました。ちなみに私が思っている自己犠牲というのは,そのことによって自分が消滅してしまうようなものでなく,例えば宮沢賢治さんのように,そうすることで自分が幸せにそして豊かになるような行いというように思っているのですが,ちょと誤解されそうだったのでつけくわえました。
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◆さなえさん (ASIS2005)
2007-02-06 06:12:38
気づくだけじゃね・・・
知らないのと一緒ですよ。

例の政治家の肩を持つわけではありませんが、本当はそういうことを意味するつもりではなかったのだろうけど例え方が悪かったんでしょうね。そういう意味では政治家としての資質にかけているんでしょうが・・・。
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◆Yutaさん (ASIS2005)
2007-02-06 06:21:59
こんばんわ。

そうなんですよね。お金は大切だけれど、たくさんあることと豊かであることは別のものなのでしょうね。

どうみても自分のほうが貧しいんですよ、心が。

犠牲って言葉の響き自体が悪いのでしょうかね。

辞書をひいてみたら

「目的のために身命をなげうって尽くすこと。」

とありました。自分の目的達成のための手段と考えればよいのですね。
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イスラムの真髄 (Lady E)
2007-02-06 19:20:57
イスラム教の5つの柱の一つが、この「分け与え」じゃなかったでしたっけ?自分の収入の3%をより貧しい人に渡すと言う・・・税金なんてそれでいいんだと思う。

ともするとイスラム教イコールテロリズムみたいな図式があるけれど、イスラムを学んでからじゃないと批判もできないですよね。

すてきな場面を目撃する旅になりましたね!

ところで今週は寒くなって雪も降るらしい。風邪ひかないように!
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◆LadyEさん (ASIS2005)
2007-02-07 03:32:15
そうなんですよね、イスラム教はどうしてもメディアの弊害で一部の過激派が全体のように見られてしまっていると思います。

自分は宗教に疎いので調べたところ、5行の中に喜捨という行為が含まれていました。

本当にすばらしい場面に遭遇できたと思います。
観光地の表面ではわからないことも多いですね。

本当!やっと冬が来た感じですね。
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路地裏で、いつも (tamayam)
2007-02-12 02:22:02
そういうことが行われているんでしょうね。
普通の旅行客は見ないところで・・・。
見ても、見過ごしてしまうかもわかりません。

本当の人間としての「やさしさ」「もののあはれ」
です。分け与える者も、与えられる者も、
自然で笑顔でほほえむことができるというのが
凄いことです。いい経験をなさいましたね。
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◆Tamayamさん (ASIS2005)
2007-02-13 05:40:58
そうなのでしょうね。

昨日今日はじめたことではないでしょう。

本当にいい経験をさせてもらったと思います。
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すげーなー! (ゆりりん)
2007-02-23 11:54:16
うまそーだなー
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◆ゆりりんさん (asis2005)
2007-02-23 21:49:22
うまいですよ~!
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