ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

中学生との対話集会に参加して

2006年10月27日 | Weblog
 10月26日「富田中学校3年生と市長との対話集会」があった。教室に入ったら、「おはようございます」と元気よくあいさつがあり、続いてコーラスが始まった。「富田中学校校歌」と「ふるさと」だった。特に「ふるさと」は混声4部合唱で、きれいなハーモニーだった。
 私は、あいさつの冒頭、このコーラスのことに触れ、「最近とくに男子児童生徒が歌わなくなった。何か音楽の楽譜が判らないのが、当たり前のような感覚がある。ドイツを中心にヨーロッパでは全くそんなことはない。これからも音楽を大事に捉え、音楽が好きであって欲しい」と話した。
 小中学校では、多くの児童生徒が音楽活動に親しんでいるが、吹奏楽やコーラスに男子児童生徒の参加が極端に少ない。過日、「十五夜を楽しむ夕べ」に参加した足利少年少女合唱団にしても男児は数えるほどしかいなかった。大人のコーラスグループでも混声合唱はあまりない。
 話は戻るが、富田中学校の生徒は、なかなか爽やかで印象がよかった。51人と人数は決して多くはないが、一人として脇見をせず、姿勢を正して私の話を聴いていたので話に熱が入り、「来年それぞれ高校の入試を控えているが、まだまだ十分時間がある。勉強はいかに集中力を高めるかにかかっている。勉強しながらあれこれ別のことを考えていては、全く実にならない。集中さえすれば、知識は残っていく。みんな頑張れ。そうすれば、すべての人が所期の目的が達成されるに違いない」と話した。
 みんな、私の話を真剣に聴いてくれた。とても充実した中学生との対話集会だった。

名草小学校の社会科見学

2006年10月25日 | Weblog
 10月20日名草小学校の4年生が社会科見学で市役所にやってきた。みんなかわいい子ども達で総勢16人である。市長室に入るなり、「ワー、すごい」と叫びながら物珍しそうに、キョロキョロと周辺を見たり、窓から街を覗いていた。
 私が子どもの頃の名草といえば、生姜が有名で、山と川、のんびりとしており、田舎を代表していた。50年以上も前のことである。今の名草小の子ども達は実に元気で都会的で、みんな利発そうでものおじしない。僅かな時間だったが、楽しいひとときであった。
 自然がいっぱいの山あいのまち名草地区。この地区全体の自然を生かした活性化のための計画をたてている。足利に残された山のある自然が最も充実している地区である。美味しい空気がたくさん吸えて、名草川では子ども達が小魚を追いかけ、いろいろな昆虫と遊べる環境をさらに充実させたい。
 今、NPO団体の協力を得ながら、「足利・名草ふるさと自然塾」として、そば打ちやしいたけ作りなどの体験学習の実践を試みている。これから、この体験メニューを充実させ、市内はもとより両毛地区、さらには首都圏から人が訪れる地域にしていきたいと思っている。

文化財がたくさんある足利市

2006年10月24日 | Weblog
 この度「足利の文化財一斉公開」を市内全域で11月23日から26日まで開催することになった。バスでの巡回サービスも行う。文化財を所有している神社や寺院等のご協力を得て行うのである。各市の文化財を調査したところ、やはり足利市には文化財がたくさんあった。もちろん、両毛6市の中ではトップである。日光には国指定という点ではとてもかなわないが、宇都宮市より多い状況である。参考までに各市の文化財数(H18.10現在)は以下の様になる。

          指定文化財      登録文化財   
        国    県   市    国   県市  合計
足利市    36   85  291   38   -   450
桐生市     6   22  100   71   -   199
太田市    11   41  127    3   -   182
館林市     3    9   35    7   -    54
みどり市    2    5   50    1   -    58
佐野市     5   65  179    1   -   250
宇都宮市   14   98  254   13   -   379
日光市   109   88  223    20  52   492
京都市  2150  132  307   164 147  2900
鎌倉市   212   72  274    2   -   560

 豊かな山の緑そして川の流れ、そこに人が住み文化が芽生える。上記の表を見ても、足利市は文化財が他市に比較して多いので、古くから人が住んでいたことがわかる。足利市民は、文化都市の住民として誇りをもっていいかと思う。
 あらためて、市内の文化遺産を見学して、思いを深めていただきたい。


※文化財:人類の文化、歴史、学術などの見地から価値をもち、保存を要する有形・無形の遺産全般。
※指定文化財:国または地方公共団体によって、特に重要な文化財として指定を受けたもの。
※登録文化財:国または地方公共団体の指定を受けていない文化財のうち、建築後50年以上が経過しており、その地域で親しまれていたり、造形の規範となっていたり、珍しい外見を備えているものとして登録されたもの。



全国市長会関東支部役員会に出席して

2006年10月21日 | Weblog
 19日に神奈川県が当番で会長市である厚木市において、全国市長会関東支部役員会が開催された。私は全国市長会副会長という立場で出席した。
 総務省自治財政局調整課長の講演があった。地方交付税の話になり、「がんばる自治体に対しては、地方交付税支援をする」という話になった。私は憤慨して発言した。「市町村でやる気のある自治体とやる気のない自治体とは誰が決めるのだ。たいへん無礼な話である。全国数ある自治体の長でやる気のない人はいない筈である」と思わず語気を強く言ってしまった。課長には少し気の毒に思えたが立場上言わざるを得ない。どうにも地方の時代と口では言っているが、国は予算がない。かなり地方を軽視しているような気がしてならない。
 まわりにいた市長さん達は溜飲が下がったようだったが、私のこうした発言も地方を思う気持ちとご理解願いたいものである。

道路特定財源の一般財源化にひとこと

2006年10月20日 | Weblog
 10月16日から3日間、宇都宮市に通った。初日は後期高齢者医療制度、2日目が道路整備促進期成同盟会栃木県協議会、3日目が栃木県市長会の会議に出席した。それぞれ会長職のため行かなければならない。
 道路特定財源というものがある。これは田中角栄氏(元総理大臣)が議員立法で昭和28年に創設した制度で、ガソリン税、自動車重量税(以上国税)、自動車取得税、軽油取引税(以上地方税)を主な財源として、道路の整備・建設に充てようとするものである。昨年度トータルで5兆7千億円集まったのである。これに着目した国は、これを道路ばかりでなく、一般の財源に充てようと計画をたてた。地方の道府県は猛烈に反対している。栃木県においても大変なことになる。道路整備の予算が縮小してしまうのだから。以前書いた後期高齢者医療制度にしても、品目横断的経営安定対策(農政)にしても、国の予算が少ない(予算の確保を怠っている)ため、地方を圧迫するような結果になっていないだろうか。

児童作品展を鑑賞して

2006年10月18日 | Weblog
 先週土曜日、梁田小学校体育館で、第18回MOA美術館足利児童作品展があり、立ち寄った。
 体育館の四方にところ狭しと、児童の絵画と書の作品が、数百点展示されていた。その中には、栃木県知事賞や足利市長賞などを受賞した作品も展示されていた。市内小学校のほとんどが参加しており、なかなか見事であった。館内全部を鑑賞してまわり、何れも甲乙付け難い作品ばかりで、足利の小学生の絵と書の技術がかなり進んでいるのがよくわかった。その時代時代の子ども達が、真剣に努力している様子も理解できた。
 子ども達は純粋である。ほれぼれするいい絵と力強い書に接し、大きな感銘を受けた作品展であった。
 日本の将来を託する子ども達である。素直に大きく成長することを望みたい。いろいろご苦労かけた団体関係者および審査をしてくださった先生方に感謝したい。

スポーツの秋

2006年10月17日 | Weblog
 日曜日は天気がよかった。秋晴れの爽やかなもと市民総合選手権大会の開会式が総合運動場陸上競技場で行われた。29種目の選手団が入場行進をする。小学生以前の幼い子どもから80歳を越えたかなと思うようなお年寄りまで、元気に行進してくれた。
 私は、壇上で拍手を送りながら感動した。足が思うように運べないおばあさんが、一生懸命努力してみんなの後をついて行進していく姿を見て、思わず拍手が強くなったのである。行進が終了し、大会開始宣言、あいさつなどが続いたが、足工大附と足短大附高等学校吹奏楽部には、ほとんど1時間に及ぶすばらしい演奏に心から感謝したい。毎回、本市の各種イベント(特に屋外での)には必ず応援してくれるのである。
 その後、柳原地区及び相生地区体育祭に行ってみたが、総合運動場などの行事に参加していたのか、幾分参加者が少ないような気がした。東校及び西小地区を含め、この4地区は高齢化率が高く30%を超えている。設営する関係者の皆さんも人集めには相当苦労が多いことだろう。長い伝統を誇る地区体育祭である。今後とも、関係者の皆さんにはご協力をお願いしたい。
 気持ちの良い秋晴れ、スポーツ日和であった。

品目横断的経営安定対策

2006年10月11日 | Weblog
 農業改善計画の認定書交付式があった。今回は特に多く、新たに40名の方が認定農業者として認定を受けた。この計画は申請によるもので、年間2000時間以内の就労、580万円以上の農業所得を目標とすること等の条件がある。ついつい煩わしいので申請をしなかったのも事実である。
 ところがこの度、農水省から新たな制度ができた。品目横断的経営安定対策という妙な事業が突然出てきた。これが19年度から施行されるのだ。端的にいうと、例えば土地利用型作物のなかで、米、麦、大豆等には、これまで作物ごとに交付されていた助成金が、経営全体に着目して支援する仕組みに変わる。対象者は、認定農業者もしくは一定の要件を備えた集落営農のみということになる。小規模の農家は、小麦を作っても約6000円の助成が無くなってしまうのである。つまり、今まで60Kg単位で約8000円だったのが、約2000円になってしまうというのである。
 これでは小麦をつくるわけにいかない。個々の経理から集落営農として組織化し経理が一本となるため、会計処理が複雑化する。俄かに共同体をつくることも難しい。困ったことである。国の予算が厳しいので、いろいろなところにシワ寄せが生まれる。

須藤梨菜ピアノリサイタル

2006年10月10日 | Weblog
 久しぶりに見事なピアノの演奏を聴いた。宇都宮の県総合文化センター大ホールで行われた。須藤梨菜さん(須藤副知事の次女18歳)のリサイタルである。満席の聴衆が魅了されていたのを肌で感じた程である。演奏は全部で6曲、特にチャイコフスキーのピアノソナタト長調は、きわめて高度なテクニックを要する曲であった。それを懸命にこなし、終ったときホッとした吐息が聞こえるような気がした。まだ18歳、よくこれまで弾きこなしたと思った。
 ホロヴィッツの編曲によるビゼーのカルメン変奏曲、有名なハバネラを聴いた。ピアニスト ホロヴィッツは、常識を超えた名人芸として知られている。この変奏曲はかなり難易度が高い。
 もう一つよく知っていた曲があった。ゴドフスキーの編曲によるJ.シュトラウスのこうもりの変奏曲である。最後の曲なのでかなり力を入れていた。ワルツ王の喜歌劇こうもりの主題が、型を変えて出てくるさまがおもしろく、よくこれ程うまく表現できるかと感心した。
 私としては、小学生の頃から知っている梨菜さんである。身びいきもあると思うが、客観的に見て一流のピアニストになって来たと思えてならない。まだ若い、さらに精進することにより、世界に羽ばたくピアニストになるに違いないと思った。私はそれを期待したい。

「十五夜を楽しむ夕べ」を振り返る

2006年10月10日 | Weblog
 「十五夜を楽しむ夕べ」は、雨天のため、残念ながら市民会館別館ホールで行われた。織姫神社の大きなパネル(市立美術館での「足利銘仙の時代」展に使用したもの)を舞台に飾り、黄色い大きな円盤を吊り下げ、月の雰囲気を醸し出した。雨にも拘らず、多数の市民がつめかけ、延べ500人は下らなかった。
 ホール入口では、十五夜にちなみ、けんちん汁とお団子に舌鼓を打ち、ホールでは、少年少女合唱団のコーラス、琴とフルートの演奏や中国から来られた薇薇(ウェイウェイ)さん、章佳紅(チャン・ジャーホン)さんの楊琴と二胡の競演により楽しい会となった。通4丁目商業会をはじめ多くの方々に世話になった。心から感謝したい。
 さて、私にしても観測の誤りがあったことは率直に認めたい。長期間のデータによると、この10年間、中秋の名月の日はすべて雨だったらしい。案の定、雨になったのである。
 先日のブログに、十五夜は雨、十三夜は晴れと書いた。ぜひ、十三夜には織姫山に登っていただきたい。11月3日になるが、当日は織姫神社の秋の大祭が昼間は行われる。織姫奉賛会では夜まで明かりをつけて、係員がいるようにするといってくれた。当日は、多分きれいなお月様が見えることだろう。
 台風一過、翌十六夜の月(いざよいの月)は、実に見事だった。「秋風に たなびく雲の 絶えまより もれ出づる月の 影のさやけさ」(小倉百人一首79番)、まさに月にむら雲。雲の切れ間からもれ出てくる月の光が明るく澄みきっており、本当にきれいだった。それを見ながら悔しい思いが再びこみ上げてきた。来年は成功させたい。