市には監査委員が3人いる。構成は、民間2人、議員1人である。平成19年度の決算、財政健全化判断比率などの審査の報告書を頂戴した。大変なご苦労であった。足利市の監査報告書は非常に中身が濃く充実していると聞いている。評価が高いのである。あらためて委員の方には感謝したい。
2年ほど前から有名になった「実質公債費比率」(自治体の税収に地方交付税を加えた標準的な収入に対する借金返済額の割合で、数値が高くなるほど借金体質であるといわれる。)であるが、足利市は19年度に数値が急激に下がった。これは、都市計画事業による借金の一部がカウントされなくなり、計算式の分子が小さくなったため数値が低くなったのである。
この指標は、多分アメリカナイズされた経済学者が机上で考えたことであろうが、最近、国では地方の自治体に様々な指標を数値化して報告することを求める傾向が顕著になっている。全国に自治体は1,810あるが、総務省には「この数値をもとに自治体にランクをつけてどうするのか?」と聞きたい。いわゆる成績の悪い子に、国が何か特別の手立てをしてくれるのなら別だが、それもない、苦しい自治体はみじめな思いをするだけである。ともすると、数値やランクに過剰に反応し、市民はすぐに“第二の夕張市になる”という意識になってしまう。これでは不安を煽るだけで何の意味も無い。困ったことである
2年ほど前から有名になった「実質公債費比率」(自治体の税収に地方交付税を加えた標準的な収入に対する借金返済額の割合で、数値が高くなるほど借金体質であるといわれる。)であるが、足利市は19年度に数値が急激に下がった。これは、都市計画事業による借金の一部がカウントされなくなり、計算式の分子が小さくなったため数値が低くなったのである。
この指標は、多分アメリカナイズされた経済学者が机上で考えたことであろうが、最近、国では地方の自治体に様々な指標を数値化して報告することを求める傾向が顕著になっている。全国に自治体は1,810あるが、総務省には「この数値をもとに自治体にランクをつけてどうするのか?」と聞きたい。いわゆる成績の悪い子に、国が何か特別の手立てをしてくれるのなら別だが、それもない、苦しい自治体はみじめな思いをするだけである。ともすると、数値やランクに過剰に反応し、市民はすぐに“第二の夕張市になる”という意識になってしまう。これでは不安を煽るだけで何の意味も無い。困ったことである