ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

実質公債費比率

2008年08月28日 | Weblog
 市には監査委員が3人いる。構成は、民間2人、議員1人である。平成19年度の決算、財政健全化判断比率などの審査の報告書を頂戴した。大変なご苦労であった。足利市の監査報告書は非常に中身が濃く充実していると聞いている。評価が高いのである。あらためて委員の方には感謝したい。
 2年ほど前から有名になった「実質公債費比率」(自治体の税収に地方交付税を加えた標準的な収入に対する借金返済額の割合で、数値が高くなるほど借金体質であるといわれる。)であるが、足利市は19年度に数値が急激に下がった。これは、都市計画事業による借金の一部がカウントされなくなり、計算式の分子が小さくなったため数値が低くなったのである。
 この指標は、多分アメリカナイズされた経済学者が机上で考えたことであろうが、最近、国では地方の自治体に様々な指標を数値化して報告することを求める傾向が顕著になっている。全国に自治体は1,810あるが、総務省には「この数値をもとに自治体にランクをつけてどうするのか?」と聞きたい。いわゆる成績の悪い子に、国が何か特別の手立てをしてくれるのなら別だが、それもない、苦しい自治体はみじめな思いをするだけである。ともすると、数値やランクに過剰に反応し、市民はすぐに“第二の夕張市になる”という意識になってしまう。これでは不安を煽るだけで何の意味も無い。困ったことである

100歳到達者、最高齢者訪問

2008年08月24日 | Weblog
 市内在住の100歳になられた方へ祝意訪問をした。今年度は、100歳以上の方が、8月13日現在で44人(男性10人・女性34人)であった。最高齢者は福田直治さん108歳で、県内男性では最高齢である。ちなみに、県内最高齢者は、矢板市在住の110歳の女性である。全部で9人の方に会えた。とても元気な方もいる。きちんとお洒落をしてよそゆきを着て待っていてくれ、握手を求められた。とても嬉しかった。在宅介護の方もたくさんいる。そんな家は、家庭がとくに明るく感じられた。本来在宅介護はあるべき姿なのだろうが、なかなか思うようにいかないのもやむを得ない。
 私自身も既に後期高齢者、ふと背中が丸くなっているのに気付くこともある。常に背筋を伸ばして頭頂部を天に向けて、姿勢を正しくせねばと思った。敬老会で、常に「転ぶな 食べ過ぎるな 風邪を引くな」と言っている。これを守っていれば年をとってからも筋力はついてくる。お互いに体を大切にしよう。

佐渡裕×シエナ・ウインド・オーケストラ演奏会

2008年08月23日 | Weblog
 佐渡裕氏指揮のシエナ・ウインド・オーケストラの演奏会が23日にあった。10チャンネルの題名のない音楽会で有名にもなり、相変わらずの評判で、満員の観客で大ホールが埋まった。
 3年前、高崎市での演奏会に出向き、ぜひ足利でとお願いをしたところ、快く受けていただき、今年で3回目となる。昨日、指揮者クリニックとして、市内中学校の吹奏楽の指揮者である3人の先生を指導してくれた。僅かな時間で、中学生の演奏が見違えるように変わるから不思議なものである。指導の効果がこれ程顕著に現れるのかと驚嘆したのである。さすがシエナの演奏は「素晴らしい」の一語に尽きる。見事というほかない。慣例により、アンコールの時に、客席に楽器をもってきた子どもたちに舞台にあがってもらうのだが、三味線を持ってきた子どももいた。200人近い大合奏で、「星条旗よ永遠なれ」を聞かせてくれた。会場全体が共鳴箱のようになり、興奮の坩堝(るつぼ)になった。心地よい余韻を残しながら帰路についた。

人権問題と論語の教え

2008年08月22日 | Weblog
  今年度の人権問題研修会が市民プラザ文化ホールであった。あいさつの中で論語を引用した。「己の欲せざる所、人に施す(ほどこす)こと勿かれ(なかれ)」と。ナイフで刺されれば当然痛い。それは人にやってはいけない。人が嫌がることは言わない、やらない。すべての人がこの思いを持てば、すべての差別はなくなる。人権問題も解消されるはずである。足利市は論語のまちである。論語の教えを実行しよう。
  今回のオリンピック、アフリカの黒人選手が50mの水泳競技に参加していた。タイムはよくない。しかし懸命に泳いでいる様子は、大変好ましかった。アメリカのプールでは黒人と一緒に泳がないという話を聞いたことがある。もし本当なら不当な差別に他ならない。近い将来、必ず強い黒人選手が水泳界でも現れるに違いないと思う。
  すべての人は平等である。それぞれ基本的人権を持っている。何人といえどもそれを犯してはならない。

信仰と宗教

2008年08月20日 | Weblog
 若い頃は楽しかった盆休みも、何することなく終わってしまった。今年は、オリンピックがあったのでことさらであった。かしましいアナウンサーの絶叫だけが耳に残った休暇だった。
 盆と正月。お盆はお寺、お正月は神様と決まっている。「苦しいときの神頼み」というが何故か。必勝祈願は、お寺ではあまりやらない。大日様は特別である。昔、娘がロータリークラブの交換学生でオーストラリアに行ったことがある。全てホームステイである。事前に身上書の提出が求められた。記入する項目の中に、Religion(宗教・信仰)というのがあった。私はペンが止まってしまった。さて何だろうと。結局、Buddha(佛教)と記した。私は、標準的な日本人を自負している。あなたの信仰と聞かれて迷うのだから、我々の生活の中に、いかに宗教が入っていないかということになろう。
ある時、寺の住職に聞いた。あなたは、その僧衣のままで病院にお見舞いに行かれますか、と。返ってきたのは、やはり着替えて行くという答えであった。何故か。私達の中にある「佛教」は常に“死”と隣りあわせで存在する。だから僧衣では病院に行かない。死の向こうは、極楽より地獄が見えてくる気がするのである。
戦時中の神風特攻隊のように、国のために殉じるという特殊な時代環境を除けば、日本人が宗教のために体に爆弾を巻いて自爆するというテロ行為は、まず出来ないことかと思う。天に召されるという感覚は、我々の思想の中には存在しない。外国の教会が高く聳え立っているのは、より天国に近づくという意味があるらしい。宗教問題は難しい。宗教が絡む争いは、今後も地球上で絶えないかと思う。
移転する新足利赤十字病院には、緩和ケア病棟が出来る。ホスピスのことである。「癌などの末期患者の身体的苦痛を軽減し、残された時間を充実して生きることを可能とさせ、心静かに死に臨み得るような介護につとめる施設(広辞苑)」である。話し相手は、牧師の替わりに臨床相談員が行うことになる。

甲子園、お疲れ様でした

2008年08月07日 | Weblog
 白鷗大足利高校野球部の3年生の夏が終わってしまった。興奮しただけに、花火と同じように幕が閉じると寂しい。私はどうしても1回戦の応援に行けなかった。2回戦に期待したのだが残念であった。私の野球観戦の夏も終わった感じである。私事だが、孫2人(男)がバスで甲子園まで応援に行き、夜10時頃疲れて帰ってきた。
 試合の1回表、敬遠ぎみのウエストボール(高い球)が一寸低すぎた。相手の林君は、果敢にこれを振り抜いた。これが3ランホームラン、今回の試合はこれで負けたのかもしれない。
 野球というスポーツは怖い。たった1つの投球、たった1回のエラーがその試合の命取りになる。だから面白いということになるのだろう。高校野球のオルゴールのメロディーにのって、足利学校の絵が全国に流れた。とても嬉しかった。改めて、白鷗大足利高校によくやったと感謝したい。来年また頑張ろう!

松田川ダムに描かれた“巨大つつじ”

2008年08月06日 | Weblog
 松田川ダムに久しぶりに行ってみた。ダムサイトの壁面に巨大な絵が描かれたのである。といっても、ドイツ系の清掃会社の技術者(ドイツ人)が、強力な圧搾空気によって黒く汚れたダムの壁面を綺麗に洗い落として花を描いたのである。描かれた花は、足利の市花である「つつじ」をイメージしている。なかなか見事な出来栄えである。栃木県にはダムが沢山ある。しかし、あまり深い山中にあるダムでは人が見てくれない。そこで、市街地に最も近い松田川ダムということになったようだ。
案の定、ダムの下の渓流では、家族連れの子供たちで大変賑わっていた。浅瀬でピチャピチャ遊びまわり歓声をあげていた。ダム周辺は十分に整備されている。まさに山紫水明である。市街地から15分足らずの処に、これほど深山の雰囲気を持つ自然環境があるとは思えない。みなさんもぜひ行っていただきたい。バーベキューが出来る設備もある。何も遠くまで時間をかけて行くこともない。ぜひお勧めしたい足利の観光地である。

足利花火大会が終わって・・

2008年08月05日 | Weblog
 第94回足利花火大会のフィナーレ。毎年のことながら、ベートーベンの歓喜の歌の市民コーラスの合唱とともに繰り広げられる大絵巻もののナイアガラは、圧巻である。去年もブログに書いたが、感動した場面の終了の後だけに、喧噪の後の静けさがまたとなく寂しい。花火大会が終わった後はお盆、そして秋が駆け足でやってくる。暑い暑いと言っているうちに、秋風がたってくるということであろう。
 白鴎大足利高校、明日いよいよ甲子園での試合になる。1回戦、何とか勝ってもらいたい。

「早乙女会」の来足

2008年08月05日 | Weblog
 福岡県の南部に、うきは市がある。平成17年に旧浮羽町と旧吉井町が合併して、「うきは市」が誕生した。人口33000人程の決して大きくないまちである。主な産業は農業で、トマト・いちご・柿・花卉類が多いようである。一昨年、佐渡旅行の際、このまちの「早乙女会」なるグループと知り合った。みな明るい農家の主婦兼農業者でもある。九州のことばが懐かしい。私の父が長崎県出身なので、毎年のように私も九州に行っているので、九州弁は慣れている。このグループが足利市へ観光に来た。花火の日に合わせてもらった。九州では、これ程の規模の花火大会はないらしい。まさに初めての体験、異常なほどの興奮に包まれ、大変喜んでくれた。
 翌日は、市内観光を前半案内した。私も観光に力を入れてとは言っていながら、実践で市内観光はあまりしていない。足利学校・ばんな寺と一緒に歩いたが、結構見るところが多いし、時間もかかる。職員が、栗田美術館・フラワーパークを案内し、昼過ぎ、織姫神社を案内した。赤い神社がこれ程女性に受けるとは思わなかった。名物の最中を買い漁り、太平記館では、たまたま八木節の演奏を行っていた。ものすごく暑かったが、みんな大満足で、午後3時帰路についた。
 自分で改めて体験してみて、足利市内観光は結構見せ場が多いと思う。少し足を伸ばせば、葉鹿・小俣・北郷・名草、まだまだいくらでもある。多くの人達が観光案内人となって、遠くからのお客の呼び込みが必要かと思う。