ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

須藤梨菜ピアノリサイタル

2006年10月10日 | Weblog
 久しぶりに見事なピアノの演奏を聴いた。宇都宮の県総合文化センター大ホールで行われた。須藤梨菜さん(須藤副知事の次女18歳)のリサイタルである。満席の聴衆が魅了されていたのを肌で感じた程である。演奏は全部で6曲、特にチャイコフスキーのピアノソナタト長調は、きわめて高度なテクニックを要する曲であった。それを懸命にこなし、終ったときホッとした吐息が聞こえるような気がした。まだ18歳、よくこれまで弾きこなしたと思った。
 ホロヴィッツの編曲によるビゼーのカルメン変奏曲、有名なハバネラを聴いた。ピアニスト ホロヴィッツは、常識を超えた名人芸として知られている。この変奏曲はかなり難易度が高い。
 もう一つよく知っていた曲があった。ゴドフスキーの編曲によるJ.シュトラウスのこうもりの変奏曲である。最後の曲なのでかなり力を入れていた。ワルツ王の喜歌劇こうもりの主題が、型を変えて出てくるさまがおもしろく、よくこれ程うまく表現できるかと感心した。
 私としては、小学生の頃から知っている梨菜さんである。身びいきもあると思うが、客観的に見て一流のピアニストになって来たと思えてならない。まだ若い、さらに精進することにより、世界に羽ばたくピアニストになるに違いないと思った。私はそれを期待したい。

「十五夜を楽しむ夕べ」を振り返る

2006年10月10日 | Weblog
 「十五夜を楽しむ夕べ」は、雨天のため、残念ながら市民会館別館ホールで行われた。織姫神社の大きなパネル(市立美術館での「足利銘仙の時代」展に使用したもの)を舞台に飾り、黄色い大きな円盤を吊り下げ、月の雰囲気を醸し出した。雨にも拘らず、多数の市民がつめかけ、延べ500人は下らなかった。
 ホール入口では、十五夜にちなみ、けんちん汁とお団子に舌鼓を打ち、ホールでは、少年少女合唱団のコーラス、琴とフルートの演奏や中国から来られた薇薇(ウェイウェイ)さん、章佳紅(チャン・ジャーホン)さんの楊琴と二胡の競演により楽しい会となった。通4丁目商業会をはじめ多くの方々に世話になった。心から感謝したい。
 さて、私にしても観測の誤りがあったことは率直に認めたい。長期間のデータによると、この10年間、中秋の名月の日はすべて雨だったらしい。案の定、雨になったのである。
 先日のブログに、十五夜は雨、十三夜は晴れと書いた。ぜひ、十三夜には織姫山に登っていただきたい。11月3日になるが、当日は織姫神社の秋の大祭が昼間は行われる。織姫奉賛会では夜まで明かりをつけて、係員がいるようにするといってくれた。当日は、多分きれいなお月様が見えることだろう。
 台風一過、翌十六夜の月(いざよいの月)は、実に見事だった。「秋風に たなびく雲の 絶えまより もれ出づる月の 影のさやけさ」(小倉百人一首79番)、まさに月にむら雲。雲の切れ間からもれ出てくる月の光が明るく澄みきっており、本当にきれいだった。それを見ながら悔しい思いが再びこみ上げてきた。来年は成功させたい。