ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

遊休農地を市民農園に

2007年06月22日 | Weblog
 農家に定義があるのはご存知だろうか。一般的には農地面積が10アール以上、つまり1,000㎡=1反以上を耕作していることが条件となる。
 今回、本市では「特定農地貸付法」に基づき、農業者個人による市民農園の開設を促進する。今まで農家が所有する農地を非農家に貸し付けすることが出来なかったのだが、この法律によって、いわゆる規制緩和がされるようになった。全く面倒臭い話である。しかし、国が農地を守るためにはいたしかたないことと思う。
 国の食料自給率は、現在約40%で海外に約60%を依存している。食料は人の生命の維持に欠くことのできないものである。新たに策定された食料・農業・農村基本計画では自治体、農業関係者、食品産業事業者、消費関係者などが一体となって、自給率45%を目標としている。農地を守り、自給率を高め、安全で安心な「食」の安定供給を確保することは、社会の安定に不可欠である。
 このため、市内の遊休農地(耕作されない農地)を有効に活用する必要があると思っている。現在、市内には農業者の高齢化や後継者不足により、遊休農地がかなりある。これを草茫茫にしておくとよくない。この農地を利用して非農家の人たちに耕してもらい、野菜など栽培してもらおうというわけである。団塊の世代の生きがい対策としても有効な手段と思う。出来れば東京や埼玉の人たちにも、ぜひ参加してもらいたいと思っている。うまくいけば、足利に住んでみたいというきっかけになるかもしれない。

全国市長会副会長 最後の緊急決議

2007年06月07日 | Weblog
 6月5~6日に東京で全国市長会総会があった。全国の市の数は805市である。そのほとんどの市長が総会に出席した。北海道から沖縄県に至るまでの市長が一堂に会するとかなり壮観である。さすが選挙で選ばれた人たち、面構えがいい。県議会議員経験者が多い筈なのに意外におとなしい。野次も飛ばない。
 全国市長会会長の任期が終わり、新たに秋田市長の佐竹敬久(のりひさ)氏が選任された。副会長は全国9ブロックの代表が就任した。したがって私の副会長の任期も終了した。今後は相談役として、何らかの委員会の仕事をするようだ。
 最後に、緊急決議の採択が行われた。この趣旨説明を副会長最後の仕事として、私が行った。内容は「あらゆる暴力行為の根絶に関する緊急決議」である。これは、去る4月私の盟友にもなった長崎市長の伊藤一長氏が、市長選挙の最中に凶弾に倒れた卑劣極まりない暴力に対する強い憤りを訴え、行政対象暴力に毅然と対処することを決議したのである。私は趣旨説明をしながら伊藤市長を想い出し、不覚にも声をつまらせてしまった。

私とピアノ

2007年06月04日 | Weblog
 地域婦人連絡協議会の総会があった。この団体は開会の時、市民愛唱歌「われらの街に」を歌うのが慣例となっている。市民愛唱歌を活用いただいて、とても嬉しいのだが、この歌が市民にあまり知られていないのが残念である。
 この市民愛唱歌は市制60周年を記念にしてつくられたもので、地元の清水次郎さん(故人、市役所前の時計店主)が作詞し、八洲(やしま)秀章氏が作曲したとても美しい詩とメロディーである。なんとか学校で教えてもらいたいと思っている。ちなみに私のケータイの着メロはこの曲になっている。
 北仲通りに「ヌーベルスクエア足利」という店舗がある。ヌーベルはフランス語、スクエアは英語、足利はもちろん日本語の合成語である。中心市街地空き店舗対策事業で設置したもので、手芸、音楽等の講座を開いている。結構、楽しい雰囲気でたくさんの人たちが楽しんでいる。私もここでピアノを習っている。そのヌーベルが丸3年を迎えた。それを記念してそれぞれの分野で発表会があり、私も参加した。
 私は市長になってからピアノを始めた。少しは基礎があったが、60ならぬ70の手習いになった。もともと指先は不器用ではないので少しは弾けるようになった。2日58歳の若さで亡くなられた「題名のない音楽会」で司会を務めた羽田健太郎さんというピアニストがいた。2~3年前足利でリサイタルがあった。その時『世界3大小品(ピアノ)を知っているか?それは「エリーゼのために」「乙女の祈り」、それにモーツァルトの「トルコマーチ」である』と言っていた。隣にいた家内が「モーツァルトを弾けるようになれば、3小品をマスターすることになるね」と囁いた。それに刺激されて練習を始めたが難しい。発表会ではかなり恥をかいたが、最後まで弾けたのでホッとした。ヌーベルスクエア足利ではいろいろな講座(手芸、シャンソン、ジャズ、ピアノなど)をやっている。みなさんに参加して楽しんでもらいたい。