ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

品目横断的経営安定対策

2006年10月11日 | Weblog
 農業改善計画の認定書交付式があった。今回は特に多く、新たに40名の方が認定農業者として認定を受けた。この計画は申請によるもので、年間2000時間以内の就労、580万円以上の農業所得を目標とすること等の条件がある。ついつい煩わしいので申請をしなかったのも事実である。
 ところがこの度、農水省から新たな制度ができた。品目横断的経営安定対策という妙な事業が突然出てきた。これが19年度から施行されるのだ。端的にいうと、例えば土地利用型作物のなかで、米、麦、大豆等には、これまで作物ごとに交付されていた助成金が、経営全体に着目して支援する仕組みに変わる。対象者は、認定農業者もしくは一定の要件を備えた集落営農のみということになる。小規模の農家は、小麦を作っても約6000円の助成が無くなってしまうのである。つまり、今まで60Kg単位で約8000円だったのが、約2000円になってしまうというのである。
 これでは小麦をつくるわけにいかない。個々の経理から集落営農として組織化し経理が一本となるため、会計処理が複雑化する。俄かに共同体をつくることも難しい。困ったことである。国の予算が厳しいので、いろいろなところにシワ寄せが生まれる。