昨夜、殆ど寝ていないので、朝食を済ませてからいつの間にか椅子にもたれて居眠りを・・・
旅行記、シルヴプレの続きをUPさせて頂きます。
長くて読み辛いと存じますがお許し下さい
シルヴプレ 2
ローデンブルクからロマンチック街道をバスで走ってミュンヘンへ。
一番、思い出に残っているのはミュンヘンのビアー酒場、ビールもソーセージも美味しかったなあ~
この旅行中、私が一番、リラックス出来た場所だった。
ミュンヘン、ルツェルン、ジュネーブを楽しんで、ジュネーブから新幹線T.G.Vで夫お待ちかねのパリへ。
夫はパリに行ったら、必ずメトロに乗るのだと張り切っていた。だが、私は不安だった。
2年前、私の友人がパリのメトロの中で引ったくりに遭った。それにもう一人の友人のご主人がエッフェル塔で財布を掏られた。
現にパリ2日日の朝、私がホテルを出て待機しているバスに乗ろうと歩いていると、バイクを引いて歩いているとフランスの若者と何気なく顔が合った。私がバスに乗った直後、何やら外が騒がしくなった。バスに乗り込んで来たツアー仲間に尋ねると、別のバスに乗ろうとした中国の女性が引ったくりに遭ったとのこと。
犯人はバイクを引いていた若者だった。バッグを引ったくり、バイクで逃走したそうだ。私はいつもバッグをしつかりと抱えていたが、ひょっとしたら私が被害に遭ったかも知れないのだ。
O氏の注意が改めて身にしみた。
私と夫は、オペラハウス近くのギャラリー・ラファイエットに娘に頼まれた品を買いに行った。
午前中はルーブル美術館見学だったので、終わってからツアーのバスが近くで降ろしてくれた。
娘は何度かパリに来ていて、そのデパートの場所と売り場を地図に書いてくれたのだが、何しろ店内は広くて方向すら見当がつかない。フランス語は学生時代に授業で習ったが挨拶程度の単語しか記憶にない。
店員のパリジェンヌに英語で尋ねたら即座に「ノン」と横を向かれた。フランス人はプライドが高くてフランス語オンリーだと聞いていたがそのとおりだ。しかし、やっとの思いで目的の品を買い求めることが出来た。
その時使ったフランス語は「シルヴプレ」と「メルシー」のみ。それで用が足りた。
さて、ホテルに帰るメトロに乗るのが問題だ。ホテルはパリの中心地から少し離れた場所にあった。
まず、切符は「ドゥー、シルヴプレ」で買うことが出来た。パリのメトロの運賃はどこまで乗っても同じだから悩まなくてもすんだ。改札口を通ったものの、さて、何行きの電車に乗って たらよいのか、どのホームだか分からない。学生風の若者に夫が英語で尋ねてやっと分かった。夫は英語に自信があるらしい。
日本のように車内放送はない。あったとしてもフランス語では聴き取れない。地図で何番目の駅で降りるのか調べてあったので、電車が止まる度にそれとなく指を折る。
車内に日本人は我々だけ。ラッシュ時で混んでいたが出口近くの座席に座れた。周りの乗客の視線を感じた。抱えているギャラリー・ラファイエットの大きな紙袋がやたら目立つ。
目的地に着き電車を降りたものの、出口への通路がいくつもあり、ホテルへの出口が分からない。
もたもたしていると黒人の男性が何か言いながら近づいて来た。咄嗟に真っ直ぐな通路に飛び出ると急ぎ足で歩いた。親切心で近づいたのかも知れないのにと後味が悪かった。階段を上がると丁度ホテルの前だった。
部屋に戻るとどっと疲れが出て、私たちはしばらくベットに横になっていた。
前日の夜はセーヌ川のディナークルーズで豪華なお料理を頂いたので、今夜はホテル近くのお店にしょうと話し合った。
他のツアー仲間は、フレンチカンカンを観劇して一流ホテルの本格フランス料理を食べに行くはずだ。
私はホテルの前の可愛いカフェテラスに行きたかった。だが。夫はフランス料理は嫌だ、その横にある中華料理店に行くと言い張る。何もパリに来てまで中華なんてと私は反対した。
だが、それからしばらくして私たちは広東語とフランス語の飛び交う中華料理店のテーブルに着いていた。日本でも食べられる餃子、焼きそば、チャーハンを前にして。
またもや、夫のゴリ押しに負けてしまった。
ビールを飲んでお腹いっぱい食べて六千円程度だった。物は考えよう、一流ホテルのフランス料理のフルコースは一人二万円と言っていた。気楽に食べて安上がりの中華料理にして良かったと思うことにした。
パリ最終日。夕方の飛行機で帰国することになっていた。
午前中、私たちはモンマルトルのサクレクール寺院にメトロで行く予定だった。しかし、夫は昨日の体験で懲りたのか満足したのか、タクシーで往復することにした。
「シルヴプレ、モンマルトル、サクレクール」
これだけでタクシーの運転手に通じて無事にモンマルトルに辿り着いた。サクレクール寺院を見学後、近くの通りに並んでいるお店を見て歩いた。
警官がやたらに巡回していたので、安心出来る場所ではないと思われた。案の定、帰国してから、単独でモンマルトルに行き街を歩いたと娘に言ったら、あそこは危ないのよと呆れ顔で言われてしまった。
帰りは大通りで手を挙げるとタクシーが止まってくれた。
運転手にホテルのカードを見せて「シルヴプレ」
運転手は慣れたものだ。一読して、
「ウィ」
タクシーはセーヌ川沿いに走った。
昨日行ったノートルダム寺院が見えた。景色が見えるからメトロより安心だ。
無事にホテルに着いた。
「メルシー」
チップをはずんてタクシーを降りる私たちにタクシーの運転手が言った。
「メルシー」
ロマンチック街道
レマン湖
ルツェルン?
リヨン駅?
ベルサイユ宮殿前広場
ベルサイユ宮殿の庭園
ルーブル美術館
ミロのビーナス
凱旋門、オペラハウス、コンコルド広場
サクレクール寺院