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数日後、同行するように言われ、建築主との打ち合わせの場へ。
場所は○○県T市。当社の業務範囲ではない。高速道路を車で2時間走った先に現場はあった。
当社が仕事を依頼している協力業者の親類の地主が今回の建築主である。
まずは今回の顛末の話から会話が始まった。
「本当に参った。もう現場が止まって半年以上経つ。
あの時は腰が抜けたよ。事前になにも知らされなかった。」
「そうでしょう。これから夜逃げしますと言って報告してから倒産する奴はいません。」
「まぁそれもそうだな。社長はやはり亡くなったようだな。」
「そのようです。大変お気の毒ですが。しかし地主様のほうがもっと気の毒です。」
「そうなんだ。地元では老舗で信用していたのだがなぁ。大きな不渡りで一発で倒れたようだ。
今、管財人が調整をしているらしい。総工費3億円の内、出来高払いで2億円は支払ってしまった。
工事の進行具合はどうだろう。」
「残工事の積算をしたところでは、現況から仕上げまでで1億2千万円です。」
「そうか。少し払い過ぎているのだな。管財人の弁護士とその他関係者へ連絡をお願いできるか。」
「はい。大丈夫です。積算の時から、ご紹介をいただいた倒産会社の担当現場監督とも
連絡を密にとっております。弁護士へはこちらから現場の状況を詳しく伝える様にします。」
「そうか。なんとか頼む。」
明日以降へ続く
気の毒な話であります。
引渡しを受けるまでは、たしか建設会社の所有だそうです。
その建設会社が多額の負債で倒産です。
一概に支払った分の工事進捗分、全ての権利を主張できない様です。
支払いを受けていない下請けの権利もございますので。