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美術コースブログ

八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログです

第15回高校生国際美術展 授賞式

2014-07-11 18:25:03 | お知らせ

7月5日(土)、ザ・リッツカールトン東京2階「グランドボールルーム」にて高校生国際美術展表彰式
が行われました。
表彰式には、3年新山智子さん(左)と3年川口瑠利弥さん(右)の2名が出席しました。

表彰式の様子


 表彰式の後は、国立新美術館で展示されている受賞作品を鑑賞しました。
全国の高校生の感性に触れ、大いに刺激になったようです。




<秀作賞>3年 新山智子「緑の水門の上」F30号/パネル/日本画
・日本画を選んだ時に、一番描きたかった題材を描くことができました。上手くいかない所も多く
苦労しましたが、あきらめず最後まで頑張りました。入選した時は嬉しかったし、他の入選した人
の作品を観てもっと頑張ろうと思いました。 

          



<奨励賞> 3年 川口瑠利弥「れんさ街」F30号/キャンバス/油画
・私は、れんさしている建物におもしろみを感じて好きな色の赤を基調に制作しました。
奨励賞をいただけて嬉しかったです。あまり賞をとった経験がないので貴重な体験ができ
ました。次は、もっと上の賞をとれるように精進してきます。

二人とも、受賞を謙虚に受け止めて、今後の制作につなげていく気持ちを強くしていました。

 

 

 


日本画1ヶ月集中授業

2014-07-03 11:08:03 | お知らせ

6月2日(月)から7月4日(金)の約1ヶ月間に渡り、日本画の集中授業が行われました。
制作には専門的な知識と技術が必要なため、青森市在住の日本画家、小野定先生に指導して頂いています。
 
小野先生の最初の授業は、「作品は上手下手よりも、心を込めて描くことが大切です」
というアドバイスから始まります。
緊張していた1年生も、その言葉で緊張がほぐれ、伸び伸びとしてくるから不思議な
ものです。

 

日本画で扱う絵の具は「岩絵具」です。

岩を砕き、サラサラした砂のような状態で薬瓶に入っています。
これだと紙に定着しませんので「膠(にかわ)」が登場します。
そもそも絵の具は顔料とのりで出来ているので膠はのりの役割となるのです。
授業では、膠が何で作られているかなどの画材の説明も丁寧に行われています。

   *授業で学んだ内容を描いた4コマ漫画を紹介します*

                

このように、溶かした膠と岩絵の具を指で混ぜ、お湯で溶いて初めて絵具の完成です。
チューブ絵の具とは異なり多少手間がかかりますが、その手間を生徒達は楽しんでいるようでした。

 


1年生は数種類の野菜を描きます。

カボチャを主に描き、ニンジンとジャガイモ、サツマイモとニンニク、トマトとキュウといった
野菜を描き分けます。
1年生は週6時間と時間が限られているため、岩絵の具で下地を作った後は、岩絵の具を
あらかじめ膠で固めてある「顔彩(がんさい)」を水で溶いて描いていきます。


2年生は中型の鉢植えや切り花を描きます。

枝分かれの様子など正確に描きます。
揉み紙、墨線、地塗りといった下地作りに始まり、岩絵の具や胡粉の種類など大変
多くの事を学び表現力を養います。

 

3年生は自由制作です。スケッチ実習先の奥入瀬渓流の風景や、より複雑なモチーフを
描きます。

 


3年生の講評の様子です。

 

講評を受けて、自分の良さと改善点を学び、日本画制作で得たものは大きかったようです。

日本画作品は、二高祭で展示します。
展示場所は多目的校舎3階第一アトリエです。

7月12日(土)と13日(日)、お時間がありましたら、ぜひお立ち寄り下さい!!


漫画・文芸部新聞連載について

2014-06-19 18:32:01 | お知らせ

漫画文芸部に所属する美術コース生が、5月20日(火)より数週間に渡り、

東奥日報社毎週火曜日発行「週刊Juni Juni」 (小中学生向け子供新聞)の

マンガコーナーを担当させていただいておりましたが、来週で5人目、最終連載

となります。

担当は2年8組宍戸満理奈さん、タイトルは「Flower~フラワー~」(2話完結)です。

下のイラストはイメージ画像です。

 

どうぞお楽しみに!

 


横溝賢先生特別講義

2014-06-17 17:48:38 | お知らせ

6月11日(水)5~7時間目、美術コース全学年99名を対象に特別講義が行われました。

講師は、八戸工業大学感性デザイン学部准教授の横溝賢先生です。

5時間目の全体講義では、イタリア、ミラノで手がけた作品をスライドで紹介しながら

仕事内容について詳しく説明していただきました。

 

6・7時間目は2・3年生対象にワークショップを行いました。

ワークショップを行う前に、配布された用紙2枚を好きな配色で塗り分けるという課題を出されていました。

この用紙がどのように使われるのでしょうか。

ワークショップのタイトルは「ONE BY TWO」

4グループに分かれて行います。グループは2.3年混合です。

まずは、A3用紙を並べて縦4、横4になるように並べて貼っていきます。

その後、同じA3用紙を今度は縦4、横2を2セット作り枝分かれさせていきます。

あとはその繰り返し。段々全貌が見えてきました。

できたのは4本の大木!

次は各グループで春・夏・秋・冬を表現します。

三角模様にこだわらず昆虫や葉っぱ、花、鳥など季節のイラストを木に貼っていきます。

 

秋の木です。「ONE BY TWO」を続けると、紙は次第に手で千切られて細くなっていきます。

段々壁に浸食を始めていますね。

完成!

最後はみんなで作り上げた木をビリビリに破ってワークショップ終了!

あっという間に片付きました。

講義とワープショップを通じて、デザインについて多角的に学ぶことができ、

進路選択の幅を広げる良いきっかけになったのではないかと思います。


第15回高校生国際美術展美術部門入賞!

2014-06-04 20:50:00 | お知らせ

昨年2学期の授業で2学年絵画専攻(当時)の生徒たちが取り組んだ作品を第15回高校生国際美術展に応募したところ、美術部門応募総数1,981点の中から2名が見事入賞、2名が入選しました。

 

「秀作賞」 3年7組 新山 智子さん 「緑の水門の上」(日本画)

「奨励賞」 3年7組 川口瑠利弥さん 「れんさ街」(油彩)

「佳 作」  3年7組 佐藤 晴香さん  「水面に浮かぶ郷土」(油彩)

「佳 作」  3年7組 吉田 翔 君     「バイクと革靴」(油彩)

 

なお、新山さんと川口さんの作品は6月25日より7月6日まで国立新美術館で展示される予定です。

おめでとうございます!!

 

入賞・入選作品は返送後、改めてブログで紹介します。


奥入瀬渓流スケッチ実習

2014-05-27 15:10:10 | お知らせ

 

5月23日(金)と26日(月)の2日間に渡って、美術コース全学年が校外スケッチ実習を
行いました。
この行事は毎年5月に行っており、今年は十和田奥入瀬渓流を描きました。
初日は晴れ、2日目は曇りでしたが時折明るい日差しが新緑を鮮やかに見せていました。
渓流と樹木が変化に富んだ風景を作り出し、生徒達は集中して制作に励んでいました。

奥入瀬渓流は十和田八幡平国立公園にあり、数ある国立公園の中で
最も厳格な保全が求められている特別保護区に指定されています。
こうした場所での行動にはマナーが求められます。
生徒1人ひとりが「踏み込まない」「汚さない」の意識を持って
自然環境に影響が出ないように配慮しながら制作を進めました。

 

今年のスケッチは、自然から様々な事を学んだ実習となりました。

3年生のスケッチ作品を一部紹介します。


新聞漫画連載のお知らせ

2014-05-16 19:43:29 | お知らせ

漫画文芸部に所属する美術コース生が、5月20日(火)より数週間に渡り、東奥日報社毎週火曜日発行「週刊Juni Juni」 (小中学生向け子供新聞)のマンガコーナーを担当することになりました。昨年、「旧校舎の住人」「展望の星」のストーリー漫画を2本連載し好評を得たことで、今年も連載をすることが決まりました。今年は1~2話完結の4コマ漫画を5名が週替わりで担当するという新しいスタイルに挑戦します。

漫画担当者は3年7組の佐藤晴香さん、2年8組の志田真菜実さん、太田佑佳さん、古戸杏実さん、宍戸満理奈さんの5名です。

5月20日(火)を担当する佐藤さんは、今回がオリジナル漫画初挑戦。作品タイトルは「美術コース生の日常」です。美術コース生の実態やアトリエでの様子など、実体験に基づいた内容を楽しく描写しています。美術コースに興味がある人はもちろん、よく知らないけど何しているんだろうという人もこれを機会にぜひご覧ください!


春期実技講習会2014

2014-05-04 13:46:59 | お知らせ

本校では実技講習会を春、夏、冬と年間3回実施しています。
春期講習会は4月30日(水)~5月1日(木)の2日間、立川美術学院の講師2名を招いて行われました。

2日間の講習に2,3年生の56名が取り組みました。

 

事前課題の講評風景です。

 



絵画系は2年生:手と布の構成デッサン、3年生:自画像と風景の構成デッサンでした。
出題は違いますが、「構図」や「視点」など共通の課題に気づきます。
生徒達は熱心にメモを取っていました。 

 

デザイン系は2,3学年共通の、手と写真の構成デッサン課題でした。
評価の高いデッサンから順に上段から並べて講評を行いました。順位がつくことで、
求められる実力のレベルを知ることができます。

 

実技ゼミ、絵画は人物着彩、デザインは「春」をテーマに平面構成を行いました。

 

ひとり一人丁寧に指導して頂きました。
時には加筆しもらい、表現に幅を持たせます。

 

2日間の制作が終わり全員の作品を並べて講評会をします。
完成作品を見比べるのは大事な時間です。現時点での問題点、今後の課題を指導して頂きました。

 

基礎的な技術から応用まで、個々に求められる力を丁寧に指導していただき、
可能性を引き出すような内容のゼミとなりました。
生徒達は集中して制作に打ち込み、確実な手応えをつかんでいました。

 

講習課題作品を一部紹介します。

3年生:油彩/F15号キャンバス

2年生:油彩/F15号キャンバス

3年生:水彩/木炭紙大画用紙

 


平成25年度進路結果

2014-04-14 14:45:49 | お知らせ

25年度3年生の進路結果をお知らせします。

昨年度は国公立大学への合格者が7名となりました。

筑波大学、秋田公立美術大学、岩手大学などに合格しています。

その他、武蔵野美術大学に2名、東京造形大学に2名、女子美術大学に1名の合格者がありました。

今年度の3年生も、進路に向けて熱心に活動しています。


年度末実技ゼミ

2014-03-10 18:40:40 | お知らせ

3月7日(金)、8日(土)外部講師による実技ゼミを実施しました。
1.2年生を対象に行う外部講師によるゼミを、
新年度へ向けて意識を高めるために毎年3月に実施しています。
2年生17名、1年生14名、合計31名が参加し、
事前課題を含めて2課題を制作しました。

<絵画系>

 

課題「静物油彩(又は水彩)F15号(水彩は木炭紙大画用紙)」

1年生にとっては初めての静物油彩でしたが、積極的に絵の具を乗せて画面を構築する姿は堂々としていました。

 


2年生はアクリル絵の具で基調となる下地を作るなど、身につけた技術を生かして制作に取り組みました。


 

こちらは、美術書で見た絵画の色彩を取り入れて表現したかったようです。
新しい表現に果敢に挑戦する意欲が感じられます。

<デザイン系>

 

課題「色彩構成 B3パネル」
課題文:紙飛行機と円柱、直方体とを用いて色彩構成しなさい


エスキースを綿密に行い、より良い表現を探ります。
講師の先生からのアドバイスを受けて作品の完成度を高めていきます。

 

<講評会>

今回は順位を明確にして講評を行いました。
作品を順位づけする講評は、高校ではあまり行いません。
しかし予備校等では点数を示して講評を行うので、その方式に合わせました。

いつもよりも生徒たちは緊張感を持って制作し、また講評会の集中度も増していました。
作品の善し悪しが明確に示され、その理由が説明されるので、今後の制作の基準となります。

 

評価の高かった油絵作品を紹介します