人は必ず一度はこの「初心」というものを体験したことがあるでしょう。
この初心が揺ぎ無く強いものであればあるほど、その後の人生もまた大きく変わってく
るのではないかな?
昨日参加させていただいたアロマのディプロマ試験・・・。
このディプロマ試験の一番最初に試験官の広海先生から必ず
「なぜこのJHASのディプロマを取得したいのですか?」という問いを1人1人に投げかけてくださいます。
なかにはとりあえずレッスンの過程をすべて終了したのでディプロマを取っておこうかな・・・
そんなふうに思って受験される方もいらっしゃるでしょう。
また、一緒に学んだクラスメートが試験を受けるので・・じゃぁ~自分も一応受けてみようかな・・・
またそんな方もいらっしゃることでしょう。
でも・・この「初心」の強さがこれからプロとして歩いていく中で今後の道を大きく左右される
「元」となるものだということは確かなようです。
例えば・・これからプロとして生きていくと・・様々な壁や障害にぶちあたることも・・あります。
(どんな世界でも同じですね・・)
そんな時、この「初心」がとても弱いものであると自分の目の前に立ちはだかる壁の高さしか
目に入らず、その壁を超えた向こう側にある素晴らしい「愛」を知ることもなく逃げ出してしまう
人もいるようです。
でも・・逆にこの初心が確固たる強い意志のものであればあるほど、どんなにいっけん苦しみ
の中に身を置こうとも、その先にある愛に目をむけようとがんばれるものなのですね・・。
それはてんてん自身も経験してきたことでした。
ディプロマ試験ではないのですが、提携校面接のことを少し書かせていただこうかと思います。
まずは提携校の面接を受けられる条件というものがいくつかあります。
その条件をクリアした人達だけがこの提携校面接を受けることができるのです。
その面接の際にも必ず「なぜJHASの提携校になりたいのか?」という問いがなげかけられます。
てんてんはもちろん提携校面接を受けたとき、このアロマのお仕事をなにがなんでもしていきたい!!
この仕事こそが自分が真に望んでいる仕事だ!!という確固たる信念がありました。
とても短い言葉だったけど、自分の内側から溢れ出るようなアロマのお仕事をへの熱い想いを
涙ながらに発表させていただいたことを覚えています。
しかし・・・そんなてんてんが数年前すっかり自分に自信を失くしてしまったことがあり、
「もう・・この提携校を辞めよう・・・」そんなふうに思ったことがありました。
提携校を辞めて、細々とトリートメントのお仕事でもしながらぼちぼちアロマに関わって
いけば・・それでいいかな・・と思ったことがありました。
「もう辞めよう・・・」そう決意し、代表の先生にその時の想いをメールで書こうとしました。
でも本当にあの時は不思議でした。。。
心では「もう辞めてもいい・・・」そう思っているのに、パソコンの前に座ると涙だけが後から
後からはらはらとこぼれ落ち、手は震え、いっこうにメールが書けないのです。
「もういいやん!!やめたらいいやん!!」
そうやって心では思っているのに・・どうしても・・どうしても・・「提携校辞めます・・」その一言が
書けないのでした。
そして頭を抱えて泣きました。
すると・・・まるで自分の頭の上に雷が直撃したような感覚に襲われたのでした。
このアロマを熱い気持ちではじめたあの頃・・・
先生達に初めて出逢った時のあの高鳴る想い・・・
沖縄から2ケ月おきに楽しみに楽しみに通ったレッスン・・・
生徒時代がんばって乗り越えてきた様々なこと・・・
家族がここまで応援し続けてくれたこと・・・
先生がここまでずっと支え続けてくださってきたこと・・・
仲間との様々な思い出・・・
生徒さん達との関わり・・・
そして・・・提携校面接で語ったこの仕事へのまっすぐな熱い想い・・・
それらがいっきに走馬灯のように頭を駆け巡ったのでした。
自分はまだなんの努力もしていない・・・。
ちょっと壁にぶち当たっただけで逃げ出そうとするなんて・・・。
私はやっぱりこの仕事しかない!!この仕事でなけれな自分でいる意味がない・・・
数十分前奥深く沈みかけてしまいそうになった自分の魂が再び熱く蘇る感覚を味わいました。
あの時、どうしてもメールで「辞めます」の文字が書けなかったのは弱い心が熱き魂を
封じ込めようとしたのだけど・・てんてんの魂は決して弱い心に負けなかったのですね・・・。
封印されるのはいやじゃぁ~~とがんばってくれたのだと思います。
そしてその源となったのが「初心の熱き想い」だったのかもしれません。
人は様々なシーンでこの「初心」を持ちます。
例えば今の旦那さんと出逢ったとき・・・結婚したとき・・・
子供をはじめて妊娠したとき・・・出産したとき・・・
記憶にはないかもしれないけれど、自分が母のお腹に魂を宿したときもまた・・・
「初心」があったのではないかと思うのです・・・。
様々なシーンでの「初心」を忘れなければ・・・いえ・・例え忘れて道に迷ったとしても・・・
その初心が強ければ強いほど・・必ずまた自分の真に望むべき道へと戻ってくることが
できるのでしょう・・・。