人生初の「写経」体験
少し前にこのお話があり、
いつか、機会があったら体験してみたい。
と、思っていたので、
即、是非に!とお願いしておりました。
ガイドで何度も訪れているお寺さんです。
3年振りになるのかな?
とにかく、
すっごく久し振りで、
懐かしく感じるほどでした。
お部屋に通されて、
テーブルの上に用意されていました。
筆と硯を見て、
「あれまぁ~?書けるかな?」(笑)
お寺さんに行く道々で、
「筆ペンかしら?」とか、
「筆ペンだって、まともに字を書くって、
あの時だけよね。」
「しかも、名前だけだしね。」
そんなリラックスムードだったけど、
この状態を見て、
思わず、
ちゃんとしなきゃ!って思いました。(笑)
もう一つ、
心配な事がありました。
「正座?」
そこは、
大丈夫でした。
画像は無いのですが、
お椅子でした。
みんなでほっとしました。
この器にお水が入っていて、
お寺さんの方が、
硯に注いでくださいました。
「墨をする」ということ、
もうウン十年振りです。
もしかして?
最後に硯で墨をすったのは?
中学生時代?
遥か、遥か昔です。
この墨の香りが、
たまらなく懐かしくて。。。
墨をすりながら、
何故か?
父と母を思い出していました。
私が書き上げた般若心経の写経です。
ただなぞるだけなのに、
上手に出来ないんです。
こんなふうに画像で見ると上手に書けてるように見えますね。(笑)
書いていて、
特に、
「無」という字が多く感じました。
次の「無」は、
もっと上手に書こう!
と、思って書くのですが、
やっぱり、
書けないのです。
「何を思って書いたか?」
最後に書くのですが、
例文を見ると、
難しくて、
中でも、
一番簡単そうな、
「家内安全」にしました。(笑)
書いた日付の、
「令和」が上手に書けなかったのが、
ちょっと、残念でした。(笑)
書き終わると、
お部屋を変えて、
お茶とお菓子をいただきました。
このお茶が、
とぉ~~~っても美味しかったんです!
お饅は、「栗まんじゅう」
もちろん、
美味しかったです!!
お寺さんからいただいた写経についての説明文から
写経とは
673年
天武天皇の時代に奈良の川原寺で一切経の写経が行われたのが
最初だそうです。
① 上手に書こうという「我」を抑えて、
ただ一心に一文字一文字に丁寧に向き合う事で、
② 筆を進めていくうちに段々と心が真っさらになる
③ 日本の伝統文化を感ずる寺院という空間の中で、
心を集中し、安らぎのひと時を過ごすとともに
今ここをこうして生きている幸せをじんわり感じる。
これが、
「お写経の功徳」です。
この文章を読んで、
私は、邪心の塊だったようです。(笑)
「上手に書こう」なんてことばかり思っていました。(笑)
写経に向かっていた時間は、
約一時間でした。
墨の香りの中で、
真剣に過ごせた時間が、
とっても豊かな時間に感じました。
雨が落ちて来そうな曇り空で、
帰るころには、
楼門に明かりが灯っていました。
参道には、こんなかわいいお地蔵様も。(にっこり)
母が亡くなった時、
母の弟である叔父さんが、
長~~~~い般若心経の写経を
棺に入れてくれました。
あの時、
私も、
いつか、
「写経」を書いてみたいと思いました。
またいつか、
機会があったら
参加してみたいですし、
心が疲れた時は、
あのお寺さんに行って、
「写経」に向き合ってみようかな?
などど
思った一日でした。
(画像は、全てスマホから)