

なんだか良くも悪くもない陽気だ。
身体が重くて、なかなか起きあがれない日々・・・相変わらずだるさは抜けてくれない。
本当は、このままずっと、寝ていたいとさえ思った。 だけど、夜の後悔が目に浮かぶ。
横になりながら本でも読んで目をさまそうと、棚に手を伸ばして取れたのが「中原中也詩集」だった。そういえば、うちにはあと数冊、古本屋で勢いよく買ってはまだ読んでいない本がある。
その中の1冊でもあるが・・・詩集って素敵です。。歌詞みたいなもの。小説も好きだけど、詩にはすぐに打たれるものがあります。

外が暗くならないうちに散歩に行こう。うちの近くには主道に並ぶ土の歩道があって、ちっちゃな小川に沿っていて、それは「多摩川上水」と申します。 よく、ここであの太宰治が入水自殺をはかったと思われがちだがここではなく、もっと遠くの方だ。どうやってもここでは助かる。
この小川には最近発見したのだが、カモの親子がいて、小ガモが泳いでいるのがたまに見れる。小さくてほんと可愛い。9匹はいるらしいけど、その時は5匹くらいで、葉の茂みでカサカサしてポトンと一匹降りてきた。 あいにく錯があって近寄れないけど、それでも見ていると癒される。
それから、甲羅干ししている草亀も発見

でっかくて怖い。あたしも昔飼ってたけど、こんなに大きくなっては部屋飼いは無理だろうな・・・アッという間のちっちゃな多摩川上水。普段と違う抜け道を散歩していると、時の余裕というものが、便利さに負けてしまわないようにと常に思ふのでした。
『夜、み空はたかく、吹く風はこまやかに_______祈るよりほか、わたくしに、すべはなかつた・・・』

chu-ya nakahara/ 「山羊の歌/妹よ」より