ミラレパ 茶房

★ミラレパとは、チベットの偉大なるヨガ行者の事である。
Milarepa a great saint of Tibet

★The fourteenth Dalai Lama ★

2006-11-11 | About them...
 ダライ・ラマ14世/テンジン・ギャツオ:1935年、チベット東北部アムド地方に生まれる。2歳でダライ・ラマ法王13世の転生活仏として承認、のち5歳でダライ・ラマ法王14世に即位する。1949年、中国共産党によるチベット侵略に伴い、わずか15歳で政治、宗教の最高指導者となる。1959年、中国共産党の圧倒的軍事力に苛まれインドへ亡命を余儀無くされる。 
 現在は北インドのダラムサラにチベット亡命政府を樹立。世界各地で智慧と慈悲の教えを説き、1989年には非暴力主義を評価され、ノーベル平和賞を受賞。
 毎年チベット本土より、多くの亡命者が辛い思いをして祖国を抜ける現状。ダライ・ラマはいつまでもチベットの最高指導者で、チベット仏教の法王である権威は変わらない。
  
 ※ダライ・ラマ/ダライとはモンゴル語で「大海」を意味し、ラマはチベット語で師(僧)と言い、チベット仏教でダライ・ラマとは観世音菩薩の化身(慈悲の神)とされる。

オススメの参考資料:
 ・本「チベット我が祖国」/ダライ・ラマ自伝的翻訳書...生立ちから中国共産党の弾圧、インド亡命に至るまでダライ・ラマによる真実が歴史を物語っている。一番忠実な自伝翻訳書!!★★★★
 
 ・映画「クンドゥン」/マ-ティン・スコセッシ監督。ダライ・ラマも監修しており、チベットを亡命すまでの法王としての使命がせつないドラマで泣かせる。また、美しい映像と音楽も堪能できるので飽きさせることナシな出来映え!!★★★★
    

★『ミラレパ』のお話し★

2006-07-28 | About them...
 ミラレパ(1040-1123)・・・レパとは粗末な木綿をまとったという意味。幼名をトパガといい、西チベットのグンタンという村の裕福な家庭に生を受ける。
 しかし、7歳の時に父が亡くなると、後見人となった伯父が父の遺言に従わず、財産の全てをだましとってミラレパの親子は召使いの身分におとされる。 母は復讐の為にミラレパに呪術を修行させます。 術を学んだ後、遂に伯父の一族を死に至らしめたのです。
 38歳になったミラレパは、その重いカルマ(悪業)を仏教の力で帰依するべく、密教行者のグル(師)マルパのもとで苦行を積む。厳しい試練に耐え、これまで積んだカルマを浄化させたミラレパはマルパに灌頂を受け、隠者として何年もの弧度な瞑想修行を積み、仏の境地に至ったのでした。その体得は時空を越え、自由に飛べることもできたといいます。
 ミラレパの姿は修行中に洞窟で常食していたイラクサ(雑草)で、よく体が緑色になって描かれている。 冬でも木綿だけをまとい、彼を伝説的な師と手本にするヨーガ行者が多くみられたという。
 そしてミラレパの高弟には太陽のような悟りに達したと言われるタクポラジェと、月のような悟りに達したと言われるレチェンパの2人がいる。前者のタクポラジェの門下から始まったとされる「カルマ=☆カギュ派」の転生活仏制は現在に至るまで活用されている。
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 ☆カギュ派・・・ヴァジラダラ(持金剛仏)を根源仏に仰ぎ、インドの聖者ティーローパ(9世紀末)がヴァジラダラから霊感を受けて、マハ-ムドラー法の教えを授かる。その教えをナーローパに伝えた。この師事をチベットにもたらしたのが翻訳家マルパ(1012-97)である。このマルパの弟子がカギュ派で最も著名な密教行者ミラレパ=シェーラプゲルツェンである。マルパとミラレパの過激な師弟関係は典型的な密教の師(グル)と弟子の関係として知られている。☆☆☆

 『ミラレパ伝』(ミラ・ナムグル)と詩集『ミラ・グルブム』-ツァンニョン=ヘールカ(15世紀)による伝記と詩集である。著者はミラレパの伝承者でニョンパ(風狂者)として祖の伝説を仰いでいる。この両書はチベット人に広く愛唱されてきた。

 ★その他、「ミラレパ」というタイトルで古いB級イタリア映画があり、西洋人の演じるサイケな映像は多少無理があるが、内容的には非常に原作に忠実であり、楽しめル度★★★。
 最もミラレパを短縮に分かりやすく描いているマンガ本が存在する。これも古く、作者はイギリス人女性によるものだが、研究し尽されており、良くできている。吟遊詩人でもあったミラレパの姿もあり。  我ハ図書館ニテ発見スル。ご推薦度★★★★