季節を感じながら歩く soraの季節散歩

花や空や木や太陽 季節を感じ 気ままに歩くお散歩日記

2009.11.26 大人の鎌倉

2009-11-30 | 鎌倉
本日の鎌倉は
職場でいつも仲良くさせてもらっているふーちゃんとお散歩。

今年の秋は安定しないお天気で
実は1回大雨で中止になっているのです。
同じ職場でシフト制…なのでなかなか休みが合わず貴重な1日。
お天気も良く幸先いいスタート。

と思いきや
待ち合わせ場所の鎌倉駅に向かっている途中でふーちゃんからメールが。
人身事故で電車がストップとのこと。

どれくらい遅れるのか目途がつかなかったけど
とりあえず妙本寺に行っていみようと
カメラを片手にふらふらと歩き始めてみました。

さっそく陽光に照らされた落ち葉がお出迎え。



木立ちの中に木漏れ日がふりそそぎ
いろんな角度にカメラを向け夢中になってしまいました…。



その間ふーちゃんから経過のメールが入っていたのですが
結局私が遅れるという結末…。

いえいえここからがスタートです。
それにしても平日だというのに観光客であふれかえっていました。
まずは小町通りを抜けていったのですが
遠足だか修学旅行だかの子供たちもいて大賑わい。

途中寄り道などをしつつ鶴岡八幡宮へ。
舞殿では結婚式が行なわれており近くで花嫁を見ることもできて
なんだか幸せのおすそ分けをしていただきました。

そして八幡宮の大銀杏…



まだ黄金色になるには時間がかかりそう…といった具合ですかね…。
源実朝を襲うために甥の公暁が隠れていたという歴史的な大銀杏。
ここで800年もの時を刻んできたのかと思うと感慨深いですね…。
秋に色づき冬に葉を落とし…を800年も繰り返してきているわけですからね…。

そしてまた境内のモミジも陽の光を浴びで神々しく輝いておりました。



そしてここからひたすら歩きます。
一緒の休みを取れることも少ないのですが最近は一緒に仕事に入る日も少なくて
近況やらいろいろな想いやら話はまったく尽きません。

そうこうしているうちにあっという間に目的地に到着。
釈迦堂口切通しです。



このなんとも非現実的で神秘的な景観を
ぜひともふーちゃんに観ていただきたかった。



釈迦如来像を本尊として建てられた釈迦堂があったところで
ここを越えると大町に出ます。
さらに進めば材木座海岸まで出られます。
鎌倉はホントにいろんな表情を持っていておもしろい!

トンネルを抜ける清々しい風を感じつつ
竹林で有名な報国寺へと向かいます。

竹の庭に入る前の参道に可愛らしいお花が咲いておりました。



そこに小さなモミジが落ちているのをふーちゃんが発見。
1人で歩くと目が2つしかないけど2人で歩くと目が4つになるから楽しさも倍増です。

そしていざ竹の庭へ。
いつも感動のリアクションが大きなふーちゃんですが
かなり高得点なリアクションを頂くことができました~。
ありがとうございます。
これぞ「連れて来てよかった」という嬉しさこみ上げる瞬間!
まぁ自己満足なのですがね…。





手入れの届いた本当に美しい竹の庭なのですが
写真だとどうもこのスケールの大きさというか美しさが納められませぬ…。
目で観て脳に焼き付ける!

そして今日のランチ。
報国寺からすぐのところにあるカフェレストラン「GEN」へ。
テーブル席はいっぱいだったのですがカウンターが空いていたのでそこに通され
またそのカウンターがまったりできる空間で
「テーブルが空いたから移りますか」と言っていただいたのですが
「カウンターでいいです」とまた尽きぬ話で盛り上がり…。

私はオリジナルパスタでふーちゃんはオリジナルドリア。
両方ともソースたっぷりでパスタにいたってはパスタが見えぬ状態。
ほじくり出して写真を撮りました(笑)。



食前酒に小さなロゼワインもいただいて…



何度か来させていただいているのですがホントに感じのいいお店です。

さてランチでまったりしすぎ気づけば外は夕方の雰囲気。
まだ2時半だというのにホントに陽が短くなりました。

次は瑞泉寺へと向かいます。
先ほどより道行く人の数がやや増えたような…。
いつしかすっかり紅葉で有名になってしまったのですね。

途中趣のある民家の路地を通り



穴場のモミジスポットで写真を撮り(もはや穴場ではなかった)



山の奥深くに足を運んでいきます。

境内には冬桜が咲いておりました。



そして水仙が季節を待てぬとチラホラと咲き始め
どの季節に来ても常に花が咲き
心を安らげてくれる大好きなお寺です。

有名な庭園の近くには「どこも苦地蔵」が佇んでおられます。
転職も何度か考えている私たち。
歳が近いのもあるし血液型が同じだというのもあるし
最近はよくセットにされてしまうくらい
ふーちゃんと私はとっても仲良し。

そしてこの「どこも苦地蔵」さんのお話。
昔、地蔵堂を守る堂守が苦しい生活から逃げ出そうとすると
この地蔵が夢枕に現れ「どこも、ここも」と告げたと言う。
堂守は「苦しいのはどこも同じ」と悟り地蔵堂を守り続けた…というお話。

どこにいっても何をしても苦労は続くということですよ。
目標や夢に向けての再スタートならともかく
逃げる気持ちの再スタートなら「どこも、ここも」です。
お互いに幸せな再スタートをきれるまで「どこも、ここも」かな。
ふーちゃんにはホントに幸せになっていただきたい!



最後に荏柄天神に参拝しました。
九州の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と合わせて三天神と呼ばれている
学問の神様・菅原道真を祭っている神社です。
ふーちゃんの長女さんが受験なので熱心にお願いしていました。

夏に梅が干されていた境内。
今ではすっかり神社までもが受験に備えているようでした。

ここの大銀杏もまだ黄金色ではありませんでしたが
天神の降臨縁起を有するご神木とだけあって
圧倒的な存在感を放っておりました。
また夕陽を浴びてさらにます生命力…見事。



という感じで
たくさん歩いてたくさん喋って
美しい紅葉に癒され美味しいものも食べて…の
とてもとても満喫な「大人の鎌倉散策」となりました。

意外にも鎌倉にはパワーストーンのお店が多く
再び寄り道していたらすっかり陽が暮れていました。
まだ5時なのに気持ちが焦る。
そしてお互いの家族が待つ家路へとつきました。

陽は短かったけどとても充実した長い1日でした。
ありがとう。