季節を感じながら歩く soraの季節散歩

花や空や木や太陽 季節を感じ 気ままに歩くお散歩日記

2009.8.9 ぼんぼり祭

2009-08-19 | 鎌倉
あまり夏らしくない
梅雨のような天気が続く今年の夏。
少しでも夏の思い出を作りたくて
旦那さまと鶴岡八幡宮で行われた「ぼんぼり祭」に行ってきました。

その日は湿気のまとわりつくのぼせそうな天気だったので
浴衣を着るのに手こずりまして
鎌倉に到着したのは18時直前になってしまいました。

鎌倉の夜は早く
小町通りのお店はどこも店じまい…。

それでも八幡宮に近づくにつれ
浴衣姿の人々が増えてきました。
そして境内に入ってみたら…かなりの人がおるではないですか~!

ちょっとビックリです。
太鼓橋の付近ではカメラを三脚にしっかりと固定し
日が暮れるのを今か今かと待つカメラマンでいっぱいでした。



日が暮れる前のぼんぼりはこんな感じ。

そして日が暮れ始め
ぼんぼりのひとつひとつに灯りが点されていきます。





灯りが点されていないときに見る絵と
灯りが点されてから見る絵では
雰囲気がガラリと変わります。







気がつけば人の数もグンと増え
本殿へと続く階段は客席と化し人で埋め尽くされているではないですか。
舞殿で行われる催しの特等席ですね。
私たちはさらにぼんぼりに誘われましょう。







みなさまの素晴らしい絵にうっとり。
その中にひときわ光を放つぼんぼりが…
これは絵ではなく写真ですね。



そして毎年個性的な絵で楽しませてくれる竹中直人画伯の絵。
しっかり映画の宣伝も…。



夜もだんだんとふけてきて
人もだんだんと増えてきて
参道はもはや大渋滞…



写真を撮るのも一苦労。



もう少しゆっくりしていきたかったんですけど
人の多さと湿度の高さにクラクラになりそうだったので
雰囲気だけ楽しんでその場を後にしました。

夏の真っ盛りに行われる「ぼんぼり祭」。
暦の上ではもう秋なのです。
夏の思い出、夏祭り。
楽しかったです。



2009.8.3 真夏の鎌倉

2009-08-09 | 鎌倉
真夏の鎌倉散歩です。
ちょっと前までのあの喧騒はなんだったのか
夏になると鎌倉を歩く人の数はグンと減ります。

今日はどこを歩きましょう?
ノウゼンカズラももう終わってしまっているでしょうし
真夏の花と言えば桔梗でしょうか?

気の向くままにプラプラと
まずは北鎌倉で電車を降りてスタートです。

確か東慶寺の前にあるお宅のノウゼンカズラが見事だったはず…
って…やっぱり終わっていましたね…残念。
大好きな花なので未練タラタラです。
だってね…来年まで待たねばならないわけですからね…。

と言うわけでまずは東慶寺に訪れてみました。
紫陽花の季節の老若男女や修学旅行生は見当たらず
外国の旅行者が目立ちます。



東慶寺は北鎌倉を代表する花の寺として有名です。
水仙からロウバイ・梅・枝垂桜・紫陽花に花菖蒲・・・
ここに来ると花を通しての四季を堪能することができます。
そして8月うっそうと生い茂る木々。
花と言えばほんの少しの桔梗と
撫子が小さな花火のようにところどころに咲いているくらい。



それでもセミの声と照りつける太陽と
生命力豊かな緑に包まれ
なんだかとっても幸せな気分になりました。
ここへ来ると必ずお出迎え…そしてお見送りしてくださる
釈迦如来さまの背中も暑そうです。



そして続いてお隣の浄智寺へ行ってみることにしました。
なにやらいつもと様子が違う…
総門に何かがくくられている…
「開山・開基七百年・・・・・」何だあれ?



拝観受付には誰もおらず
黒い服に身を包んだ檀家さんらしき方々が次々といらっしゃり…
仏殿の前にはズラリとパイプ椅子が並べられ…
特に関係者以外立ち入り禁止でもなかったし
一回りしてきてもよかったんですけど
なんだか異様な雰囲気だったのでそのまま引き返してきました。



そしてセミの声をBGMに夏の空気にすっぽり包まれ歩きます。
建長寺の前を通り越し鶴岡八幡宮へ。
ここは巨福呂坂切通しといい七切通しのひとつ。
実際の切通しは現在通ることができなくなっていて
ほぼそれに沿うように新しく舗装道路ができています。



戦時に敵の襲来を防ぎ平時に経済道路として機能するように作られた切通し。
車社会になった現代でもここは難所です。
道は狭く入り組んでいるのでなかなか入れないし出られない。
鎌倉へはぜひ電車でお越しくださいね。

さてそして鶴岡八幡宮へと到着。
ホントに人が少ない…
ホントに外国人だらけ…
外国の方から見る鎌倉ってどんな感じなんでしょう?



今まで心に詰まっていた気持ちをゆっくりと神様にお伝えしました。
どうぞこれからもお導き下さいませ。

八幡宮では8月の風物詩「ぼんぼり祭り」の準備をしていました。
「ぼんぼり祭り」は毎年立秋の前日より8月9日までの3日間(閏年は4日間)行われます。
今年は8月6日から9日までの4日間。
さまざまな祭典や神事が行われたり
日没から点灯されるぼんぼりの灯りが幻想的で夏の夜にぴったり。



ひとつひとつのぼんぼりに描かれた絵や書を楽しむのもよし。
毎年著名人もぼんぼりに思いを込めていますので
それを探すのもまた楽しみのひとつでしょう。

大人の夏祭りと言った感じでしょうか?
私も今年は最終日に浴衣なんぞを着て行ってみたいと思っています。

さてさてそろそろお昼ご飯が食べたいな~。
ここからは二階堂方面へと向かいます。
目指すは瑞泉寺の桔梗。

八幡宮に向かって右側と左側ではまったく雰囲気が変わるから不思議です。
かつて源頼朝が居を構えた大蔵幕府があったのがここら辺
八幡宮の右手側です。
平坦な地が開け住宅や小学校があり空がとても広く感じます。

途中の源頼朝の墓を通り越し
荏柄天神社も通り過ぎようと思ったのですが
なにやら呼ばれているような気がして行ってみることに。

小さいながらも菅原道真を祭神とする
福岡の太宰府天満宮・京都の北野天満宮と共に日本三天神と言われています。
鎌倉で最初に梅が咲くのがここと言われており
その頃にはたくさんの受験生が訪れる梅の神社。

そして8月の梅の神社。
なんとなんとここで取れた梅が干されてる~。
梅干作ってるよ~。
この光景を見られたことにテンションが急上昇。
道真公に「来てよかった。ありがとう。」と感謝感謝の気持ちを伝え
写真を数枚撮らせていただきました。





そしてようやくお昼ご飯。
以前旦那と行ったことのある手打ちそば「宮前」に行きました。
鎌倉宮の前にあるそのまんまの名前のおそば屋さん。
以前は紅葉の季節でかなりの大盛況だったのですが
私が入ると先客一人。
夏はこんなものなのでしょう。
ぶっかけそばをいただきました。



愛情たっぷりのおそば。
私の後に3人組のおば様がいらしたのですが
「前も来てね、おいしかったからまた来たの。近所の人にも宣伝してるよ。」
と言われご主人は深々と「それはそれは、ありがとうございます。」と一言。
そこには本物の気持ちさえあればいいのです。

午前中に材木座で獲れたプリプリのシラスをおまけで頂いちゃいました。


【手打そば 宮前   鎌倉市二階堂93-14 ℡.0467-38-5588】

そして鎌倉宮をお参り。
今日は鎌倉に来る前に氏神さまにもお参りしてきたので
4回目のお参りになります。
ただひたすらに「今日鎌倉に来てよかった」とお礼。

鎌倉宮はしばらく来ない間に面白いものが増えていました。
「厄割り石」盃に大きく息を吹きかけ横の石に投げて割り体の悪いものを取る…や
「ひとこと願い串」「身代わりさま」など。
ここに来れば憑物が取れたり願いを叶えてくれたりしてくれそうです。







そして山の奥にひっそりと佇む瑞泉寺へと向かいます。
途中にやはりノウゼンカズラがたわわに咲き誇るお宅があるのですが
ホントにすっかりと終了してしまった様子でした。
あ~悲しい。

以前、瑞泉寺の拝観受付の手前に
おじいちゃんとおばあちゃんがやっていらっしゃる「土鈴」のお店がありました。
数年前におばあちゃんが他界され
それでもおじいちゃんが細々と続けておられたのですが
すっかり空き家になってしまったみたいです。
なんだかちょっと切ないですね…。

そんな思い出を回想しながら足を踏み入れると…
瑞泉寺もすっかり木々が生い茂り夏の空気が充満しておりました。
それでも山から吹いてくる風がなんとも心地よくて
両手を広げ自然からのパワーをたくさん吸収。
ほぼ貸し切り状態だったので独り占めできました。

本当に来てよかった。

本堂の前には桔梗が太陽と戯れキラキラと咲いていました。
私も負けじとその桔梗と戯れることに…。
太陽も「一緒に遊んで」と体中を包み汗びっしょり…。



今年の桔梗は…背丈が長いような気がしました。
このお寺も1年中花が咲いているお寺として有名です。
もうひとつ有名なのが本堂裏の庭園。
秋にはここに彼岸花が咲き
ノスタルジックな雰囲気を味わうこともできます。



なんだか本格的な夏を迎えていないのに
自然界では着実に夏の終わりに近づいている…。
今度はいつこれるかな?

最後にまたひたすらと炎天下を歩き
妙本寺へと行ってみました。
ちょっとだけノウゼンカズラに期待したけど花が3個ほど…
はい、もう諦めます。

いつもの猫ちゃんは他のお姉さんと遊んでいました。
ゆっくりとのんびと。
たくさん歩いてたくさん汗をかいて
鎌倉はいつも大切なことを教えてくれます。



すっかり真っ黒になってしまいました。
真夏の鎌倉。
日焼け止めはもちろん。
帽子や日傘そして水分補給は忘れずに…。