かつては古い田舎屋だった我が家に棲んでいた小さな男の子は、外見はどうと言うことのない普通の身なりをしていて、特に変わった力も無く、ただそこにいるだけだった。何故か私にしか見ることが出来ないその子と私は一緒に大きくなり、やがて私の家が建て替えられると姿を消した。そして十数年後、すっかり大人になった彼は私のお見合い相手として現れた。
話を聞くと、やはり田舎屋だった自分の家が新しく建て替えられるまで、彼は家に棲んでいた私と良く似た女の子と一緒に大きくなったのだと言う。
どうやら彼は、そして私も、座敷童ではなかったらしい。
話を聞くと、やはり田舎屋だった自分の家が新しく建て替えられるまで、彼は家に棲んでいた私と良く似た女の子と一緒に大きくなったのだと言う。
どうやら彼は、そして私も、座敷童ではなかったらしい。