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カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・銀色の三日月マークの呼び鈴

2020-01-25 17:27:08 | 突発お題

 鉱石ラジオを改造したという配線の付いた四角い箱と大きなアンテナに接続されたボタンは、所定の位置に名前を書いた紙を入れると、星の巡りに作用して会いたい人を呼び寄せてくれるのだと言う。ただしその際、決して死者の名前を書いてはいけないと発明家は何度も僕に忠告してきた。
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骨董品に関する物語・時計部品ケースに詰まった古小物

2020-01-25 17:24:33 | 突発お題
 時計の部品を入れる本来の役目を終え、古い小物を詰められたパーツ入れは、やがて本来の時計とは違う動かない時間を示し始める。それは七十歳を過ぎた老婆が嘗て十七歳であったことなど一度も存在しなかったと言わんばかりに、あの日の、あの時の時間だけを永遠に明確に示し続ける。
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物語その52・仮面の姫君のサ―ガ

2020-01-25 16:10:58 | 不等号の関係性
たかあきは、剣の姫と呼ばれた王女と貧乏詩人に関する非日常の物語を創作してください。

その国の第一王女は幼い頃に罹った病で顔に酷い痘痕があったが、素顔を仮面で隠し戦った戦場での功績から周囲からは剣の姫と呼ばれていた。ただ、その戦場での働きが伝説として語られるようになったのは、歴史に埋もれていた姫の存在を絶世の美女として物語に書き上げた無名詩人に依るところが大きい。
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