チョキで殴るぞ!

自分のことは棚に上げ、他人には一言つっこまずにはいられない、 わがまま“びっきい”によるツッコミ短歌ブログです。

「すみません、あちらのお客さまからです」差し入れされた会計伝票

2006-02-17 05:47:28 | トリノ五輪ぴっくレポート
キザな男がバーテンダーに耳打ちし、
意中の女性にカクテルを差し入れする。
こじゃれたバーに行けば
こんな映画みたいなシーンに、
フツーに遭遇できるのでしょうか? 

一人でショットバーに飲みに来て、
涙をこぼしてるような女性は、
まあ、ワケありなんでしょうけど、
ちょっとそのワケありの話を
聞いてみたくなりますよね。
どんなカクテルを差し入れしたら、
私に胸の内を明かしてくれるでしょう?

「泣いてるの? 目がまっ赤だよ」
というメッセージを込めて、
レッドアイなんてどうでしょうかね?
それがダメなら、
「君の瞳にカンパリソーダ!」
「君とまた、どこかでマイタイ!」
と、たたみかけてみるかな。
危険を察知して逃げ出そうとする女性に、
「ちょ、ちょっとマティーニ!」
って追い討ちをかけたら、もう確実だな。
警察に通報されるのは。


【びっきいのトリノ五輪ぴっくレポート 5】
どうも、今日も快晴のトリノです。
先日、私はゲイアスロンを見るため、
山あいの町、チェザーナへ
行ってまいりました。
ゲイアスロンをご存じでないという方に
簡単にご説明いたします。
この競技は、“口説き文句”という
銃を装備した選手たちが、
スキー滑走をしながら
審判の心を甘い言葉で撃ち落としていくという、
非常にハードゲイな、いや、ハードなものです。
私が注目したのは異色の選手、
スウェーデン代表ヤバス・ケツカッチン。
彼は日本の文化に造詣が深く、
ヤマジュン先生が生み出した
「ウホッ、いい男!」や「やらないか」
といった名ゼリフを巧みに駆使し、
審判団のハートを次々と撃破して
ダントツトップでゴールイン。
ところが! 
なんと競技終了後に
ドーピングが発覚したため、
失格となってしまったのです。
ケツカッチン選手は、
「オレが飲んだのはユンケルだけだ。
 支えてくれた妻に合わせる顔がない」
という捨てゼリフを残して、
ストックホルムへの帰途に就きました。
ゲイのためなら女房も泣かす。
ケツカッチン選手の生き様に、
男の中の男を見たような思いです。
以上、『浪花恋しぐれ』のメロディが
頭の中で鳴り止まない
びっきいがお伝えしました。