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雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(61」

2020-08-24 10:10:36 | 日記
雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(61」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/171(2020/8/23/日】昨夜の雷雨で今朝は涼しかったが、昼にはまた暑くなった。予想外の天気が続くと「異常気象」と言うのだろうが、それなら「正常気象」がある訳だが、聞いたことはない。


「今年の夏は平年並み」と言われても異常が3年ほども続くと「今年も台風20発、土砂災害10発、床上浸水1万戸あたりか。いつもの夏、正常気象だな」と思うようになるのか。


異常が常態化すると感覚が鈍くなるとか、諦観が身につくようになったりするようで、ベトナム戦争時のサイゴン市民は1日に1、2発のミサイル攻撃には慣れてしまったそうである。(日本人を含めて交通事故に慣れるように・・・)


攻撃で知り合いが亡くなっても少しの時間、泣くだけで、元気を取り戻す。悲しんだり、恐れている余裕はない、明日は我が身で、とにかく生活を維持するのだという、自然の摂理とか本能が働くのだろう。


東京大空襲でさんざ逃げ回った荷風は、一晩で何万もの死者が出ても、手を合わせるとか、悲しむどころではない、自分が今日明日生き延びるだけで精一杯だった。回顧したり死者を慰霊する余裕ができるまでには何年もの歳月が必要なのだ。


ましてや敵味方に分かれて干戈を交えた将兵が、当時を偲び、ともに苦楽を語り合うというのはまさに恩讐の彼方、30年後、40年後、ともに白髪が生える頃になり、「お互いに国のために戦ったのだ」と敬意を表することができる。


歴史は戦争が創る。戦争がなければ国、民族は併呑され、消えていく。それが嫌なら戦争で勝つしかない。負けっぱなしでも最後に勝てばいい。ユダヤ民族は国破れて世界に放浪し、2000年後に国家を再建した。


民族の自覚と結束、愛国心、優れた知性と勇武、第三者の支援・・・建国と国家維持には絶対欠かせない。支那人・漢族にそれはあるか。


何清漣女史の論考「透過數據看中國的糧食安全(数字で見る中国の食糧安全保障)」(看中国2020年8月18日)から。


<今年、中国の主要な穀物生産地の多くが洪水に見舞われたが、中国政府は豊作(!)と発表した。その直後、習近平は「食糧の無駄をなくす」ことを求めたため、中国人は(どうなっているのか)と食糧安全保障について心配し始めた。


10か国以上が中国向け食糧輸出を禁止しているため、中国の一部地域ではかつての配給時代や1960年代の飢饉(毛沢東の大躍進政策の失敗)の悲痛な思い出を呼び起こした。


以下は中国の公式データからのもので、中国の食糧安全保障問題には「差し迫った問題」と「遠い問題」の両方があることを示している。今年の穀物収穫が失敗した場合、政府は必要に応じて特定の種類の供給を制限するだろうが、大飢饉の記憶は政府に対する国民の深刻な不信を呼び覚ますかもしれない。


2014年、中国は世界最大の食糧輸入国となり、その年の政治会議では、中国経済の最優先事項は「国家の食糧安保の確保」と決定した。


中国の食糧自給率は高く、米、小麦の自給率は95%を超えている。穀物には米と小麦だけでなく、大豆、トウモロコシ、ソルガム(緑肥)、オートムギなどのさまざまな穀物がある。また、中国人の食生活には豚肉を中心とした肉があり、豚の飼料は大豆加工品が主だ。


米、小麦は国内で95%は賄えるが、残りの5%とは実に「7000万人分」に相当し、この数を過小評価することはできない。


国連食糧農業機関によって設定された世界の食糧安保基準は、大豆、トウモロコシを含む主要な穀物の「90%の自給率」だ。その基準では中国の食糧自給率は約82.3%、つまり食糧ギャップは17.7ポイントであり、国連の食糧安保基準を満たしていない。「世界の食糧安保指標」のランキングでは、中国は113か国中40位だ。


今年のコロナウィルス大流行後、12か国以上が食品の対中輸出を禁止した。中国当局は米、小麦の自給率が95%であることを強調したが、世界の食糧安保基準で測ると、中国の食糧不足は「2億5200万人分」に当たる。


習近平は「中国人は自分の手で丼を運ばなければならず、自身の食べ物を確保しなければならない」と指示したが、実施は容易ではない>


「中国は113か国中40位」というのは、英エコノミスト誌の調査部門による世界113カ国を対象にした「食糧安保ランキング2019年」によるが、


1位シンガポール、2位アイルランド、3位米国、4位スイス、5位フィンランド、同5位ノルウェー、7位スウェーデン、8位カナダ、9位オランダ、10位オーストリア。


日本は21位で中共より上位だが、せめてトップ10入りを目指すべきではないか。古人曰く「腹が減っては戦はできぬ」、日本は大丈夫なのか。


日本農業新聞2020年8月6日「食料自給38% 微増 小麦増収、目標とは隔たり 2019年度」から。


<農水省は5日、2019年度の食料自給率がカロリーベースで38%となったと公表した。過去最低に落ち込んだ前年度の37%から1ポイント上がり、08年度以来、11年ぶりの上昇となった。小麦の収量向上が貢献した。米の消費減退が響いて上昇は小幅で、30年度までに45%とする目標との隔たりは埋まっていない。


自給率は、国内の食料消費を国内の食料生産で、どの程度賄えるかを示す指標。過去最低水準の18年度から上向いた形だが、小数点以下を含めた自給率は37.82%。前年度は37.42%で、上昇は0.4ポイントにとどまった。


生産額ベースの自給率は66%で、前年度と同じ過去2番目に低い水準となった。野菜の増収に伴う価格下落が響いた。


食料の潜在的な生産能力を表す「食料自給力」の指標のうち、米や小麦中心に作付けした場合の1人1日当たりの供給可能熱量は1754キロカロリー。前年度より27キロカロリー増えたが、1人1日当たりの推定エネルギー必要量2168キロカロリーは下回る>


輸入が途絶えたら日本は「一億火の玉」どころか「一億低血糖」、息も絶え絶え! 毛沢東みたいに「ぶらぶら、ゴロゴロ、無為徒食の輩を農村へ下放しろ」と言いたくなるなあ。


私? 腰痛であきまへん、ただの口舌の徒やさかい、堪忍や・・・ソイレントグリーンになって報国というのは、もうこれはカルト。大躍進政策の飢餓地獄だ。


中共の軍事覇権への動きとコロナ対応もあって、日本は食糧安保の強化を進める方針だという。日本農業新聞2020年6月27日「政府、食料安保を強化 コロナ対応 国産切り替え推進」から。


<政府は26日、農林水産業・地域の活力創造本部(議長=安倍首相)を開き、新型コロナウイルスによる食料供給リスクの高まりを踏まえ、農林水産政策の展開方向として「食料安全保障の強化」を打ち出した。外国産から国産品への原料切り替えなどによる国内生産基盤の強化、国民理解の醸成を進める。


安倍首相は「食料の安定供給は政府が果たすべき最も重要な責務。国内の生産基盤を強化し、食料自給率や自給力の向上を図ることが必要」だとし、関連政策の見直しを関係閣僚に指示した>


言うは易く行うは難し。人材確保・養成、生産・保管のインフラ整備、過疎地・地方の再生など一朝一夕にはできないが、皇国の興廃、この一戦にありの覚悟で進めなければならない。


今年は「暴支膺懲」元年だ。日本国民は、空前絶後の包囲網で“戦狼狂気”習近平一派を殲滅し、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去し、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、 平和のうちに生存する権利を有することを確認すべし。


恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、 平和を愛する諸国民の公正と信義を裏切る中共の武力による世界制覇の圧力を断固として阻止して、われらの安全と生存を保持しようと決意したのだ。


われらは、いづれの国家も、自国の利益のみに専念して他国を脅かしてはならないのであつて、この国際政治道徳の法則は、 普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務である。


日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


同志諸君! 美辞麗句は後進に任せよう、要は「中共殲滅、支那解放!」だ。命惜しむな、名こそ惜しめ、敵は北京にあり、包囲殲滅せよ!



雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(60」

2020-08-23 09:02:46 | 日記
雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(60」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/170(2020/8/22/土】出版界の寵児か異端児か、見城徹著「読書という荒野」読了。感想の第一は「見城は、突破者の心揺さぶられる生き方、死に方にとてつもなく同情、感動、共鳴する。その人が何をなしたかは別の話、という感じ」。


リングで燃え尽き、真っ白な灰になった「あしたのジョー」みたいな凄絶な生と死・・・それに感動して、自らもそう生きたい、死にたい、と見城徹は決意しているようだ。


彼そのものが Ken “Joe”Tohru だな。実際、彼はボクサーを目指してトレーニングをしているのだろう、同著の表紙は彼のファイティングポーズだ。リングで、無謀にも、壮絶な打ち合いをし、そして灰になる・・・勝ち負けは二の次ぎ、三の次、のよう。


ボクサーを主人公にした「太陽の季節」で文壇エスタブリッシュの度肝を抜き作家デビューした石原慎太郎、「キンシャサの奇跡」で世界を震わせたモハメッド・アリ・・・ボクシングは1950年生まれの見城(小生は1951年早生まれだから同学年)にとって、それは凄絶、壮絶な、男の、身近な、ひとつの生き方だった。


三島由紀夫の決起と自裁に感動し、日本赤軍の無差別テロにも感動する・・・思想は問わない、凄絶、壮絶な生き方、死に方こそが「男の道」「俺の道」というのが見城の価値観なのだ。


見城は出版界の常識、良識を覆す、度肝を抜くような奇想天外の編集者(廣済堂出版→角川→自立して幻冬舎設立)だったが、吶喊経験のない“新左翼挫折派”であることに負い目を感じ、それが仕事という戦場での「度肝を抜く」熱情、猛進になったのだろう。


小生は編集者兼記者・コピーライターで、「好きな仕事をして食えればいい」と、銭勘定や経営にはほとんど興味がなかった。楽な仕事ではなかったが、クライアントや読者が「いいね」と評価してくれれば「また頑張ろう」と喜ぶ「ほとんど趣味の世界」に満足していた。


大体、人(初対面の取材相手)に会うのが好きではないし、会話が苦手だ。取材は会話と違って、話を聞く、話させるのが大事だから、会話が下手でも、話を引き出し、相手の言いたい内容・核心を(上手く脚色して)書くことを心掛けた。


「自分は言った覚えはないけれど、一番言いたいことを伝えてくれた」と取材相手から喜ばれる記事。正道とかリアルではないかもしれないが、カメラマンだって被写体が一番輝くようにライティングする、フィルターを付ける、背景に洗濯物があれば避ける。まあ、そういう世界。


見城は惚れた作家と「毒を食らわば皿まで」、素っ裸で、命懸けで、とことん交わる編集者だったし、今もそうだろう。


編集という仕事は、辞書、学術書など、着手から何年、何十年もかかり、初版3000部を売り切るのに3年もかかったというような実に地味な仕事から、タレント本のようにたちまちベストセラーで何十万部、という派手な仕事もある。


編集者は元々が「文字にかかわる仕事をしたい」、縁の下でも「置かれた場所でそれなりに咲こう」という人が多い。才能と度胸と体力、それに「し損なった既成秩序への吶喊」がシャッフルされ、見城は文学という戦場で大将を補佐する名参謀というか、相棒、同志、時には先達、兄貴、ワルとして二人三脚で荒野を駆けずり回ったのだ。血だらけ、怪我だらけになって・・・


今の70歳前後は、団塊世代からちょっと遅れてきた、貧しさや就職難を知らない世代だ。1964年の東京五輪、ビートルズ、高度成長・・・遊ぶ余裕や、人生の選択肢があった。その分、「堅気はこう生きるべきだ」といった規範が大いに緩んで、「好きにしたらいい、ただ、それは自己責任でどうぞ」という空気が顕著になり始めた時代でもあった。


社会の規範とか人間同士のつながり、絆がどんどん緩んで、親子も夫婦も「個」にバラバラに分断されていくような「溶解の時代」・・・コロナ禍後の世の中はそれがさらに進むだろう。


それからのことは「舞台下手へ去る」小生には分からない。夏彦翁曰く「なったらなった、ならぬ昔には戻らない」。先が見えない、視界不良の時代・・・ボーっとしていると暗礁に乗り上げて船体真っ二つ、とか。


未来のビジョンを総合的に描いて、国民や世界に提示する動きがないようだが、それは多分、悲観的になるからなのか。それなら早めに公表し、対策を講じるのが筋だが、今さら公表するとパニックになりかねないのか。百家争鳴の議論が必要ではないか。


「朝雲」8/20「時の焦点 多くない米の『同盟国』」から。


<中国が相次いで打ち出した香港への「強権」政策に対し、米国はいくつかの制裁措置で対抗しているが、そこに米国の「同盟国」はほとんどいない。


例えば、西欧で最も強力でEUの輪番制議長国になったドイツ。メルケル首相は同問題で、中国政府と「対話と話し合いを続ける」と述べるにとどまっている。


香港問題のほか、新型コロナウイルスの隠蔽、国内少数民族の扱い、台湾への軍事的威嚇など、ドイツが中共一党支配という事実の重大さを軽視している印象だが、実際は最大の貿易相手国による「報復」への恐怖だろう。


中国における著しい人権侵害の実態に目を向けない有力政治家は同首相だけではない。中国政府は合意を尊重する公正な交渉相手と信じているふりをする政治家は他にも多数いる。


6月末にスイスのジュネーブで開かれた国連人権理事会では、「香港国家安全維持法」の施行を27カ国が批判。一方、支持した53カ国の中にスペインがいた。


スペインの裁判所が2013年、中国の江沢民元国家主席や李鵬元首相らに、在任中にチベットでの虐殺に関与した容疑で逮捕状を出したことがある。数日後、中国外務省は「両国関係を害する」ことはしないようスペインに警告。スペイン政府は、同国国債の5分の1を保有し、有力な輸出先でもある中国の報復を恐れ、管轄権を制限する改革を直ちに実施した。


スペインのケースは比較的オープンだったから分かりやすい。その他の国の場合も、あれこれレトリックを駆使はするが、結局は「経済的報復」への恐怖だ。(カナダ、ニュージーランドも腰が引けた)


英国のジョンソン首相は、香港市民に英国市民権を付与する方策を提案するなど、極めて強硬な対中姿勢を示してきた。でも同時に「ある問題では厳しく対処するが、関与政策も継続していく」と曖昧なメッセージも発信する。


こうした「外交性」はまあ理解できる。特に、国内総生産(GDP)の大きな伸びや外交関係の安定が危機にさらされている時、経済大国・中国を公然と非難するのは容易ではない。


いずれにしろ、米国にとって対中問題で信頼できる「同盟国」は多くない。台湾、インド、イスラエルは貴重な例外で、事実上、米国だけである。(草野徹、外交評論家)>


「元さま命」、カネの力は偉大なり! 「野暮は言いっこなしだぜ、正義でメシが食えるか? うぶな小娘じゃあるまいし・・・好きヨ好きヨも芸のうち、別れる切れるはしゃぶりつくしてからの話よ、のう」


リアルは見ちゃダメ!の世界、ゆすりたかりも芸のうち、知らない振りをするのも大人の知恵ってか。最近の医者は「死ぬ権利? 冗談じゃねえよ、カネヅルに勝手に死なれたら困るんだよ、しゃぶり尽くすまでは患者の命は俺のもの」、エゲツナイないなあ、負けそう。


日本はどうするのか、「日本と印豪がサプライチェーン強化を模索、中国に対抗――関係者」(Bloomberg 2020年8月22日)から。


<日本とインド、オーストラリアは中国の支配力に対抗するため、より強力なサプライチェーン構築を模索している。日印の関係者が明らかにした。


内部の議論をメディアに話す権限がないとして匿名を要請した関係者によると、3カ国は「サプライチェーン・レジリエンス・イニシアチブ(SCRI)」の構築を協議している。現在は実務レベルでの協議だが、日本はある時点でより高いレベルでの協議に引き上げたい考えだと、日本の関係者は語った。


インド政府はこの計画について検討を進めており、参加の是非を近く決定する意向だと、関係者の数人が述べた。オーストラリア政府関係者はこの協議について確認を控えた>


サプライチェーンは「原料調達、製造、物流、販売といった一連の流れ」、レジリエンスは「困難で脅威を与える状況にもかかわらず上手く適応する過程や能力」、イニシアチブは「
主導、唱導」。


要は「中共の脅威に屈しない戦略戦術を日印豪で研究する」ということで、上手く合意できれば米英加台乳・アジア諸国とも手を結び、対中包囲網を作ろうということ。備えあれば患いなし、大いに結構だ。上手くいけば欧州などの対中姿勢も変わるだろう。


中共の8月の恒例イベント「北戴河会議」は、首席経験者など重鎮が参加する非公開の会議。今年は習近平が吊るし上げを嫌って開催を渋ったので見送られそうという報道もあったが、押し切られて開催された。


法輪功系の「看中国」2020年8月22日から。


<今年の北戴河会議は、党内闘争が激しく、習近平が包囲され、李克強が習近平に取って代わろうとしたようだ。(詳細は不明だが)習近平は強く批判されたに違いない。習近平は8月18日の洪水の後に(被害の小さい)安徽省に現れ、李克強は最も被害の大きかった重慶に現れ、北戴河会議後の最初の「衝突」と見なされた。


北戴河会議の前には、今年の会議の雰囲気は間違いなく荒れると見られていた。習近平は内外から攻撃されており、古参の長老たちがアメリカの使節たちと会って、中米関係などの問題について話し合ったと噂されていた。


また、李克強の頻繁な活動が最近、長老たちの黙認を受けたとの報道もある。李克強の政策は習近平と対立することが多く、党内には習近平の後継者に李克強を推す声が出ている。習近平を(名誉職の)国家元首にし、軍事委員会委員長の職も外す案も出ている。


北戴河の会談は対立が目立ったという。中米関係、香港問題、経済発展などの主要問題について、習近平と長老との間に大きな違いがあり、習近平はすべての派閥に包囲されたようだ>


「我に正義、彼にも正義」で戦争になり、やがて「勝者は正義、敗者は悪」ということになる。負けると酷い目に遭うからどうしても勝たなければならない。巨漢と戦うのなら熱戦より冷戦がいい。頑強な包囲網で巨漢が徐々に弱っていくようにする。


旨いものの味を知って肥満気味の漢族は文革時代のような粗食、エサには耐えられない。少なくとも習近平を排除し、緩やかに普通の国に転換していくのではないか。まあ、小生の勝手な期待だが、どうなるのやら・・・頭のいい方に教えてもらいたいものだ。



雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(59」

2020-08-22 07:43:06 | 日記
雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(59」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/169(2020/8/21/金】早朝から凄まじい日射し、コロナ+熱中症で老人はバタバタ倒れそうだ。地域の防災拡声器は「光化学スモッグ発生、外出は控えろ」と注意喚起している。


多摩川べりでは若い男がパンツ一丁で日光浴、まるで魚の干物を作っているみたい。哀しからずや 肌を焼く君・・・真っ黒になるといいことがあるのかなあ。それを見ながらチャリ散歩しているチョンマゲヂヂイ・・・小生も異常だが、多動児だから遊弋しないと死んじゃうので・・・


半ズボンだけで自転車を駆ったりジョギングする男は結構いる。日光浴=健康という信者だろうが、マゾ、自虐趣味のように恍惚しているような、ふらふら、へろへろ、汗だらだらで歩く人も見かける。行旅死亡人になりそう。


かっこいい黒のウェアを着たサイクリストも多いが、最近はサドルの後ろに赤の点滅ランプをつけるのが流行っているようで、まるで「令和版ホタル族」、笑っちゃう。


<夜、光りながら飛んでいるゲンジホタルはほとんどがオスです。メスは草や木の葉にじっととまって、小さな光を出しています。光り方には、プロポーズのための光、刺激された時の光、敵を驚かせるための光の3種類あると言われています。


ホタルが近くにいて光らない場合、軽く息を吹きかけてみてください、刺激されて光ります>(キヤノンサイエンスラボ・キッズ)


習近平・中共に西風の風が強く当たり始めた。彼らは赤く光るか、光らないか、光ってもやがて消えるか・・・


安田一悟(やすだ いちご、1949年- )氏はユニークなキャラだ。「岡山県出身の著述家。京都産業大学中国語科卒業。『幸福の科学』に設立時から参加していた古参の信者、同教団の教義などとノストラダムス予言を関連付けた解釈書を執筆」(したらしい)。


この世代は全共闘世代と重なり、毛沢東の文化大革命に影響されて「日本マルクス・レーニン主義者同盟」(ML同盟)あたりに巣くっていた人が少なからずいる。「われらの内なる差別 日本文化大革命の戦略問題」を書いた津村喬(たかし)を始め、病膏肓、人民帽をかぶる人も多かった。


安田氏は中国語科専攻なら「文革の夢」を見たのかもしれない。挫折し、除染し、反共に転じた若者の一人だったのかどうかは分からないが、「共産主義を学び、激しく憎悪している」しっかりした論客であることは確かだ。氏の2019/11/12 の論考から。


<米中貿易戦争で、「中国がアメリカの農産物を大量に購入する代わりに、関税を引き下げるという段階的な一部合意が成立するのではないか?」と言うことで、株価が上がり始めた。しかし一部合意がなされたところで米中貿易戦争が終わるわけではない。


むしろ香港やウィグルの人権問題が起こっているし、5Gなどのハイテク覇権戦争は拡大していて、長期戦の様相を示している。


習近平主席は、2018年11月から「自力更生論」や「持久戦論」や「新長征論」を打ち出している。長期戦に耐えて、相手を揺さぶり、最後には勝つという戦略で、これらはすべて毛沢東の「人民戦争論」の焼き直しである。


習近平は、トウ小平の「改革開放」による経済路線を捨てて、毛沢東の「先軍政治」の強硬路線に回帰しようとしている。10月1日の中国建国70周年記念日の軍事パレードの誇示は、その現れでもあろう。


「長征」とは、毛沢東の紅軍が、国民党軍の掃討から逃れて、江西省の井崗山を発って約15万の紅軍を率い、陝西省の延安に辿り着く逃避行のことである。


その間に国民党軍が日本軍と戦争し始めたおかげで、紅軍が漁夫の利を得て、国民党軍に勝って建国できたのである。


この長征の教訓を生かして、時間稼ぎをしながら、トランプが2020年の大統領選で落選するのを待とうとしているのだ。


毛沢東が建国した中華人民共和国で、数百万人が粛清され、58年からの大躍進政策の失敗で、約3000万人が餓死し、66年からの文化大革命によって約2000万人が反革命分子として粛清された。


76年の毛沢東の死後、トウ小平は復権し、「毛沢東のような独裁者が再び現れないようにするために」82年に「憲法改正」して、国家主席を任期制とした。


だが習近平が国家主席になると、2018年3月に再び「憲法改正」して国家主席の任期を撤廃、毛沢東のような終身の独裁者になってしまった。


習近平を「偉大な領袖」「英明な領袖」「習近平思想は我々の灯台だ。進むべき道を指し示す北斗星だ」と、神格化を図るのは中国共産党の勝手だが、「世界の人民に愛されている」とは言い難い。むしろ恐れられていると言ったほうが正確である。


果たして習近平は、その毛沢東戦略で、トランプ政権との覇権戦争に勝つことができるであろうか? それは、はなはだ疑問である。戦略家のルトワックが指摘しているように、中国は、自滅への道を突き進んでいるようだ>


1980年頃、トウ小平の改革開放で中共は外国人旅行者の誘致をスタートした。外貨を稼ぐためだが、「受入れ態勢がないから」という理由で旅行先は北京、上海、広州、南京、杭州、桂林、蘇州、昆明、ウルムチあたりと三峡クルーズ寄港地に限られ、それらは「開放都市」と呼ばれていた。


当初はガイド付きの団体旅行、パッケージツアーのみで、個人で勝手に旅行することはできなかった。見せたくない場所が多かったのだ。開放都市でも大人は男女ともに人民服だったが、田舎の農民はずいぶん貧相な恰好、貧しい生活ではなかったか。


今でも中共にとって見せたくない、不都合なところ、例えばチベット、新疆ウイグル自治区、内モンゴルなどは許可制で、つまり高額なカネを払い、中共にとって不都合なことは公表しないという約束をし、中共の監視員同行ならOKという地域はゴマンとあるだろう。


つまり日本や世界の報道機関が取材できない場所だらけというのが中共で、習近平とその一派が君臨する限り、開放都市はどんどん少なくなるだろう。習近平にとっては改革開放以前、毛沢東時代の世界に屹立する異形の「中共独裁帝国」への先祖返り、そして毛沢東もできなかった世界制覇が「夢」なのだ。


習の夢 世界の悪夢 やなこった 早めの駆除で 被害最小


論語「堯曰第二十」にこうある。「堯曰 咨爾舜 天之暦數在爾躬 允執其中 四海困窮 天禄永終」


<堯(ぎょう)曰く、咨(ああ)爾(なんじ)舜(しゅん)、天の暦数、爾の躬みに在り。允(まこと)に其(そ)の中(ちゅう)を執れ。四海困窮せば、天禄永く終わらんと>


堯帝が天子の位を舜帝に譲られたとき、言われた。「ああ、汝、舜よ。天命いまや汝の身に下って、ここに汝に帝位をゆずる。よく中道をふんで政を行なえ。もし天下万民を困窮せしめることがあれば、天の恵みは永久に汝の身を去るであろう」(下村湖人「現代訳論語」)


為政者は「中道たれ、天下万民を泣かすな」ということ。毛沢東は独裁統治に不都合だから批林批孔キャンペーンで孔子「論語」を追放し、習近平は「毛語録読みの論語知らず」だから為政者の「初めの一歩」さえ知らない。


古人曰く「なせばなる、なさねばならぬ何事も、ならぬは人のなさぬなりけり」。14億もの民がいても憂国の志士は「永遠のゼロ」か。それでは永遠に軽侮されるだけ、それでいいのですかと問いたい。



雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(58」

2020-08-21 06:04:40 | 日記
雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(58」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/168(2020/8/20/木】早朝は涼しかったので、2週間ぶりにクーラーを止めて窓を開け放ったが、6時半には咬みつくような日射し、いやはや、恐れ入り谷の鬼子母神。夏子、カンニンや、燃え過ぎ・・・


春夏秋冬があるのはいいものだ。四季の概念は支那(隋、唐の後の宋=960~1279年)由来だそうで、日本は平安時代。“支那大学”卒みたいな紫式部、清少納言らが「あら、素敵、おしゃれ!」と「四季」に飛びつき、大いに普及させたに違いない。


その過程で、梅雨、初夏、盛夏、晩夏、初秋、晩秋、厳冬などの表現も生まれ、これらが日本人の繊細なメンタリティを育てていったのだろう。


四季がはっきりしている国はあまりない。欧州、支那、日本、北米、豪州、南アという、赤道と極地の間の中緯度あたりのようだ。


ロシア(サンクトペテルブルグ)はウンザリするほどの長い冬(晴れれば美しい銀世界)と、短くて汚い雪解けの春(グチャグチャ)、短い夏(暑くても25度)、黄金色の美しい短い秋が特徴とか。


トルストイ、ドストエフスキー、ソルジェニーツィンなどを読むと陰陰滅滅な印象を受けるが、引き籠りせざるを得ない長い冬がロシア文学に影響したのだろう。


一方で欧州、支那、日本、北米は明るいものから暗いものまで多彩な文学を生み出している。気候は国民性、民族性に大きな影響を与えると言えそうだ。


共産主義独裁国家はソ連製で、中共はスターリンが創って毛沢東が育てた独裁国家だ。モスクワも北京も長い冬で、人間自体も陰性になるのか、油断がならない感じ。共産主義独裁下では本心を明かすと刑務所行きになったりするから、普段は顔の表情まで硬直し、あるいは演じているように見える。


袴田茂樹・青学/新潟県立大学名誉教授の「繰り返す歴史、露認識は甚だ迂闊」(産経「正論」2020.8.19)はとても勉強になった。


<1967年から、ブレジネフ時代のソ連の大学院に5年留学した。ソ連は共産党独裁の国家主義の権化のような国だった。社会主義国は何(いず)れも、国家や国境は絶対的で、ベルリンの壁が示すように密出入国は警備隊に殺されても当然の行為だった。この超国家主義には強烈なカルチャーショックを受けた。


しかし暫くソ連生活を経験する中で、社会の全く別の側面も見えてきた。ソ連社会は共産党に管理し尽くされた社会の正反対で、国民は「法とか規則は潜(くぐ)り抜けて生きるのが生活の知恵」と心得て、よく言えば「自由」、有体(ありてい)に言えば勝手放題の生き方をしていた。


ソ連国民は勝手放題だからこそ過剰な統制が必要で、だから庶民はそれを潜るという悪循環社会だった。露人が法や規則を潜るのは、帝政時代、ソ連時代も今日も変わらない。


90年前後、冷戦が終焉し、ソ連邦や社会主義陣営も崩壊した。当時は「グローバル主義」全盛の時代で、EUでは「自由と民主主義が今後は世界に広がり、安全保障の脅威はなくなり、21世紀には国民国家とか国家主権、国境、領土そして外交なども博物館行きとなる。ロシアや中国は帝国主義の野心を放棄した」との理想論が一般化した。


しかし現実は、南シナ海、東シナ海そしてEUそのものが、理想とは正反対の方向に向かっているのは説明不要だろう。国家、国境、領海はよりリアルになってきた。


多くの日本人が露について理解していないことがある。それは、プーチン大統領も典型的な露人として、「国際法とか条約などは潜り抜けるのが、また利用できる時には最大限利用するのが政治の知恵」と心得ていることだ。「平和条約交渉」の疑似餌は利用できる場合は最大限利用する。


しかし、2島といえど返還の意図は全くない。経済協力や善隣条約などで信頼関係を深めれば露が譲歩すると考えるのは、あまりにもナイーブだ。日本政府は敗戦直前に、スターリンに甘い幻想を抱き、日米和平の仲介を依頼しようとした。当時の東郷茂徳外相が後に「ソ連側の意図を想像し得なかったのは甚だ迂闊だった」と手記で述べたのを想起させる。戦後75年、歴史は繰り返す>


共産主義独裁下の国民は、表の顔・言葉と、裏の顔・本心が全く違う、自分の利益(出世、カネ)が最優先、平気で騙す、裏切る、嘘をつく・・・そうしなければ生きていけない社会なのだ。日本も世界も、最低限、これくらいは知っておくべきだが、知りたくない人が多過ぎて(人間は理ではなく目先の利で動く)・・・


ゴルバチョフ(最後のソ連大統領)は2010年にTV番組に出演してこう回顧している。


<ソ連共産党の書記長が3人、相次いで亡くなっていました。社会にはただもう不満が鬱積していました。年老いた病身の幹部たち。彼らの多くは、幹部になったときにすでに病気でした。


私が書記長になったとき、共産党中央委員会には、健康な人はもうほとんどいませんでした。国をこんな状態に放置しておくことはできない、と私は思いました。


ソ連では、大事なことは何でも台所で起きるのです。つまり、親しい同士が集まって、こっそりと本音で語り合ったのですね。


人々は不満でした。巨大なポテンシャルを秘めた国が、ごく簡単な問題を解決できないでいる。歯磨き粉、石鹸、トイレットペーパーなんかを作るのが問題だなんて?


当時、女性のストッキングの品薄に関する問題を解決するために、イワン・ワシリエヴィチ・カピトーノフ(ソ連の政治家で、中央委員会書記などを務めた)が率いる委員会ができたのです! こんなこと想像できますか?


つまり、ソ連のシステムは実際には機能していませんでした。個々人が意思決定のプロセスから外されていたために、機能しなかったのです。


もちろん私は、すべての人が中央委員会に入るべきだったなどと言っているわけではありません。人々は、発言する可能性を持たねばならず、グラスノスチ(情報公開)が必要だと言っているのです。


しかし、この国では誰かが辛辣な小話(アネクドート)を口にしただけで、どこかへ「再教育」に送られる。それも長い間だ。こんな国にグラスノスチはあり得ません。


人々はもうこんな生活は御免だと思っていました。この国民は教育があるのですからね。そして、あのフレーズが生まれました。「これ以上、こんな風に生きていくことはできない」。国は、自由の欠如で息が詰まりそうでした>(ロシア・ビヨンド2020年8月19日)


ソ連国民は「法とか規則は潜(くぐ)り抜けて生きるのが生活の知恵」と心得て耐えてきたが、遂にモノ不足には耐えられなかった。中共の人民は「上に政策あれば下に対策あり」「カネを稼いで好きに暮らせればいい」と自由、民主、法治、人権は別世界のことととやかくは言わなかった。


ところが、このところの中共の事情はずいぶん違ってきた。米国による経済制裁、武漢ウイルス、インドとの衝突などに続いて、長期の大雨による洪水被害は甚大で、虫害もあって食糧事情は悪化しそうだ。習近平は「贅沢は敵だ」と人民の胃袋に手を突っ込み始めた。


イザという時に彼に逆らう敵を叩く軍の統帥権をめぐって、反習勢力が「中共中央=習近平一派(憲法の上に君臨)ではなく、現場の行政府に移管すべきだ」と言い始めたようである。


習近平一派は「敵対勢力は『軍の非党化、非政治化』と『軍隊の国家化』を大々的に宣伝しており、軍隊を党から分離させようとしている」と恫喝し、とりあえず反習勢力を抑え込んだようだ(国営新華社通信電子版8/14「なぜ人民軍隊に対する党の絶対的な指導制度を揺るがしてはならないのか」エポックタイムスから)


宮崎正弘氏曰く「中国王朝が交代する前には、大災害と民衆の反乱が必ず起こる。水害、干ばつ、地震、蝗害(イナゴの害)などで、疫病や飢饉が蔓延し、死者が大量発生する。おびただしい流民の群れに、盗賊、強盗団、流賊が出現し、軍閥を形成する。


この機会に便乗した外国軍が侵入してきたり、軍事クーデターが起こりやすい。こうしたパターンが繰り返されてきたのが中国の歴史である」(zakzak 2014/3/26)


内憂を外患に転嫁することで国民の結束を図るのは昔からよくある戦略だ。FDRルーズベルトは日本を挑発し、最初の一発を撃たせることで米国を世界大戦に導き、世界覇権を成功させた。


毛沢東は「核戦争で人口が半分になってもいい、まだ3億もいる、大体我が国は人口が多過ぎる」と豪語した。


毛に心酔している習近平も「半分になってもまだ7億もいる。米国はニューヨークとロスを失うことに耐えられまい、核戦争になれば俺の勝ち、世界制覇だ」と思っているから、対米戦争を恐れていない。


今、習近平が一番恐れているのは人民の巨大な反乱である。反中包囲網、経済封鎖は反乱、内戦、自滅を促すだろう。今は千載一遇の機会だ。倒しますか、それとも倒されますか? プーチンを抱き込む方策を考えておくべきだ。



雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(57」

2020-08-20 06:30:20 | 日記
雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(57」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/167(2020/8/19/水】日射しは強烈だが、お盆過ぎになると空気が何やら秋めいてきた。早朝や木陰はそこそこ爽やかで、川沿いの緑のトンネルのようなところをチャリ散歩すると軽井沢の気分、エドゥアール・マネの「草上の昼食」みたいな光景があっても「あ、すみません、通ります」、違和感がない。


「あの女、随分太ってたなあ、何食ってるんだ?」


多くのものが自然に溶け込んでいる感じ。自然との一体感とか・・・心が落ち着く。


緑いっぱいの石垣の堀をきらきら、くねくね流れる水・・・チマチマした美しい景色に感動するのは、やはり日本人だからかもしれない。荒々しいとか、豪快とか、スケールの大きな景色は日本にはなさそうで、日本の風土の穏やかさが、美しいもの、可愛らしいもの、儚いものを好ましく思う国民性を育んでいったのだろう。


荷風は“おフランス”を憧憬したが、その比較で東京を侮蔑しながらも銀座、浅草界隈が大好きだった。フランスには二度と行かなかったが、銀座、浅草は毎日行かないと息も絶え絶えの様子。醜女(しこめ)の深情けとか、薄汚い陋巷に素朴な情愛、儚い美を見つけた時の感動が何よりも荷風を感動させた。


小生がシドニーで一番感動したのは、オフィス街の昼下がり、OLが裸足で道路を歩いているのを発見した時だった。飾らない、のびのびした、おおらかな国民性・・・当時は中国系やアジア系の移民が目立ち、ナンカナーという気がしたのだが、この「裸足のOL」を見て、「きっと豪州の国民はおおらか、寛大なのだろうなあ」と思ったものである。


小生がせっせと人通りの少ない裏道を散策するのも、感動や美を発見して、ひと時の慰謝を得るためである(荷風っぽい表現)。いいなあ、美しいなあ、いい国だなあ、と思うのは実に爽快だ。


豪州人は今、ようやく老獪な中共の「国盗り物語」に気づき、それまで中共の善意だと思っていたことが「静かなる侵略」だった、裏切られたと警戒を強めるようになった。大英帝国の勇猛果敢なジョンブルの「武」の魂が今、よみがえってきたよう。


先の大戦で日本軍は特殊潜航艇でシドニー湾も攻撃したが、小生が同地を訪ねた際にこの攻撃で散華した日本兵の勇気を讃える展示会を見る機会があった。豪州は、戦時にあっては敵、平時にあっては友、という「尚武」の心を弁えた国なのだ。


中共の脅威に直面している我々は、勇猛果敢な諸国と連携し、中共包囲の長城作戦を進める秋(とき)である。


東洋の 平和を乱す 支那赤匪 撃ちてし止まむ 大和魂


我ながらなかなかいい歌だと思うが、現実は、


老いたれど 銃後は嫌だ 前線へ 我を助けよ 腰痛ベルト


覇気あれど 足手まといに なりそうで 靖国行きは 夢のまた夢


死してなお 護国の鬼と なりたくも 気力ばかりで ただ焦るのみ


ああ、戦死は老人の夢のまた夢、勝ち戦での戦死なんて奇跡に近いだろう。せめて最後は立派にご奉公したいと思っても、「まあまあ、ヂイサン、その気は良し、されど歩くのがやっと、走れもしないでしょ、留守を預かってくれるだけでいいからね、そこがね、ヂイサンの戦場だよ」と諭されたり。


遅れてきた老人、か。笑うべし、悲しむべし・・・舌戦で後方支援するしかないようだ、置かれた場所で咲きませう。嗚呼


【措置入院 精神病棟の日々(189)2017/1/28】産経抄が桂内閣を糾弾した尾崎行雄の言葉を紹介している。「彼らは玉座をもって胸壁となし、詔勅をもって弾丸に代えて政敵を倒さんとするもの」、安倍総理が26日の国会でそれを引用したという。


民進党は韓流そっくりに陛下のお言葉を引用して「十分忖度、しっかり忖度」などと言っているそうだ。韓国の忖度政治は見るも無残な自壊中だ。民進党も同じ道を辿るだろう。


「外国人労働者 初の100万人 技術者など増加」。総人口の1%未満だが、これは労働ビザの滞在者だろう。不法労働者を含めると2%、250万人ほどは外国人労働者のようである。


囚人の20%は外国人で、国籍別のトップは中国人、さすがに「偉大なる民族」だ。


中華圏では27~2月2日まで春節。旅行先はタイや日本が人気だという。タイは仏教を信奉する穏やかな国柄であり、戦中も日泰は同盟していた。タイに惹かれる日本人も多く、先輩は無償でタイの魅力をアピールしていた。小生もタイのプロモーションビデオを創ったっけ。


4月からタバコが30円値上げされ、300円で買えるのは貧困層向けのゴールデンバットだけになった。JTは事実上今でも国営企業だから独占商売、競争がほとんどない実にオイシイ職場だ。愛煙家は肩身の狭いを思いをし、JTはのびのびと仕事をしている。人気の就職先だろう。


病院のある丹沢山系南の一帯は葉タバコ農家が多く、収穫期には手がべとべとになったというが、リスクの少ない換金作物なので農家はずいぶん潤ったそうだ。「今日も元気だ、タバコがうまい」の時代はすっかり終わってしまった。世界のタバコメーカーは後進国市場に活路を見出しているようだ。


16世紀以降、新大陸から万能薬として欧州、アジアにもたらされ、珍重されたタバコは、今、諸悪の根源として駆逐されつつある。随分だなあ、と思うが、まあ世の中、こんなものか。


13:00、カミサン来、会計、薬受領、医師、ケースワーカー、ナースからアドバイスを受け、15:00病院発。車内では途切れることなくアーダコーダ言うので、「脳ミソが回復していないから、今は考えられない」と言ったら静かにしてくれた。


16:10、帰宅。3か月ぶりで、まるで他人の家みたい。小生の隔離室になった3Fの15畳間はきれいに片付いており、PCは使えるようになっていた。
・・・


読者諸兄、この「措置入院 精神病棟の日々」シリーズは、第一章が「病棟編」、第二章が「政治編」で、これは本号でようやくお仕舞。第三章は「読書編」を予定していましたが、世の中が「天下動乱」の雲行きなので、暫く休筆します。


「中共崩壊へのシナリオ」はこれからも連載します。ご参考になれば幸甚です。