雀庵の「諜報活動/インテリジェンスと日本(16」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/287(2021/4/22/木】春になってから躁状態的にアレもコレもとハシャギまくって庭もそこそこ見られるようになったが、一方で「もうすぐ梅雨か、嫌だな」と思うようになったのは鬱への移行期のようである。「梅雨を楽しく快適に過ごす」なんていう本を出したら当たりそうだ。
ブルーになりそうなときは「テンカコッカ、テンカコッカ」と唱えるようにしたが、これは結構効く。商標登録して、テンカコッカ教、テンカコッカ杯のイベントなどで、迷える人々に元気を喚起してもらう。「鬱・・・君、それは私事、局中法度だろう、天下国家のために何ができるのか、それを考え実行するのがテンカコッカ教徒の務めではないか、さあ、お題目を! テンカコッカ、テンカコッカ、ヨイヨイヨイヨイ!」
目の前に目標がある、と人間は元気になるのではないか。好奇心。散歩にしても「この先はどうなっているのか」という荷風的な探求心とか好き心。脳ミソと体を適度に刺激する、「能動的思考・行動」というのは劣化を結構抑制はする。主婦が亭主より長生きするのはそういうことではないか。どーなんだろう?・・・と、まあ、そんな風に考えるのもいい運動なのだろう。
ということで、高山正之先生著「アジアの解放、本当は日本軍のお陰だった」からの要約、抜粋。
真珠湾攻撃を偶然目撃した英のビルマ植民地政府首相ウ・ソーは、リスボンの日本公使館を訪ねて独立への協力を要請、その帰路にあった1942年1月12日、中東ハイファに着くや機内に乗り込んできた英軍兵士に引きずり降ろされた。逮捕容疑は宗主国英国に対する反逆罪だった
<米国はリスボンの千葉公使が1月1日、2日と2回に分けて日本外務省に発信した暗号電報を傍受、解読していた。その内容を英国に伝え、英国はハイファでウ・ソーの到着を待っていたのだ。傍受から10日以内にここまで行われた。この意味は大きい。
真珠湾攻撃(1945/12/7、日本時間8日)からまだ3週間、マレー半島では日本軍が南下を続けている。香港は12月25日に陥落し、翌26日にはフィリピンのリンガエンに日本軍の主力が上陸している。日本軍がどう動くか、(英米の)諜報機関はその一点に集中して飛び交う何千もの暗号文を傍受していたと思われる。
そのさなかに遠く離れたリスボンの日本公館の暗号電報を米国が傍受していたことも驚きだし、それをすぐに解読したことも驚きなら、出てきた答えをすぐに関係国、この場合は英国に伝えたのも驚きだ。
それを10日以内にやった。それで分かることは、日本の暗号などとっくに解読され、3週間前の日米開戦の極秘暗号電報も解読していたということになる。
根本敬・上智大教授によると、ウ・ソーは捕まった際に公使館が打った電報の全文を見せられたという。ただ、その時点で彼を日本と内通したかどで処分すれば日本側は解読されていることに気付く。権限はないとはいえ、曲がりなりにもビルマ首相だ(からニュースになる)。
それで英国は表向きもっともらしい口実をつけてウ・ソーを解任し、彼をウガンダに幽閉した。そうすれば暗号解読の事実を日本側に悟られないで済む。チャーチルはその措置が終わった後、FDRルーズベルトに顛末を知らせ、FDRがそれに答えた1942年4月16日付の書簡が残っている。
「私はビルマ人がもともと嫌いです。あなた方もこの50年間、彼らに随分手を焼いたでしょう。幸いウ・ソーは今やあなた方の厳重な監視下に置かれています。どうか一味を残らず捕えて処刑台に送り、自らまいた種を自分で刈り取らせるよう願っています」
しかし英国はFDR の言うようにウ・ソーをすぐには吊るさなかった。彼は戦後まで生かされ、ビルマに帰国している・・・
真珠湾を見た男はFDRの死刑勧告から7年遅れで吊るされた>
・・・・・・・・・・・・・
「一味を残らず捕えて処刑台に送り、自らまいた種を自分で刈り取らせる」という米国FDRの民主党の血筋は原爆投下や東京裁判でも遺憾なく発揮された。白人至上主義に根差した「懲罰主義」とでも言うのだろうか。
ビルマ、今のミャンマーは相変わらず混沌としているが、英国の植民地政策は「君臨すれど統治せず」、ビルマでは少数民族を優遇して圧倒的多数のビルマ族を抑圧する分割統治だったためもあり、その遺恨から今でも135部族が「国家」としてまとまっていないようである。安易に移民を受け入れた米国もその気配がうかがわれる。
諜報戦について学んできたこのシリーズはとりあえず終えるが、今でも熾烈な諜報戦は軍産問わず続いている。電子暗号はもとより、通信機器から漏れ出る電磁波を読み取って情報を盗む技術「テンペスト」も拡散しているという。北朝鮮はまるで外貨稼ぎの最大の産業がサイバー攻撃のよう。中露は米国の選挙にまで諜報戦で介入したとか。中共はほぼ完全にプライバシーはなくなった。「1984」の世界、恐るべし。
個人情報・機密をいかに守るか、コロナ禍をいかに抑制・制圧するか、第3次世界大戦をいかに避けるか・・・世界の喫緊の課題は中共がすべて火元である。中共包囲戦が遅れれば、我々が中共に包囲され、二酸化炭素消火設備事故のようにあっという間に消されることになる。警戒せよ、声を揚げよ、有事に備えよ、と今日も言う。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/287(2021/4/22/木】春になってから躁状態的にアレもコレもとハシャギまくって庭もそこそこ見られるようになったが、一方で「もうすぐ梅雨か、嫌だな」と思うようになったのは鬱への移行期のようである。「梅雨を楽しく快適に過ごす」なんていう本を出したら当たりそうだ。
ブルーになりそうなときは「テンカコッカ、テンカコッカ」と唱えるようにしたが、これは結構効く。商標登録して、テンカコッカ教、テンカコッカ杯のイベントなどで、迷える人々に元気を喚起してもらう。「鬱・・・君、それは私事、局中法度だろう、天下国家のために何ができるのか、それを考え実行するのがテンカコッカ教徒の務めではないか、さあ、お題目を! テンカコッカ、テンカコッカ、ヨイヨイヨイヨイ!」
目の前に目標がある、と人間は元気になるのではないか。好奇心。散歩にしても「この先はどうなっているのか」という荷風的な探求心とか好き心。脳ミソと体を適度に刺激する、「能動的思考・行動」というのは劣化を結構抑制はする。主婦が亭主より長生きするのはそういうことではないか。どーなんだろう?・・・と、まあ、そんな風に考えるのもいい運動なのだろう。
ということで、高山正之先生著「アジアの解放、本当は日本軍のお陰だった」からの要約、抜粋。
真珠湾攻撃を偶然目撃した英のビルマ植民地政府首相ウ・ソーは、リスボンの日本公使館を訪ねて独立への協力を要請、その帰路にあった1942年1月12日、中東ハイファに着くや機内に乗り込んできた英軍兵士に引きずり降ろされた。逮捕容疑は宗主国英国に対する反逆罪だった
<米国はリスボンの千葉公使が1月1日、2日と2回に分けて日本外務省に発信した暗号電報を傍受、解読していた。その内容を英国に伝え、英国はハイファでウ・ソーの到着を待っていたのだ。傍受から10日以内にここまで行われた。この意味は大きい。
真珠湾攻撃(1945/12/7、日本時間8日)からまだ3週間、マレー半島では日本軍が南下を続けている。香港は12月25日に陥落し、翌26日にはフィリピンのリンガエンに日本軍の主力が上陸している。日本軍がどう動くか、(英米の)諜報機関はその一点に集中して飛び交う何千もの暗号文を傍受していたと思われる。
そのさなかに遠く離れたリスボンの日本公館の暗号電報を米国が傍受していたことも驚きだし、それをすぐに解読したことも驚きなら、出てきた答えをすぐに関係国、この場合は英国に伝えたのも驚きだ。
それを10日以内にやった。それで分かることは、日本の暗号などとっくに解読され、3週間前の日米開戦の極秘暗号電報も解読していたということになる。
根本敬・上智大教授によると、ウ・ソーは捕まった際に公使館が打った電報の全文を見せられたという。ただ、その時点で彼を日本と内通したかどで処分すれば日本側は解読されていることに気付く。権限はないとはいえ、曲がりなりにもビルマ首相だ(からニュースになる)。
それで英国は表向きもっともらしい口実をつけてウ・ソーを解任し、彼をウガンダに幽閉した。そうすれば暗号解読の事実を日本側に悟られないで済む。チャーチルはその措置が終わった後、FDRルーズベルトに顛末を知らせ、FDRがそれに答えた1942年4月16日付の書簡が残っている。
「私はビルマ人がもともと嫌いです。あなた方もこの50年間、彼らに随分手を焼いたでしょう。幸いウ・ソーは今やあなた方の厳重な監視下に置かれています。どうか一味を残らず捕えて処刑台に送り、自らまいた種を自分で刈り取らせるよう願っています」
しかし英国はFDR の言うようにウ・ソーをすぐには吊るさなかった。彼は戦後まで生かされ、ビルマに帰国している・・・
真珠湾を見た男はFDRの死刑勧告から7年遅れで吊るされた>
・・・・・・・・・・・・・
「一味を残らず捕えて処刑台に送り、自らまいた種を自分で刈り取らせる」という米国FDRの民主党の血筋は原爆投下や東京裁判でも遺憾なく発揮された。白人至上主義に根差した「懲罰主義」とでも言うのだろうか。
ビルマ、今のミャンマーは相変わらず混沌としているが、英国の植民地政策は「君臨すれど統治せず」、ビルマでは少数民族を優遇して圧倒的多数のビルマ族を抑圧する分割統治だったためもあり、その遺恨から今でも135部族が「国家」としてまとまっていないようである。安易に移民を受け入れた米国もその気配がうかがわれる。
諜報戦について学んできたこのシリーズはとりあえず終えるが、今でも熾烈な諜報戦は軍産問わず続いている。電子暗号はもとより、通信機器から漏れ出る電磁波を読み取って情報を盗む技術「テンペスト」も拡散しているという。北朝鮮はまるで外貨稼ぎの最大の産業がサイバー攻撃のよう。中露は米国の選挙にまで諜報戦で介入したとか。中共はほぼ完全にプライバシーはなくなった。「1984」の世界、恐るべし。
個人情報・機密をいかに守るか、コロナ禍をいかに抑制・制圧するか、第3次世界大戦をいかに避けるか・・・世界の喫緊の課題は中共がすべて火元である。中共包囲戦が遅れれば、我々が中共に包囲され、二酸化炭素消火設備事故のようにあっという間に消されることになる。警戒せよ、声を揚げよ、有事に備えよ、と今日も言う。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646