ギャラクシィ日記

SF好きな主婦の・・・ガーデニングな日々。手作りも大好き。

グリセリン考

2006-03-06 | 石けん

 ボコさんからいただいたコメントに「グリセリン」の言葉が出たので、
以前気になって調べた事をちょっとまとめてみた。
興味ない人 多いと思うけど。。。。

 最近ソーパーさん(石けんを手作りしている人)が増えて、
ソーパーさん達のHP、blogがたくさんあるけど、
その中で、「植物性グリセリン」と言う記述が目に付くようになってきた。
単に「グリセリン」ではなくわざわざ「植物性」と付いているので、
薬局で売っているのは「違うのかい!」とつっこみを入れたくなる。。。
いったい何が違うの???

 グリセリン 化学式:C3H8O3(数字を小さくするのってどうするんだろ?)
        化学名:1,2,3-プロパントリオールまたはグリセロール

 椰子油などの植物性油脂を加水分解した「天然グリセリン」と、
石油を原料とする「合成グリセリン」がある。
この天然グリセリンが植物性グリセリンって言われるやつ。
 天然だろうと合成だろうと不純物が入ってない限り
「C3H8O3」には変わりないと思うんだけどなぁ。

 不純物がないという試験に合格した物が日本薬局方品(局方品)になるので、
局方品であれば天然も合成も変わりないはず。
由来にかかわらずグリセリンはグリセリン。
なので、薬局で「植物性グリセリンありますか?」と聞いても
分からない薬剤師さんが居て当然。
 植物が光合成して作った酸素も水を電気分解して作った酸素も、
不純物を取り除けば酸素に変わりはないのと同じ。
病院で酸素吸入されるときに
「これは植物が光合成して作った物ですか?そうじゃなきゃ使わないでください」
なんてね。。。(ブラックですみません)

 「局方品グリセリンって85%じゃん。後の15%は?不純物じゃないの?」
いえいえ、残り15%は精製水です。

 この局方品グリセリン、作っているメーカーによって天然の物と合成の物があるらしい。
現在は天然グリセリンの方が多いようだ。
どちらも価格は同じ100mlで400円弱。
植物性グリセリンとして高額で売っているところがあるらしいので要注意。
植物性グリセリンと確認できているメーカーの局方品を購入するのが
一番良い方法ではないかな。
それについては手作り石けんファイトクラブの植物性グリセリンを見てね。

 もう一つ化粧品用グリセリンというのもあるけど、
製造工程が違うのか何が違うのかよく解らない。
精製グリセリン、局方品グリセリン、化粧品用グリセリンなどの
比較表を見てもそれほど違いは無いようだけどな。
 花王のグリセリン 

 ソーパーさんが植物性グリセリンのこだわるのは、
どうもソーパーの教科書的な本に「植物性グリセリン」とあるかららしい。。。
 確かに石油から出来た物より、
ココナツ油やパーム油等から出来た物の方が優しそうな響きがある。
 資源保護、エコの為に植物性グリセリンを使いたいと書いていた人も居たけど、
パーム油の為に熱帯雨林がどんどん伐採されていて、
そのパーム油はほとんどが日本に輸出されているって
TVで見たけどなぁ。。。
植物性だから環境に優しいって訳でも無いな。

  今回は色々なサイトを彷徨いました。
     Duty-FAQ植物性グリセリンと薬局で売られているグリセリンの違いは?
     花王のグリセリン
     手作り石けんファイトクラブ材料道具FAQ植物性グリセリン
     阪本薬品工業(株)製品紹介グリセリン   
     SARAYA自然との共生への模索

 あくまで、この記事は植物性グリセリンについての私見です。
興味があって色々調べたけど間違っているところがあるかもしれません。
   ぺこ <(_ _)>。


化学式 C3H8O3 の数字のフォントサイズをー1にしたんだけど、
ブログライターでは小さくなっているのに
ブログの記事では同じ大きさ。。。何だかなぁ。