のんびりでいいじゃない。

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花組バウ『近松・恋の道行』 5/4 11時

2012-05-04 17:22:56 | Weblog
観てきました。

GW中なので特にチケットの手配なく、フラッと行って観るつもりだったので、「完売御礼」にあせりました(^_^;)。何とかチケットを手に入れ無事に観劇できました。

心中ものなら宝塚では「心中・恋の大和路」が超有名。それがあるのにあえて別作品を作るのはさぞ勇気のいることだろうと思います。物語の流れはほぼ決まっているので、あとは他のエピソードをどうするか。その点で言うと、いろいろと見どころのある作品でした。

まずは人形浄瑠璃で曽根崎心中を見せたこと。人形役?の二人が度々登場し、セリフもなくひたすら踊りで心情を表したのが印象に残りました。最後はみわっちとみりおんが“人形”に扮するのがよくできているなと思いました。

主役、嘉平次のみわっちは「舞姫」の時を思いださせる誠実さで女郎、さがを思う姿が胸を打ちました。歌がとても伸びやかでよかったです。宙組に嫁入りの決まったみりおんは女郎と言うよりは普通の町娘のように見えましたが(^_^;)、嘉平次を健気に思う姿が泣けました。

助演陣は強力でした。汝鳥さんはさすがでした。許嫁との祝言をせまる場面の迫力たるや、みわっちじゃなくてもあの親を裏切ってはいけないという思いにさせました。みつるの身分違いの恋に悩む姿はいいし、花組初登場のみーちゃんの放蕩息子振りが豪快で良かったです。最後の泣き笑いが目を引きました。二役の天真くんは相変わらずうまいし(歌も(^ ^))、さあやのお姉さん振りもよかったです。子役たちもにぎやかしく、おかしく笑いを誘いました。嘉平次を裏切る幼馴染の長作の瀬戸くんはちょっと前のともちんのようでした(^_^;)。りりかは1幕が終わるまで許嫁がそうだと気が付きませんでした(^_^;)。ちょっと日本モノのメイクがイケてないかも(^_^;)。

春の陽気に心中ものはどうかと思いましたが、個性的な役者さんがたくさん観られてよかったです(^ ^)。