のんびりでいいじゃない。

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雪組『ソロモンの指輪』『マリポーサの花』  8/9 3時

2008-08-10 12:42:25 | Weblog

観てきました。

ショーはオギーらしく凝った構成が初見ではイマイチよくわからず(^_^;)。同時に
色んな事が進行するので他の人を見ていて、気が付くと既にとなみが銀橋いたりと
ついていくのが大変でした(^_^;)。洋物のショーの最後がパレードじゃないのが新鮮で
ああいう終り方のショーもいいなぁと思いました。ただ、お芝居自体が通常と変わらな
い時間なのに、こちらのショーを短くする意味がよくわかりませんでした…。

お芝居は正塚作品好きにはたまらない作品(^ ^)v。ところどころにお馴染みに正塚の
フレーズが出てきて、客席でニヤリとしてしまいました。歌や音が満載のスカピンの
あとにこれを見ると、音が少なくストリートプレイのようにセリフの応酬の場面がまた
違った趣で新鮮な気持ちで楽しめました。つくづく宝塚はバラエティに富んでいるなと
思います。毎度の事ですが、相変わらず正塚作品は役が少ない…。舞台の大きさも
今回もあまり必要はなく、大劇場作品としてどうかという疑問は残りました。この作品
は大好きですが、そこだけが少し気にかかりました。

水は宛書らしく似合っていてかっこいい。黒塗りのお芝居だとは思っていなかったので、
登場時は少し驚きましたが(^_^;)。難を言えば、セリフ、歌が聞き取りにくいです。特に
ゆみことの銀橋の掛け合いはほとんど何を言っているのかわからず…。マイクに頼った
発声なのが気がかりです。

正塚作品の2番手役はいい役のことが多いのですが、今回はまさにそれ!ゆみこの
役はかなりいい役!物語が愛情と友情の2本立てっぽいつくりなので重要な役どころ
です。出番はとなみより多いと思います(笑)。見た目も黒塗りのパーマ頭がよく似合っ
ていて、実際に存在しそうな風情でした。最後の光り輝くような笑顔でのセリ下がりの
切なさといったら(T_T)。エエ役やな~。

となみの黒塗りと言うと、正塚作品「PJ」を思い出してしまう私は古い月組ファン(^_^;)。
となみ以外、娘役はほぼ役はないので(^_^;)、主役と恋に落ちるのは必然(笑)。
そして、一目ぼれに納得できる容姿は今の宝塚では実はかなり貴重?かも。
ネロを好きになって戸惑っている様子がちょっと「愛短」を思い出してしまいました。
となみはいつも悪いとは思わないけれど、どこか以前の役が見えてしまうのがもったい
ないというか残念というか…。弟を心配する風情は「ロマパリ」でも見たなぁとかね。



きむはとなみの弟役。革命に傾倒していく大学生役。衣装の色が原色なのでどうも軽い
男に見えてしまいます(^_^;)。革命に熱く燃えるというよりは、現状の不満を淡々とネロに
語る姿は内に秘めた確固たる思いがにじんでいました。ネロの高級クラブで歌手として
歌う姿はさすがで、難しそうな外国語の歌を軽妙に歌っていました。エトワール(?)は
キムで同じ歌を羽根を背負って歌います。

てるは能天気な記者かと思えば実は…でした。目にまぶしいド金髪は正塚の指示でしょ
うか?ショーの時から必要以上に(笑)目立っていました。「凍てついた」のあとだけに
ちょっと役不足に見えてしまいました。でも、正塚作品では仕方ないですね。

キタローはマフィア役。ネロに凄んでいる姿はかなり強面で怖いのですが、娘のことを
出されると一転してコメディ風味になってしまうのはキタローならではでしょうか(笑)。
さるぐつわをはめられている場面は、登場時の悪役の風情は全くなくなっているのが
なんともおかしい(笑)。

きむの恋人役のブランカ役は見慣れない娘役だと思っていたら、新公ヒロインに抜擢され
た舞羽美海、みっちぃでした。「凍てついた」のA班のメアリー役は観ていたのですが、
雰囲気が違っていて気が付きませんでした。さて、新公演出は誰でしょうか?彼女が抜
擢にどう応えるか楽しみです。

両作品ともリピートしがいのある作品でした。次に観るのが楽しみです(^ ^)v。