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雪組『エリザベート』初日

2007-05-04 21:40:19 | Weblog

初日に行ってきました。

やはり、初日は独特ですね。しかもお披露目に演目が「エリザベート」と
くれば期待度も一際です。立見を含めた大勢の人がその時を見守りました。

幕が下りての感想はやはり「エリザベート」はすごい!その演目のパワーが
他とは段違いです。この作品はずっと再演を続けるにふさわしいそんな感じが
しました。

さて、これから個々の感想を書きますが、あくまでも今日の出来ということで
ちと辛口になると思います(^_^;)。

水はとにかく声が無事でよかったです(^_^;)。まずはそれが第一でした(^ ^)。
登場は何故か目を閉じていました。水のこだわりでしょうか?とにかく水の
こだわり満載のトートでした。動きが蛇のような感じで独特でした。歴代トートで
言うとマリコさんのトートに近いですね。ちょっと顔が白過ぎるかしら(^_^;)。
手や衣装に付けている蔦のような模様はウィーン版の「Geschwuer」
なのでしょうか?ただ、これはハプスブルク家につけるのが本来なので
違うかしら。きっとどこかで情報は得られるでしょう。フィナーレまでトート鬘で
通していました。(結んだりはしていましたが)最後の黒ベースの大きな羽根を
背負った姿は貫禄がありました。

となみは緊張し過ぎですね(^_^;)。まずいきなり「パパみたいに」で全然声が
出ていません(^_^;)。「私だけに」は声は出ていましたが、顔がこわばっていて、
目の焦点が合っていませんでした(^_^;)…。それでもその華やかさ美しさは
際立っていました。2幕以降、落ち着いたのか晩年の雰囲気の方が良かった
ように思います。

ゆみこは堅実でした。想像したとおりの安定感で、今ヴァージョンの歌部分を
大きく支えています(^ ^)。ちょっと痩せたせいか若い頃の軍服姿が貧弱に
見えてしまうのがもったいなかったです。フィナーレのトップを切る銀橋の
ソロ、水が去ったあとの群舞の芯、どちらもしっかり大役を果たしていました。

はまこのゾフィーは過剰に期待した分だけ、ちょっと肩透かしでした。
もちろん歌は抜群だし、声量もそこらの側近が束になっても1人の声の方が
大きいぐらい(笑)でしたけれど。新公の時は「女」になりきれずに出た
迫力が今回きちんと「女」になれた分ちょっと迫力不足な感じです。良し悪し
ではなく、私は新公ver.の方が好きでした。

きむのルキーニはただの気のいいあんちゃんでした。歌は安心なだけに期待して
いましたが、意外と出来ていませんね。歌だけがただBGMのように聞こえてきて、
ルキーニとして全く浮かび上がっては見えませんでした。おそらく今まで見た
ルキーニの中で個性がないという意味でワーストかと…。

てるのルドルフはとにかく綺麗~。ルドルフの軍服ってあんな派手でしたっけ(笑)?
あんな明るいブルーは初めて見た気がします。ちょっと勲章を付け過ぎな気が
しますが(^_^;)。歌は努力のあとが見えます。「闇広」は低いパートの声が水と
コーラスに負けて全く聞こえなかったのが残念でした。
ダンスは得意ではなさそうですが、持って生まれたその長い手足を活かす術を
身につけたら最強になれそうな抜群のスター性がありますね。これからが
楽しみです。1幕で眼鏡をかけて医者の“バイト”もしているんですね(^ ^)。

子ルドのモーリー。今回配役されるまで名前も知りませんでした(^_^;)。
とにかく見た目がかわいいですね。歌もそこそこでよかったです。
歴代で言うと2番目に好きな子ルドになりました。
一番はもちろん初演ですから(笑)。

マダムヴォルフのかおりはおとなし~い(^_^;)。なんで?ここはパンチをきかせて
歌って欲しかったなぁ。エトワールは美声を聞かせてくれました。

ヴィンディッシュ嬢のいづるん。今までにないヴィンディッシュでちょっと戸惑い
ました。明るくキレてるというか…。シシィが彼女に花束や扇を渡す演出はなく
なったんですね。渡された扇を無表情のまま開くという演出が好きだったんで
すけどね。

革命家は全く目立たず…。やはりここには長身のきたろうを入れて欲しかった…。

やはりこれだけ再演されていると自分の中のベストがあるように思います。
そのベストと比べてどうかという見方になりますね、どうしても。
さて、次回観劇は明後日。どう変化しているか楽しみに観てきます。