面白いと思います、「ウマ娘プリティダービー」。
ずっと録り溜めていたものを、最近になって少しずつ見ています。
ウマ娘たちの出場するレースとか、そのレース内容なんかがほとんど史実通りで、びっくりです。
もう、差し馬に乗っておきながら、最後の直線で馬群の内側に突っ込みまくる「ウイニングポスト7」を上回るぐらいの、歴史の再現ぶりでしたよ。
「ウマ娘」の主人公はスペシャルウィークで、時代設定も、そのスペシャルウィークが三歳だった1998年になっております。
1998年……。
実は筆者、子供の頃から競馬は見ておりました。
馬が走るのを見るのが好きでした。
そして初めて競馬場へ行ったのが、スペシャルウィークが勝ったダービーの日でした。
中庭から見てたんですのよ。
(左側に映っているのは全く他人のおじさん)
ちょうどキングヘイローが入場してくるところです。
白い帽子で、緑色のシャドーロールをしてるんだけど、見えますかね。
この日の朝、日テレの「波乱万丈」に大川慶次郎がゲストで出ていて、見終わった後に父が自分を東京競馬場に行くかと誘ってくれました。
うちの父は、トウショウボーイやキタノカチドキが走ってた頃は競馬をやったらしいけど、競馬場へ行くのはこの日が20年ぶりくらいだったらしい。
あの時の、自分を誘った父の気まぐれな一言がなかったら、自分もあそこまで競馬にハマってなかったかもしれない。
中庭から見たダービーは、家のテレビほどにははっきり見えなかったけど。
スペシャルウィークが最後の直線で後続をぶっちぎる瞬間は、しっかり見えました。
まだ直線の半ばだったと思うのに、もう勝負が決まってました。
レース前はライバルだったセイウンスカイも、キングヘイローも、そこには既に居ませんでしたからね。
そう、この時のダービーで特に注目されてたのは、キングヘイローでした。
超良血馬で(父さんと母さんが超有名馬ってこと)、上に乗るのが、この頃はデビュー三年目だった福永祐一。
東京コースは得意だし、皐月賞もスペシャルに先着する二着だったから、ダービーでも支持を集めるのは当然でしたけど。
結果は、スタート直後にまさかの「逃げ」を打って、勝負所では既に一杯という有様。
スペシャルウィークがぶっちぎったのと同じくらい、キングヘイローの「まさかの逃げ」が印象に残ったダービーでもありました。
「ウマ娘」でそれが再現されているのが、とっても面白かったです。
キングヘイローと一緒に、タヤスアゲインっていう無名の馬も逃げたんですけど、それもアニメ映像に映ってた。
まあ、現実の方はおそらく、キングヘイロー陣営にとっては「作戦外」とか「誤算」だったと思いますが、「ウマ娘」の方で無謀な逃げを打つキングヘイローがすごい良かった。
アニメ内の「ウマ娘」のレースは、あっさり終了しますね。
「マキバオー」みたいに、レースの最中で複雑な心理戦がながーく続く感じではない。
でも現実のスポーツの試合って、敗因とか、勝因とか、追究し過ぎるのも違うと思うんですよ。
エアグルーヴが宝塚記念で三着止まりだったり、エルコンが毎日王冠でサイレンススズカの影すら踏めずに無敗が途切れたりとか。
現実はそういうことがあるから面白い。
まあ「マキバオー」は自分も大好きですけど。
「ウマ娘」のアニメが、レースの後で真剣な顔して敗因を探ったりとかしてたら、自分は面白いと思わないかも。
……こうして書いていたら、あの頃のことを色々と思い出してきました。
でも今回はこんなところで。
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