我が家には、月の初め、一日にかならずやらねばならない「行事」がある。
家の裏手にある小さな祠の前の広場に、石塔が立っていて、そこから1mほど離れた場所に、直径20cm、長さ2mの杉の材木を打ち込んでいくのだ。
土蔵を整理した時に古文書が出てきて、どうやら、鎌倉初期からずっと続けていることは分った。
なぜこんなことをやらねばならないのかについての由来とかは、文書では残っていない。ただ、毎月の一日に、打ち込めとだけ書いてあり、杭のサイズが記されている。これを1200年ごろから、今まで続けてきたのだ。世間で何が起きていようと。
ただ、不思議なことに、杭を打ち込むことのできる体躯のしっかりした男が、ずっと我が家の家系には絶えることはなかったようだ。多い時で五人、少ない時でも二人は必ず男が生まれ、成長して、この「仕事」を受け継いできた。なんの疑問も持たずに。
1000年間ずっと打ち込み続けたとして、1000×12×2=24000m。つまり、24km。地殻の厚さが30kmとすると、あと6km。250年かかる。
地殻を突き抜けたら何が起こるか?全く分からない。何のためにこんなことを続けているのか、分らないけれど、これから先も続けることになるだろう。
家の裏手にある小さな祠の前の広場に、石塔が立っていて、そこから1mほど離れた場所に、直径20cm、長さ2mの杉の材木を打ち込んでいくのだ。
土蔵を整理した時に古文書が出てきて、どうやら、鎌倉初期からずっと続けていることは分った。
なぜこんなことをやらねばならないのかについての由来とかは、文書では残っていない。ただ、毎月の一日に、打ち込めとだけ書いてあり、杭のサイズが記されている。これを1200年ごろから、今まで続けてきたのだ。世間で何が起きていようと。
ただ、不思議なことに、杭を打ち込むことのできる体躯のしっかりした男が、ずっと我が家の家系には絶えることはなかったようだ。多い時で五人、少ない時でも二人は必ず男が生まれ、成長して、この「仕事」を受け継いできた。なんの疑問も持たずに。
1000年間ずっと打ち込み続けたとして、1000×12×2=24000m。つまり、24km。地殻の厚さが30kmとすると、あと6km。250年かかる。
地殻を突き抜けたら何が起こるか?全く分からない。何のためにこんなことを続けているのか、分らないけれど、これから先も続けることになるだろう。