はがきを投函するために停車した。ポストに投函して、ふと見上げると、道路を挟んでマンションがある。ただ一室を除いて、すべての部屋にカーテンがかかっている。
その、カーテンがかかっていない一室から、女性が顔をのぞかせた。いきなり、と言った感じで、上着を脱いで後ろへ放り投げた。下着も取って、やはり後ろへ放り投げた。
「目のやり場に困る」と言ういい方があるが、そんなことはない。
目が釘付けになった。
女性は肩に両手を置くと、脱ぎ始めた。いわゆる「肉襦袢」なのかなと思っていると、肉そのものを脱いでしまい、後に残ったのは、骨と内臓だけになった。
骸骨となった女性は、両手を頭蓋骨のてっぺんに持っていき、そこを押した。内臓が骨から離れて足元(おそらく)に落ちて行った。
完全な骨だけになった女性は、今度は、両掌で、頭蓋骨の頬の部分を挟み込んで、くっ・・と言った感じでねじると、頭蓋骨が外れて、両手で挟み込む形となった。
上体を乗り出した女性は、その頭蓋骨をぽーんと空中に放り出した。
頭蓋骨は、小さな放物線を描いて、それから落下した。
私のいる所から5mほど離れたところにおちたそれは、乾いた音を立てて割れ、その上を大型トラックが走って行った。
見上げると、すでにその部屋もカーテンはしまっていた。
その、カーテンがかかっていない一室から、女性が顔をのぞかせた。いきなり、と言った感じで、上着を脱いで後ろへ放り投げた。下着も取って、やはり後ろへ放り投げた。
「目のやり場に困る」と言ういい方があるが、そんなことはない。
目が釘付けになった。
女性は肩に両手を置くと、脱ぎ始めた。いわゆる「肉襦袢」なのかなと思っていると、肉そのものを脱いでしまい、後に残ったのは、骨と内臓だけになった。
骸骨となった女性は、両手を頭蓋骨のてっぺんに持っていき、そこを押した。内臓が骨から離れて足元(おそらく)に落ちて行った。
完全な骨だけになった女性は、今度は、両掌で、頭蓋骨の頬の部分を挟み込んで、くっ・・と言った感じでねじると、頭蓋骨が外れて、両手で挟み込む形となった。
上体を乗り出した女性は、その頭蓋骨をぽーんと空中に放り出した。
頭蓋骨は、小さな放物線を描いて、それから落下した。
私のいる所から5mほど離れたところにおちたそれは、乾いた音を立てて割れ、その上を大型トラックが走って行った。
見上げると、すでにその部屋もカーテンはしまっていた。